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2018年5月17日

こんにちは、歯科医師の重田です。

すっかり暖かくなり、沖縄では梅雨入り。
早くも夏が近づいてきたという感じです。
気温が変化しやすく体調管理も必要です。
天気予報をしっかり確認して、
みなさんご注意なさってくださいね。

さて、本日は歯科の麻酔のお話をしようと思います。


だいたいの方は歯科で
麻酔をご経験されたことがあるのではないでしょうか。
実際何を使っているのか、
何をされているのかわからない方も多いかと思います。
本日は麻酔について普段説明しきれないことをお伝えします。


まず、麻酔といっても
歯科で用いることが多いのは局所浸潤麻酔です。
一部分にだけ麻酔液を注入し、
浸透させることで神経の感覚を鈍らせるというメカニズム。
主な成分はキシロカインを用いることが多いです。

20180517sigeta.jpg


基本的には顎の一部分に麻酔をかけ、
治療の間痛みを感じないようにします。
注射自体もそれほど痛いものではありませんが、
人によって、あるいは部位によって
痛みの感じ方が違います。


①麻酔の仕組み
冷たい水、酸、風や治療時の刺激により
歯の神経が刺激され興奮することにより痛みを感じます。
そこで麻酔は、その神経の興奮を抑え込むことにより
痛みを誘発しないという仕組みです。


②効果
まず一番は処置時の痛みを除くことができるということ。
また、麻酔が効いているということで
患者が緊張することなく治療を受けることができる。
血圧が高い方、精神的に不安要素が強い方に対しても
安全に処置をすることができる。
エピネフリンという成分が含まれているため、
血管収縮作用により出血を抑えることができる。


③デメリット
麻酔をする際に針の刺入により痛みを伴う。
血管収縮作用により血圧が上昇する。
非常に稀ではあるが、
アドレナリン中毒やアナフィラキシーショックなど
副作用が生じることがある。
また、麻酔に対して恐怖心を抱く患者も多く、
麻酔により逆にショックを起こしたり、
気分不良が生じることがある。

続いて、
麻酔が切れるまでの注意事項などについてお話しします。

麻酔は量や部位によって効果時間が違います。
治療後は約2時間効いている、
とお伝えすることが多いですが、
完全に感覚が戻るまでは
もう少し時間がかかることもしばしばあります。


ですから、時間帯によっては、お食事は
治療の前に召し上がってこられることをおすすめします。


なぜ麻酔が効いているときに食事がよくないか??


麻酔をされた方はわかると思いますが、
感覚が鈍いため運動も鈍くなります。
すると食事の際に頬粘膜や舌を
噛んでしまったりすることがあります。
また噛んだ際も痛みがないため
反射的に噛むのをやめるということがありませんので、
深い傷になることも多いのです。
あとは熱いものに関しても同じです。
熱さを感じにくいため、
気づかないうちに熱傷を起こすことがあります。


以上のことから麻酔が効いているときは、
よく噛む必要があるものや熱いものは控える。
食べるとしてもやわらかくて
すぐに飲み込めるようなもの、常温以下のものに限ります。
何も食べないのがベストですが、
どうしても召し上がりたいときは上記のことに気をつけて
召し上がってください。

また、治療によっては麻酔が切れると
痛みが出てくる場合があります。
これは治療によって異なり、
抜歯や神経を取る処置、歯肉を切ったりしたときなどは
代表的ですが、麻酔が切れると痛みがでることがあります。
歯科医師より処置後説明があると思いますが、
その際は麻酔が効いているうちに
痛み止めを服用することをお勧めします。
当院では、説明をしっかり受けていただくことを
モットーとしているとともに、
患者様自身に歯科治療の知識をつけていただき、
安心して治療を受けていただくことも大切にしています。


