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2018年4月21日

院長の谷田です。

今日と明日の2日間、神戸国際会議場で摂食嚥下障害の研修会に参加しています。
摂食嚥下障害を治療するには他職種による連携が必要です。
この研修会では、医師・歯科医師・歯科衛生士・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・看護士・栄養士など他職種によるそれぞれの立場でのノウハウを提供して、お互いに吸収する意図で開催されています。

当院は訪問診療も行っています。
各歯科医師・衛生士はそれぞれ研修会に参加してレベルの高い訪問診療を目指しています。

私も訪問診療をしていますが、私の専門は嚥下内視鏡(VE)を使用した摂食嚥下障害のある方への訪問診療です。

簡単に言うと以下のような症状が出ている方を診察して欲しいという、施設や医科の主治医や家族の方からの依頼です。

*最近食事時にむせるようになった。
*食べ物が喉を通らない。
*原因不明の突発性の発熱が出る。
*脳梗塞などの病気で入院して胃ろうにしていたが、口から食べてよいか判断して欲しい。
*認知症が有りうまく食事が取れない。
*誤嚥性肺炎を予防したいが、どんな食事形態(刻みにするのか、ミキサー食にするのか、トロミをどれくらいつけたらよいか)にすればよいか。
などなどです。

日本の現在の死亡原因の第1位は悪性新生物(ガン)で、第2位が心疾患、そして第3位が肺炎です。この肺炎による死亡者が急激な勢いです増えています。

肺炎の死亡者の8割以上が65歳以上の高齢者で、そのまた8割以上が摂食嚥下障害などで起る誤嚥性肺炎による死亡です。

言い換えれば肺炎イコール誤嚥性肺炎と言っても過言ではありません。

なぜこれほどまでに誤嚥性肺炎によって亡くなられる方が急増しているのでしょう。

まず誤嚥性肺炎という病態の認識が意識されだしたのが最近になってからということ。
あとは誤嚥性肺炎を診療する医師・歯科医師が潜在患者の数に対してとてつもなく少ない事です。
入院されている方が誤嚥性肺炎の診療を受けるのは何ら問題はないのですが、家庭や施設に入ってる方の診療となると話は違ってきます。

誤嚥性肺炎の診療で喉を診るために、訪問診療されている耳鼻科の先生は現在ほとんどおられないのではないでしょうか。
歯科でも喉を診るために嚥下内視鏡を使って診断し、なおかつ食形態や食事時の姿勢、もっと踏み込んで栄養状態までアドバイスできる歯科医師はごくごく限られているのが現状です。
当院でも将来に向かって私の嚥下内視鏡の技術を勤務の歯科医師の先生方に伝えようと計画しています。

摂食機能障害はわれわれ誰にでも起こりうる機能障害です。

摂食嚥下障害は、老化によって飲み込みに関連する筋肉(首周り)が衰えてもおこりますし、姿勢が悪くなっても(猫背)起こる可能性があります。
特別な事ではなく、誰にでも起こりうる可能性があるのです。

もちろん、脳梗塞やパーキンソン病の影響でも起こりますし、認知症でも起こります。
もっと言えば、服用する薬(向精神薬や一部の睡眠薬など)によっては摂食嚥下障害を起こす事もあるのです。
摂食嚥下障害は症状がでてしまうと、リハビリテーションが必要になってきます。

介護する方にも負担がかかります。
完全に回復しない場合もあります。

摂食嚥下障害においては何よりも予防が大切なのです。

ですから少しでも摂食嚥下障害に関連するような症状が出たら早めに医療機関に相談に行かれる事が重要です。
もちろん当院でも相談・治療が可能です。

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西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2018年1月 3日

明けましておめでとうございます。

本年もタニダ歯科医院をよろしくお願い致します。
院長ブログ・勤務医ブログでは昨年に引き続き、口腔内のさまざまな疾患をできるだけわかりやすく解説してまいります。

冬になると冷たい水がしみるという患者が増えてきます。

もちろん虫歯ができても冷たい水はしみますが、今年の1回目は知覚過敏のお話です。
テレビでも知覚過敏のCMは結構多いですよね。
それだけ悩んでいる方が多いという事でしょうか。

そもそも知覚過敏とはなんなのか。
言葉はよく聞くけど、知覚過敏イコールしみるというぐらいしか一般の方は思い浮かばないのではないでしょうか。
そこから解説しましょう。

歯を輪切りにするとその真ん中には神経があります。
その神経の外側を象牙質が、さらにその外側をエナメル質が覆っています。
神経からは象牙細管という神経が入っている管が無数に表面に向かって伸びています。
この象牙細管が何らかの原因で露出するのがしみる原因です。

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象牙質には象牙細管が通っています。
歯の表層のエナメル質には象牙細管は通っていません。

すなわち口腔内で象牙質が露出している部位がしみるのです。

では象牙質が露出するケースとはどのようなものがあるのか。

1.歯周病で歯を支えている骨が下がり、それにつれて歯肉も下がります。
歯肉が下がると、歯根が露出します。
一見すると歯が伸びたように見えますが伸びたわけではありません。

歯根の表面はエナメル質ではなくて象牙質です。
象牙質には神経の枝(象牙細管)の末端が来ているのでしみるという事です。
一般的にはこのパターンが一番多いです。
定期的な歯周病の治療が必要です。

2.ハブラシの圧力が強すぎると歯肉が下がってやはり歯根が露出してしみます。
歯肉が下がらなくても、歯の表面のエナメル質が削れて象牙質が露出してしみる事も多々あります。

ハブラシは軽く握って、あまり強く押しつけない事です。
人それぞれ歯肉の状態は違うので、わからない方は一度歯医者さんでブラッシング指導をしてもらうと良いかもしれません。
あと電動ハブラシでも歯肉は下がりやすいです。
ですから歯肉が下がりやすそうな方には、私は電動ハブラシは勧めません。

3.歯肉が下がる原因の一つに、過度のくいしばりや歯ぎしりがあります。
過度のくいしばりや歯ぎしりが有ると、歯に強い力がかかって歯肉が下がり、なおかつ歯の根元が欠けて象牙質が露出し冷たい水がしみます。
誰もが多かれ少なかれくいしばりや歯ぎしりはします。

口を開いたままひと晩中寝てる人はいないわけですから。
就寝中に歯ぎしりやくいしばりを自分でコントロールする事は出来ません。

対処法としてはナイトガードというマウスピースを就寝中に装置する事です。
オーダーメイドで作成するので、ほとんど違和感なく装置できます。
もちろん保険適用です。

知覚過敏その部分への処置としては、まず薬物塗布です。
但し現在出ている薬物(硝酸カリウムの作用機序で象牙細管を塞ぐ)で1回で完全に知覚過敏を止める薬は残念ながらまだ出ていません。
通常は3〜4回の薬物の塗布です収まってくるケースが多いです。

あとはレーザーを照射する方法もありますが、歯の神経に炎症を及ぼす可能性があるので私は使いません。

あとは歯磨剤の中に知覚過敏効果のあるものを使う手もありです。

但し使用を止めると再発する傾向にあるようです。
しみるという症状は口腔内で割と多く起こる現象であり、歯科医院への来院のきっかけでは一番かもしれません。

しみるという症状は口腔内のかなりの疾患にでる症状です。
まとめると
①虫歯②歯周病③口内炎④咬合性外傷による摩耗⑤知覚過敏⑥不良なプラークコントロール⑦ヘルペス⑧酸の過剰摂取(炭酸飲料など)⑨歯ブラシ摩耗など多々あります。

口腔ガンの症状の中にもしみる症状はあります。

風邪は万病のもとという言葉がありますが、お口の中がしみる場合も安易に考えないで、歯医者さんで確定診断をしてもらう事をお勧めします。


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2017年11月10日

院長ブログなのですが、当院の歯科衛生士の石飛のブログが読者の皆様の参考になるかと思いますので、院長ブログで紹介させていただきます。


みなさん、こんにちは!
衛生士の石飛です。

朝晩が冷え込むようになってきましたが
体調など崩されてはいらっしゃいませんか?
寒いとどうしても無意識に歯を食いしばって
しまいがちです...。

私も、以前からついつい歯ぎしりや食いしばりを
してしまうので、注意をしているつもりなんですが、
歯にとってはやっぱり負担が大きいんです。


実はここ数日、普段は何ともないものの
食事で食べ物を噛み締める度にズキズキと
痛みを感じるようになりました。
それが歯ではなく、こめかみ辺りが痛むのです。
虫歯でないのは一目瞭然ですよね...(*△*)


風邪や鼻炎で鼻が詰まったりすると
副鼻腔(目玉の下、頬の裏側あたりですね)に
炎症が起こり、奥歯が痛むことがありますが(上顎洞炎)
どうもそれとは違うようで...