治療の内容がわからないときは、いつでもご質問してくださいね。



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2018年5月10日

こんにちは。口腔外科専門医の豊原です。
ゴールデンウィークが終わり、
緑がきれいな清々しい季節になりました。
歩いているだけで、気分爽快になる今日この頃ですね。


今回は、比較的よく見られますが、
やや注意が必要な疾患について触れてみたいと思います。


一つ目は白板症です。


20180510toyohara.jpeg

これは口腔粘膜に現れる白色病変で、
短期的に変化せず、拭っても剥がれないものをいいます。
下顎の歯肉(29%)に発生することが多く、
舌(25%)、頬粘膜(24%)の順に多くみられます。
最終的には顕微鏡検査による病理組織診断が必要ですが、
確定診断された場合は、
数パーセント(5~8%)の割合で
悪性化することがあるため、
長期的な経過観察が必要となります。

特に舌にできたものは悪性化の可能性が高いようです。
この病変は痛みを伴うことは少なく、
歯科検診時に指摘され見つかることが多いのですが、
白色病変の周囲に赤いびらんを伴うこともあり、
この場合 は接触痛や食事の際にしみたり、
いわゆる口内炎のような痛みを感じます。
痛みを伴うものは注意が必要です。

発症の原因はわかっていませんが、
喫煙は明らかな起因要素です。
アルコールによる刺激、
合わない義歯や金属による慢性の機械的刺激、
ビタミンAやBの不足、
加齢なども起因要素と考えられています。
女性よりも男性に多いとされ、
50歳から60歳代に多くみられます。
普通の口内炎と違って、
将来癌化する可能性があることから、
前癌病変といわれています。

治療としては、
刺激になっているような補綴物などがあれば、
まずはその原因を除去します。
もちろん、禁煙も大切な試みです。
次に薬物療法としてビタミンAの投与が有効ですが、
副作用も強いため、
全ての方に用いられることはありません。
しかし、重度であれば、
試してみる価値はあると思います。
その後は長期の経過観察に入りますが、
少しでも形状の変化を認めれば、
すぐに組織採取し顕微鏡検査を行い、
悪性の細胞の有無を確かめることが大切です。
悪性の変化を早期に見つけることができれば、
癌の予後は非常に良好です。


次に紅板症が挙げられます。

20180510toyohara1.jpeg

肉眼的には境界が明瞭で、
表面粘膜は平滑、光沢を有する鮮紅色の病変です。
一部分に潰瘍や、
表面が肉芽様または小顆粒状を呈することがありますが、
病変部の硬結はありません。
先ほどの白板症と違い、
強い刺激痛を伴うことが多いようです。
多くの場合、痛みが受診動機になるようです。
口底粘膜や、下顎歯肉、舌の側面に多く見られ、
60歳以上の高齢者が全体の80%を占めます。
男女差はありません。
白板症同様原因はわかっていませんが、
喫煙や不適補綴物は一因と考えられています。
その為、まずは不適補綴物の除去を行い、
症状の改善があるか経過観察します。
禁煙も必須です。

刺激痛については
鎮痛剤や洗口剤などで緩和療法を行います。
しかし、紅板症の約50%が悪性化するといわれており、
初期治療により改善がみられなければ、
早期に外科的切除も含めた確定診断を行う治療に
進むことをおすすめします。
切除後も悪性化や再発の可能性が高いため、
長期にわたり、経過観察を行うことが大切です。
次回もまた、この続きをブログします。

梅雨が始まるまでの爽やかな季節。
是非ハイキングや森林浴などにお出かけくださいね。


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2018年4月26日

こんにちは、歯科医師の久貝です。

さて、新学期が始まったハズの4月もそろそろ終わりを迎え、ゴールデンウイーク直前ですね。
子供たちの学校では そろそろ「学校歯科検診」がある頃です。

「しっかりと、自分の歯で噛める」
この当たり前の事がすごく大事なんです。


・・・・なぜ?