きっと歯ぎしりやくいしばりによって、
側頭筋に負荷がかかっているのだろうなァ...と。


これまでもこちらのブログで幾度かお伝えして
おりましたように、歯ぎしりやくいしばりは
歯だけでなく、歯茎・歯槽骨といった歯周組織、
顎関節、更には咬筋や側頭筋などの咀嚼筋にも
ものすごく負担が掛かるんです。

特に上下の歯が触れ合っている間、筋肉は
ずっと緊張状態にありますから、それが
長期的に続いてしまうと、疲弊して痛みを伴うように
なるわけですね。


私の場合も恐らくは側頭筋から痛みの誘発を
受けているのでしょう。

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なんせ噛むたびに痛むものですから、
折角美味しいものを頂いていても、痛みが
邪魔をして食事が楽しめなくて散々です。。。(´;ω;`)

噛むことに苦痛を覚えてしまう所為で、
充分な咀嚼が行われないまま嚥下に踏み切ってしまうと、
消化にも差支えますし本当に困りものです。


以前から就寝時にはナイト ガードと呼ばれる
マウスピースを付けることで、少なからず負担を
軽減させてはいるのですが、集中時における日中の
くいしばりにもいっそう留意しようと思う今日この頃です。

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これまでも何度か、歯ぎしり食いしばりによって
引き起こされる口腔内への様々なリスクをお伝えしてきましたが、
今回の私のように一見お口の中とは関係のなさそうな
頭痛の原因にもなりうることがお分かり頂けたかと思います。

"歯を失う"という誰しもが避けたい最悪の事態だけでなく
こういった影響もあるのだと、そしてそれが一度起こって
しまえば、容易に元の 状態に戻すことは困難であり、
長期的に悩まされる問題の火種になるのだと
ご理解頂ければ幸いです。

私もやはりナイトガードの継続と、暫くは側頭筋の
マッサージやヘッドスパも積極的に取り入れて
いかなかればならなさそうです。


もし、歯ぎしりやくいしばりを軽視されておられる方が
いらっしゃいましたら、大きな問題へと発展してしまう前に
今一度見直してみて下さいね(>_<)
当院でもいつでも相談にのりますので。


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2017年10月30日

「生きるという事は食べる事」この当たり前のような言葉が、いかにかけがえのないものかを最近痛切に感じています。

最近訪問診療で「嚥下を見て欲しい」という依頼が増えています。

「嚥下」とはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
「嚥下」とは、口の中に入って食べ物を食道から胃に送り込む一連の運動を意味します。
10年以上前では嚥下という言葉自体がまだ認知されていませんでしたが、今は知らない方はほぼいないと思われます。

なぜ嚥下という言葉がこれほど注目されるようになったのか。

嚥下できないという事は逆に言えば、食道に流れるべきものが気管に入ってしまっている可能性があるという事です。

気管に入ってしまえばそれは誤嚥という事です。

誤嚥するとそれは肺炎の原因になり、高齢者にとっては死亡の原因になります。

平成23年より死亡原因の第4位だった肺炎が脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)を抜いて第3位になりました。
ちなみに第1位は悪性新生物(ガン)、第2位は心疾患です。
その肺炎のうちの90%以上が65歳以上の高齢者で、なんとその70%以上が誤嚥が原因と言われています。

いかに誤嚥で亡くなる方が増加しているかという事です。
すでに始まっている超高齢化社会にとって深刻な問題です。

では誤嚥を凄く簡単に説明してみます。
凄く簡単にです。


ではあなた、唾液を飲み込みながら息を吸ってみて下さい。
出来ないですよね。
出来ないのが普通です。

人間の喉頭(のど)の構造は通常、空気を肺に送り込む気管と胃に食べ物を送り込む食道が並行に位置しています。

物を食べていない時は、息をする為に気管の入り口が開いていて、逆に食道の入り口が閉まっています。
物を食べたり飲んだり、唾液を飲み込む時は、逆に食道の入り口が開いて気管が閉まります。