最近の研究では、「しっかりと噛める人は認知症になりニクイ、もしくは予防に繋がる」という研究データあるそうです。
20180426kugai1.png
歯の働きは「食べる」という咀嚼機能だけではありません。

物を噛む行為は、同時に「脳を刺激する」という事がわかっています。

歯と歯を噛み合わせた時の刺激は、歯根にある歯根膜から脳に伝わり、
その刺激は脳における感覚や運動、また記憶や思考、意欲を司っている部位の活性化に繋がるのです。
東北大学が行った研究から、「高齢者の歯の残存数と認知症との関連性」を見ることができます。
20180426kugai2.png

健康な人では平均14.9本の歯が残っていたのに対し、認知症の疑いのある人では9.4本と明らかな差が見られます。


また、残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、意志や思考の機能を司る前頭葉の容積などが少なくなっていた事がわかりました。

この結果から、歯が無くなると、脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えてしまうという事が判明したのです。

他に、神奈川歯科大学の研究結果では、「残っている歯の数が20本以上ある人」と比べて「歯が無く、入れ歯も入れていない人」の認知症リスクは1.9倍。

「良く噛んで食べることができる人」に対して、「あまり噛めない人」の認知症リスクは、1.5倍と高くなっています。

歯があれば噛めますが、歯が抜けると噛めないだけでなく歯根膜もなくなり、脳へ刺激は伝わらなくなります。

また、歯があってもあまり咀嚼を意識しないで食べていると、脳への刺激が少なくなってしまいます。

このことから、脳を活性化するには「意識して噛む事」が重要だと言えるでしょう。

広島大学は世界で初めて、よく物を噛む事が出来る正常なマウスと、元々歯がなく柔らかい物しか食べられないマウスを比較した研究を行いました。

その結果、歯のないマウスの方には、「大脳皮質にアルツハイマー型認知症の原因」と考えられている「アミロイドβ蛋白」が沈着し、

「老人斑」が多数発生し、さらに、「記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が少なくなっている」事が判明したのです。

つまり「物をよく噛んで食べる事」ができなければ、咀嚼によって中枢神経が刺激される事も少なくなり、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまう確率が高くなるのです。

奥歯を削り噛みにくくしたマウスの歯を、セメントなどで修復すると、正常なマウスと同じ程度にまで記憶力が回復したという研究結果があります。

噛み合わせが悪いまま放っておくのではなく、噛む事が出来るように治療することで記憶力の回復の可能性が高まるのです。

アルツハイマー型認知症の方の口の中を調べると、歯が無くなり、長い間良く噛んで食べる事が出来ていなかったと思われる人が多く見られます。

歯が無いと歯根膜が無くなるため、刺激が脳には伝わりません。

なので、歯に代わる入れ歯や、インプラントなどの治療を行えば歯と同様の働きをすることが出来るのです。

しかし・・・ただ入れ歯を入れるだけでは不十分です。
北海道の病院で行われた調査では、「入れ歯が合っていない人全てが認知症だった」との報告があります。
その人に合った入れ歯を使用し、正しく噛む事が重要なのです。
インプラントも、入れ歯も、入れたからそれで終了・・・というワケでは無いのです。

大事なのはそれからの「メンテナンス」なのです。

しっかりと噛めるように、また せっかく入れたモノがダメにならないようにメンテナンス。

それ以上に、今ある天然の、自分自身のはを守るためにメンテナンス。

定期的で構わないです。

しっかりとタニダ歯科に来院して、皆さんのお口の中のメンテナンスをしていきましょう


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2018年4月19日

こんにちは、歯科医師の池田です。

春になって花粉のピークはやっと過ぎてくれましたが、
寒くなったり暑くなったり気温が安定しない日が続きますね。


「インプラント」という単語を聞いたことがあるという方も最近多くなってきたかと思いますが、
実際にどういう治療になるのかというとなかなかご存知ない方が多いかと思います。


インプラントとは、人工の材料や部品を体に入れることの総称です。
歯を失ったあごの骨に体になじみやすい材料で作られた歯の根の一部あるいは全部を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工の歯を取り付けたものです。
基本的には三つのパーツからできています。
顎骨の中に埋め込まれる部分すなわち歯の根の部(インプラント体)、
インプラント体の上に取り付けられる支台部(アバットメント)、
歯の部分に相当する人工の歯(上部構造)から構成されています。
インプラント体の材質はチタンまたはチタン合金で、大きさは直径が3~5mm、長さは6~18mmです。
アバットメントの材質はチタン、チタン合金、ジルコニアなど、
上部構造の材質はレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、セラミックとレジンを混ぜたハイブリッドセラミック、金合金などがあります。

20180419ikeda1.jpeg
インプラント治療のデメリットは、手術が必要になります。
顎骨の骨量や骨質(硬い、軟らかい)の影響を受け、
治療期間が長く、自費診療のため治療費が高額となる、などがあります。

メリットとしては、残っている歯への負担がなく、
自分の歯(天然歯)に近い機能、異物感もなく、審美性の回復が可能なことです。


インプラントと歯の違いは、インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっ付いた状態です。
一方、天然歯の歯根の周りにはクッションの役割を担う歯根膜という組織があります。
そのため、かむと歯はわずかに沈み込みます。
またこの中には、かんだ時にかかる圧力を鋭敏に感知して、かむ力をコントロールするためのセンサー(受容器)もあります。
しかしインプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。
骨の弾力によるほんの僅かな沈み込みしか生じません。
かむ力はあごの骨の周りの骨膜、かむための筋肉、あごの関節などにあるセンサーによってコントロールされますが、歯根膜にあるセンサーに比べ「感度」が劣るため、かみ合わせには十分に注意する必要があります。
天然歯が残っている場合は、センサーが働きますが、
インプラントしかない口腔内では自分がどれだけの負荷を歯にかけているのかがわからないため、インプラントが壊れてしまうこともあります。

また、インプラントの周りの粘膜(歯の場合は歯肉)は天然歯と異なっています。
天然歯では、歯肉はエナメル質と付着上皮と呼ばれる部分で、その下の結合組織はセメント質と結合し、細菌などが容易に侵入できないようになっています。
インプラントにはそのような構造はなく、細菌は容易にインプラントと粘膜の間に侵入します。
そのため、インプラントの手術後かめるようになったとしても、細菌感染を防ぐためにも、ご自身での歯ブラシによる清掃や定期的なメインテナンスが重要となります。

20180419ikeda2.jpeg
インプラントは誰にでも行えるわけではありません。
成長発育中の子供には基本的にはインプラント治療はしません。
現在のインプラントは骨と結合するため顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうからです。

手術が伴うため心疾患、糖尿病、骨粗鬆症、などの病気の種類によっても手術が難しくなることがあります。
その場合は、主治医に相談することが重要です。

インプラントをする部位の骨量や密度、幅が不足している場合も手術が難しくなります。

喫煙により粘膜の血液の流れが悪くなって、傷の治りや骨を作る細胞の増殖や分化に影響し骨の治癒が遅れたりします。
喫煙者と非喫煙者では失敗率が喫煙者の方が高いと報告されています。
また、喫煙は手術の結果に影響を与えるだけではなく、治療終了後の経過にも影響を及ぼすので、禁煙をメインテナンス期間に入っても続ける必要があります。


先ほども記載しましたが、インプラントを長く使っていくためには、手術後の長期的なメインテナンスが重要になってきます。
つまり上部構造を装着したらインプラント治療は終わりではありません。

ご自身だけでの清掃では100%キレイにすることは困難です。
歯と同じくインプラントにも歯垢や歯石がつきます。
それにより、インプラントの周りの組織に炎症が起き感染症状が出ることで骨を溶かします。
これを「インプラント周囲炎」といいます。
この症状が続けば最悪インプラントが抜けてしまうことになります。

定期的なメインテナンスで歯科衛生士の口腔ケアによりフォローが大切になってきます。
また歯ブラシにも種類があるため自分にあった歯ブラシを歯科衛生士に相談してくださいね。


インターネットの情報ではわからないことあると思います。模型などもあるためわからないことがあったら気軽に質問してくださいね。



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2018年4月12日

こんにちは、歯科医師の川村です。

20180412kawamura.JPG


義歯(一般的には、入れ歯)は、
毎日、手入れをする必要があります。
部分的な義歯の場合、金属のバネがあるので、
そこの隙間からものが入り込んで、
つまりやすかったりします。
なので、食事が終わったらに外して、
軽く水洗いすることが必要です。