この気管と食道が交互に開閉するシステムは、主に脳がそれを判断しています。
下の図にあるように、目で物を確認して飲み込むまで約1秒。
まさに究極の離れ業です。

この究極のタイミングも脳血管疾患や加齢、また服用している薬剤によって正常に作動しない場合があります。
これが誤嚥です。
要は何か物が入ったときに、気管に蓋をするのが間に合わず肺に入ってしまうことです。

嚥下は奥が深いので簡単に説明しましたが、下記のような症状が出た時は誤嚥している可能性が大きいです。

*食事の時間が以前に比べて長くなった。
*いつまでも口の中に食べ物が入っていて呑み込めない。
*食事中に口から食べ物がこぼれる。
*食事中にむせたり、せき込んだりする。
*水やお茶を飲んでもむせる。
*最近体重が減ってきた。
*原因不明の突発的な発熱がある。

書き出したらきりがないのでこの辺でやめますが、本当に嚥下は奥が深いです。


以下は訪問嚥下診療で私が行っていることの一例です。

突発性の発熱からの肺炎で入院されていた方(70歳代)が治癒して高齢者施設へ戻ってこられました。

病院では経鼻栄養だったのですが、施設へ戻って「口から食べるときに誤嚥していないか、またどのような食形態のものが良いのか」教えて欲しいという施設の方と主治医からの依頼です。
ご家族からは、ご本人はパンが好きなので食べさせてもよいかというご質問もありました。

以下は嚥下内視鏡検査を実施した結果の主治医への意見書です。
このような診療を訪問の現場でしています。


「~様のVE(嚥下内視鏡検査)の所見と見解について」

まず嚥下反射自体は悪くないとおもいます。声門閉鎖も良好です。
口唇の閉鎖と舌の動きも問題ありません。
但し入院されて寝たきりであったためか、首周りの筋肉が落ちており、なおかつ硬直も見られます。
また御年齢のこともあり、喉頭が下がっているので、飲み込むまでに喉頭挙上が間に合わない状態です。
実際に食べて頂いた状態での観察では、食道開口部が開かずに梨状窩に食べカスが残留している状態です。

結論として食形態は嚥下反射自体は悪くないので、現在のトロミ食からひとつ上のソフト食に上げます。トロミ食だと水分が離水してしまって、現在の喉頭挙上が充分ではない状態ではタイミングが合わず、かえって誤嚥してしまう可能性があります。
また食事時間と量も現在の半分にしてもらい(今の時間だと本人が後半食べるのに疲れてしまって誤嚥の危険がある為)、足りない分は高栄養補助食で補ってもらう方が良いと思われます。
ご家族が希望されているパン食などはまだ無理だと思われます。
今後リハビリ等の効果を見ながら様子を見ていきたいと思います。
我々の方では、義歯の調整、口腔内清掃(唾液誤嚥による誤嚥性肺炎の防止の為)、舌の運動訓練、首・肩周りの筋肉マッサージ、唾液腺の刺激等を行っています。
1ヶ月後には再度嚥下内視鏡検査で嚥下の状態を見て食形態の考察をしていく予定です。
嚥下内視鏡検査のCDをお渡ししますので参考にして頂ければと思います。」

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2017年10月 8日

インプラントは顎の骨とチタンが結合することを利用した治療法です。

今回の症例では下の画像の青い2本の棒の部位に埋入予定です。

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顎の骨にドリルで穴を開け、必要あればネジを切ってそこにインプラントを埋入します。
インプラントが骨と結合してから、そのう上に人工のかぶせ物を作りますが、その期間を左右する因子に骨の硬さがあります。

通常の骨や硬い骨のケースでインプラントがしっかり止まった場合は(初期固定と言います)は、早期に(2~3カ月)上部構造を装着する事が可能です。

しかし非常に柔らかい骨の場合は、半年ぐらい骨とインプラントが結合するのを待たないといけないケースも多々有ります。

柔らかい骨とはどれくらい柔らかいか?

感触的に言うと、お菓子のウエハースのような硬さです。
そんなに柔らかい!と思われるかもしれませんが、ほんとうに柔らかいです。

ドリルで骨を削っていても、ほとんど手に伝わる感触がありません。
そんな柔らかい骨でもしっかりとインプラントを止めて埋入することは可能です。

いくつかの方法はありますが、今回の症例では以下のような方法をとりました。

その前にレントゲンで骨の硬さはわかるのでしょうか?