お湯につけてしまうと、
義歯のピンク色の部分が変形する可能性があるので避けて下さい。
ご自宅等で洗われる際に、
歯ブラシや洗浄剤を使って清掃する方もいると思います。
あまり歯ブラシ(固めの歯ブラシや普通の歯ブラシでも)で
強く擦ってしまうと、
義歯の表面に非常に細かい傷ができてしまい、
汚れや匂いの原因となることがあります。
柔らかいブラシで軽く洗って下さい。
歯磨材の中には、研磨剤が含まれていますので、
使用してしまうと、傷の原因となることがあります。
汚れが気になるようになりましたら、
市販の義歯洗浄剤を使って頂いても結構です。
毎日使う必要はないと思います。
汚れが気になったら使う感じで良いと思います。
義歯の材質にもよりますが、
一般的な義歯は、乾燥に弱いです。

外した後は、
水を入れた容器の中につけて保管しておいて下さい。
義歯は、メンテナンスが必要です。
定期的に、不具合がないかどうか見てもらいましょう。

義歯のメインテナンスがなぜ重要かを説明しましょう。
義歯はブリッジとかとは違って歯を削ってかぶせるものではありません。
歯肉の上にのせるものです。

それだけではもちろん安定しないので、歯にワイヤーで維持を求めます。
つまりブリッジは噛む力を歯で受け止めて、義歯(入れ歯)は噛む力を歯肉と歯にかけるワイヤーで維持している事になります。
体は痩せたり太ったりしますよね。
同じように口の中の歯肉も痩せることがあります。
というか時間が経過すると痩せるものと思って下さい。

歯肉が痩せると、義歯と歯肉の間にスキマができます。
そうすると噛む力を受け止めるのは、歯にかけたワイヤーだけになってしまいます。
噛む力は人によっては体重の半分くらいの力がかかると言われています。
簡単に言えば体重の半分くらいのおもりが歯にぶら下がっていると思って下さい。
いくら丈夫な歯でもこれではひとたまりもありません。

ほっておくと歯に揺れが出てきて抜歯ということにもなりかねません。
義歯と歯肉の間に隙間が出てきてもほとんどの場合は痛みが出ません。

目安としては、義歯の内面に物が詰まりやすくなったとか、義歯がすぐに外れやすくなったとかです。

では義歯と歯肉の間に隙間が出てきた場合の治療法を説明しましょう。
まずは新しい義歯を作成する。
義歯は樹脂でできているので長年使っていると、どうしても劣化します。
ケースによって差はありますが平均5~6年で劣化してくるという統計もあります。

もう一つは義歯の内面に減った分のみ樹脂を継ぎ足すという方法です。
これは慣れ親しんできた義歯をそのまま使えるという利点と、基本的に治療回数が(後の調整を除いて)
1回で済むという利点があります。
義歯を新しくするとどうしても4~5回の治療回数がかかります。

以上のように義歯のメインテナンスをするということは、すなわち残っている自分の歯を守ることであるということをご理解ください。


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2018年4月 5日

こんにちは、タニダ歯科医院の片山です。

今回のブログは当院でみさせていただい症例についてです。
どのような症例かというと
歯の中に異物が取り残されていたものです。
歯の中には神経と血管などが入っている歯髄というものがあります。
その歯髄に感染を起こした場合、
歯の中をファイルと呼ばれる細長い器具で
機械的に掃除をしていきます。
今回の症例はその器具の先端がおれてしまっていました。
レントゲン写真の矢印の先の白いところです。
金属はレントゲン写真では白く映ります。
金属の破片が歯の中にある場合、
積極的に除去、つまり取った方がいいかというと、
痛みもなく、根の先が化膿していない場合は
そのままにしておくこともあります。
しかしながら、今回の症例の歯の場合、
根の先で化膿しており、
それが歯の際から出てきているような状態であり、
予後不良ですが、
患者様と相談の上、治療させていただくことになりました。

20180405katayama.jpeg


どのようにして、折れた器具を取っていったかを説明します。
特殊な器具を使って、折れた器具の周りの歯を削っていきます。
そこに細い掃除する器具を入れていき、
引っ掛けて取りました。
その器具の写真を次に載せます。


20180405katayama1.jpeg

歯をできるだけ削らないように折れた器具の周りを削りました。
今回のように周りを削っても
しっかりと入り込んでいる時は
なかなか取れないこともあります。
取ったものの写真を次にあげます。