よく歯科医院で撮っているレントゲン写真では、骨の硬さはある程度は推測できますが正確にはわかりません。

それにはCTが必要です。
CTではハンスフィールド値と言って骨の硬さが数値で表示されます。

CTでも通常のレントゲン写真よりは、はるかにわかるものの、硬さの微妙なアンジュレーションまでとなるとわかりません。

そこで登場するのがインプラント埋入用のシミレーションソフトです。
この解析ソフトでは、インプラント埋入部位の骨の硬さの程度を色分けして表示します。

当院で使用しているこの解析ソフトでは、6段階に分けて骨の硬さを表示します。

赤が1番硬くて、青が1番柔らかいです。

今回の症例の骨は1番柔らかい骨の青色です。


柔らかい骨のレントゲン画像(今回の症例)
 ↓

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柔らかい骨の解析画像
 ↓

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特にこの症例では写真を見てわかるように骨の殆どの部分が青色です。
はじめに書いたようにウエハースみたいな骨です。

逆に硬めの骨はこんな感じです。
全体的に赤系の色が多いのがよくわかると思います。


硬い骨の解析画像
 ↓

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このようにシミレーションソフトを使うと、骨の硬い柔らかいの分布が地図を見るように明確にわかります。
地図がある方が、より綿密なオペができます。
旅行でも知らない土地に地図なしに行けば、目的地に行くまで時間も労力もかかりますよね。

ではこのものすごく柔らかい骨にどうやってインプラントをしっかり回らないように埋入するのか。

専門的には初期固定を獲得するといいます。
画像を見てもらえばわかりますが。骨の外側輪郭に一周赤い帯が有ります。
ここは皮質骨と言って非常に硬い骨です。
その硬い骨にインプラントの先端を食い込ますように埋入します。
当然しっかり初期固定が得られます。

画像ではインプラントの位置をそのように設計してシミレーションしています。
そしてこの画像のデータをもとに、そのまま下の画像のような外科用のステントを作成します。

ステントとは簡単に言えば、インプラントの埋入位置や埋入方向をガイドする装置です。

このステントを患者さんの口腔内に装置して、このガイドに沿ってオペを進めるだけです。
コンピューターの画像でシミレーションしたままの状態をオペで再現します。

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外科用ステントです

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口腔内に装着します


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メリットとしてはオペ時間の短縮、人為的エラーの解消、ミリ単位以下の精度でオペが可能などです。

当院でのインプラントオペの成功率がほぼ100%なのも慎重かつ綿密な計画の上に、更にシミレーションオペを採用していることも要因のひとつだと思います。

将来的にはこのようにCT上でシミレーションした情報をそのまま再現するようなオペがメインになってくる事は確実です。

もちろんインプラント埋入シミレーションシステムを使わなくても、全く問題なくできる技術がベースに必要な事は言うまでもありません。


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2017年7月16日

以前に比べてインプラントの説明をすると「怖い」と言われる方が最近増えているような気がします。
なぜそう思われる方が増えているのでしょうか。

それについて私なりに再考察してみました。
インプラントの歴史は、古くは紀元前の人骨にもインプラントを入れたあとがあるくらい古くから見られました。
ただインプラントの素材は鉄・サファイア・金・銅など様々で、とてもではないですが口腔内で長期にわたって機能するものではありませんでした。
これを見る限り人類にとって、歯を失った場所に新たに歯が入れる事は昔から大きな夢であったことは想像できます。

1952年スウェーデンの医師ブローネマルクが実験中の偶然の発見から、チタンが骨と結合することを発見しました。
その後臨床研究を重ねながら1980年頃には世界中にその評価が広まっていきました。
現代インプラントは細かな点では日々進歩はしていますが、理論的にも手技上でもほぼ熟成期にあると言えます。

インプラントを埋入する予定の部位に骨の量が充分にあり、なおかつ重篤な全身疾患が無く、喫煙あるいは顕著な噛み合わせの問題(例えば極端な歯ぎしりやくいしばり等)がなければ、他のインプラント以外の治療の選択肢よりはるかに予後的に長持ちするのは明白ですし、それは私の臨床でも明らかです。

ではインプラント以外の他の治療法とはどんなものがあるかその利点欠点も含めて説明しましょう。

歯を失った時には基本的に3つの治療法があります。

ブリッジ: 失った歯の両側の歯を削ってかぶせる方法。固定式なので取り外しはしません。固定式なので違和感歯はほとんどありません。ただし両側の歯にある程度負担がかかります。またかぶせるので、かぶせた歯のきわがどうしても虫歯になりやすくなります。また虫歯でもない歯を削らなければなりません。


入れ歯: 基本的に歯は削らなくていいですが入れ歯を保持するために、残っている歯にバネをかけます(保険外であればバネがない入れ歯も有ります)。
バネの力が歯にかかりますので、歯にとってはかなりの負担になる可能性が有ります。
あとは取り外しなので違和感が出る場合もあります。
どうしても生理的に慣れない方もおられます。

インプラント:顎の骨にチタン製のスクリューを埋め込み、その上に上部構造を作成します。
ブリッジや入れ歯と違ってインプラントの何よりの利点は、単独で失った歯の機能を回復できることです。ブリッジのように他の歯を削ることもなく、入れ歯のように取り外しをする必要もありません。
またインプラントの耐久性もブリッジや義歯に比べると比較にならないくらい長期間機能します(問題なければ30年以上持つ可能性は充分にあります)。
もちろんいいことずくめばかりではありません。
欠点としては、外科処置が必要になるので全身疾患を持っている方では適応外になるケ
ースがある。
基本的に顎の骨とインプラント本体が結合(平均2~6か月)するまで時間がかかるので、すぐには歯が入らない。
保険適応外なので費用がかかる。

インプラントにも欠点はありますが、それにもまして利点の方がはるかに多いです。
なによりも他の歯に影響を与えることが無いのは何よりの魅力です。

もし私が自分の歯を失くしたら選択肢としてはインプラント以外には考えられません。

ではなぜ昨今インプラントに怖いというイメージが持たれるのでしょうか。
ひとつはマスコミへの取り上げられ方もあると思います。
インプラントについての正確な情報が広まっていないところに、インプラント事故の報道によって必要以上にインプラントへの恐怖心を高めていると考えられます。

もう一つは医療機関が患者さんに対して正しいインプラントの提案をしているか否かということです。

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当院のインプラント解析シミレーションソフト(アイキャット社)CT上で計画したとおりにオペが可能です。限りなくヒューマンエラーが無くなります。

初めからインプラントありきや、インプラントに誘導するような流れ、インプラに過度な期待を持たせるような説明は厳に慎むべきだと思います。

ちなみに当院でのインプラントまでの流れです。

*まず選択できる全ての治療法をその利点・欠点も含めて全て説明する。
                  ↓
*患者さんがインプラントに興味を持たれ希望されたら改めて時間を取りさらに詳しいインプラントの説明。
                  ↓
*インプラントを希望されたらCT撮影(インプラントには必須です)をしてコンピュータで解析、シミレーションの結果の説明。
                  ↓
これまでの説明とインプラントの解析結果を聞いてもらったうえでインプラント治療を希望されるか確認。
                  ↓
最後にもう一度インプラントの利点欠点を伝えて治療を受けられるか確認。

以上のように私は患者さんがインプラントを希望される場合は徹底的にインフォームドコンセントを図ります。
説明の各ステップごとに患者さんに十分に考える期間を与え、いつでも引き返せるようなポイントを作っています。

インプラント治療を希望されたからと言ってすぐにするようなことは絶対にしません。

インプラントはその後の定期的なメインテナンスが非常に重要です。
言い換えれば患者さんとは一生のお付き合いになります。
したがってお互いに信頼関係がなければするべきではないと思っています。
もちろんそれは一般の診療でも同じことですが。


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2017年5月 3日

舟屋で有名な伊根。
その伊根湾を望むカフェ(INE CAFE)。
この海を肴に1日まどろめます。


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2016年12月28日

超高齢化社会を見据えて~訪問診療と嚥下~

今年も残すところあと3日あまりとなりました。
歳を重ねるごとに時間の流れがどんどん早くなる気がします。

日本は今超高齢化社会に向けて突き進んでいます。
というよりすでにその入口です。
これまでの様に若い世代が高齢者を支えるという構図が通用しなくなるのです。

高齢になったとしても、健康であり続ける事がこれまで以上に重要になってくるのです。
そして健康であり続ける為の入口が、いつまでも自分の口で食べれる事です。

そのためにはお口の健康は非常に大事です。
そのためには日頃からの予防をしっかりする事です。

ただ自分の足で歯科医院に通える方はいいのですが、通えない方も増加しておられます。

タニダ歯科医院ではそういう方の為に積極的に訪問診療に取り組んでいます。

また飲み込む事が困難な方の為に嚥下診療もしております。

当院の訪問診療の理念である「すべての人に食べる喜びを」を実践する為に、来年はさらに訪問診療を充実する様に努力する所存です。

最後に今年も1年ありがとうございました。
当院がこの西宮名塩の地で開業して今年でちょうど20年になります。
これからも少しでも皆様のお役に立てるようスタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

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2016年12月18日

今日は暖かかったですね。
コートを脱いで散歩できました。
久しぶりに時間が空いたので、実家の近くの芦屋浜です。

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でも今の本当の海岸線はさらに南ヘ2キロぐらいの所。
埋め立てによってどんどん海岸線が南へ伸びています。
私が子供の頃は海岸線はこの場所より北へ2キロぐらいの所でした。
砂浜が続いて、海水浴もできました。
40年以上前の話ですが。

シーサイドニュータウン、若かりし頃に勤めていた勤務先があります。
あの頃のみんな元気かな~

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以前のブログでも書きましたが、日本人の死亡原因の3位である肺炎の大多数を高齢者が占めており、その高齢者の肺炎の多くが誤嚥性肺炎です。

しかし誤嚥性肺炎についてはまだまだ広く認知されていないのが現状です。

誤嚥性肺炎については9月10月のブログにも書いています。

VF(嚥下造影検査)はレントゲンを連続的にあてながら、バリウムを含んだ食品を実際に食べてもらって嚥下の状態を検査します。
特殊なレントゲン装置が必要なので大学病院等での検査が必要です。
現実問題として活用しにくい問題があります。

その点VE(嚥下内視鏡)はベッドサイドや居宅で検査が可能です。
レントゲンの被爆もありませんので繰り返し検査ができます。

聴診器を使用した頸部聴診法もありますが決定的な診断は下せません。

VE(嚥下内視鏡)を使えば確定的な診断を下せます。

まさに「百聞は一見にしかず」です。

当院の嚥下内視鏡セット
    ↓   

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タニダ歯科医院 院長 谷田英輔

医療法人社団
タニダ歯科医院

院長 谷田英輔

症例、お口や歯に役立つ情報などを掲載していっています。タニダ歯科がどんな治療方針や治療そのものを知ることができます。

<略歴>
1984年 関西学院大学法学部法律学科卒業
1990年 朝日大学歯学部卒業(旧岐阜歯科大学)
1996年 タニダ歯科医院開設
2000年 第1次タニダ歯科医院増改築
2002年 医療法人社団タニダ歯科医院へ法人化
2007年 第2次医療法人社団タニダ歯科医院増改築
2013年 第3次医療法人社団タニダ歯科医院増改築

<所属学会・終了研修会>
臨床研修施設指導医
大阪口腔インプラント研究会
NDIF(日本歯科インプラント連盟)
国際歯周内科学研究会
大阪口腔インプラント研究会100時間コース
JIADS 3I インプラントコース
Nobel Biocare プローネマルク&リプレース インプラントコース
SOB 矯正セミナー Step up Course
SOB 矯正セミナー wake up Course
SOB 矯正セミナー Get up Course
社団法人日本糖尿病協会 歯科医師登録医
日本救急医学会認定ICLSコース
The Japan Institute for Adbanced Dental Studies 歯周病コース
JIADS 再生療法 エムドゲインコース
JIADS 再生療法 GTRコース
国際歯周内科研究会 生田コース
国際歯周内科研究会 福重コース
国際歯周内科研究会 塚本コース
3Mix-MP法 ベーシックコース
3Mix-MP法 アドバンスコース
CO2レーザー研修会 By Dr.堀江
DENTRADE ホワイトニングセミナー
床矯正研究会セミナー
他多数

<校医・その他>
日本歯科医師会 会員
西宮市歯科医師会 会員
東山台小学校校医
東山幼稚園園医
名塩小学校校医
ポポ保育園園医

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スタッフブログ