20180405katayama2.jpeg


この詰まったものを除去した時に、
根の先から膿がでてきました。
おそらく、この破折したものが原因で
膿が溜まってきていたと考えられますので、
歯の中を清掃して行く予定です。
まだ治療中であり、予後はどうなるかはわかりませんが、
またブログで紹介させていただければと思っております。
できるだけ歯を抜かずに治療するような日々、研鑽するように努めていきます。

歯の根の形態は人によって様々です。
根が細い人もいれば、強く湾曲している方もおられます。
一人として同じ形態の方はおられません。
ゆえに歯の根の治療はどうしても回数がかかります。
でも妥協はできません。
なぜならば根の治療は、建物で言えば基礎の部分にあたるからです。
基礎に不安があれば、上にどんなかぶせ物をしても常に予後の不安がつきまといます。
みなさんにも歯の根の治療の重要性をわかって頂ければと思います。



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2018年3月29日

こんにちは。歯科医師の村重です。


桜も満開になり、
やっとコートが脱げる季節がやってきましたね。
僕はどちらかというと寒がりなので、
これから暖かくなって
外で活動しやすくなるのが楽しみです。


そんな中、今月の11日で
東日本大震災から丸7年が経ちました。
この7年間にも、熊本地震や台風による豪雨など、
多くの被害を出した災害が発生し、
日本に住んでいる上で
自然災害というのは切っても切れない存在であることを
再確認させられます。

災害時に困ることの一つとして
"歯磨きができない"ことが挙げられます。

水が不足している状況から、
歯磨きや義歯(入れ歯)の洗浄に十分な水が確保できないためです。
では、災害時に口腔ケアが不十分になることで
どういったことが起こるでしょうか。
避難所では、すぐに食べられるような
パンやおにぎり、カップラーメンなどの食事が
しばらく続くことが考えられるため、
栄養も偏りやすく、
また精神的なストレスなども重なり、
抵抗力も落ちてしまいます。

口の中を不潔にしていると細菌が増え、
虫歯、歯周病、口臭などが生じやすくなり、
また感染症にもかかりやすくなります。

特に高齢者は、免疫力が落ちた時に、
口腔や咽頭部の菌を気管や肺へ誤嚥することで、
肺炎を引きおこしやすくなるので注意が必要です。
過去の震災でも、避難生活が長引くと、
高齢者の肺炎が増加する傾向が見られます。

阪神・淡路大震災では、
震災関連死922人の81.3%が65 歳以上の高齢者であり、
死因の最多は肺炎だったそうです。

その発症に関しては、
インフルエンザの流行、
避難所の劣悪な食住環境、脱水、ストレスによる
免疫低下などいくつかの要因がありますが、
震災時の高齢者の肺炎は
6~8割程度が誤嚥性肺炎ではないかと推察されています。

このような事態を予防するために、
災害時の口腔ケアは
非常に重要な役割を持っているといえます。
では、水や歯ブラシがない時の口腔ケアは
具体的にどのようにしたら良いのでしょうか。

・歯ブラシがないときの口腔ケア

避難所生活などでハブラシがない場合は、
食後に30mL程度の水やお茶でしっかりうがいをしましょう。
またハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、
汚れをとるのも効果があります。

・水が少ないときの歯磨き
1. 水・約30mLをコップに準備します。

2. その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ、
歯磨きを開始します。

3. 歯ブラシが徐々に汚れてきますので、
ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)で
歯ブラシの汚れをできるだけ拭き取り、
また歯みがき、これを小まめに繰り返します。

4. 最後にコップの水で2~3回すすぎます。

5. 一気に含むのではなく、
2~3回に分ける方がきれいになります。

20180329murige.png


また、できる限り唾液を出すことも大切です。

唾液には口の中の汚れを洗い出す働きがあります。
水分をできるだけとり、
顎の付け根=耳の真下の部分や、
顎の下の部分をマッサージしたり温めたりして、
唾液を十分に出すよう心がけてください。
ガムを噛むことも唾液を出させるよい方法です。


冒頭の話に戻りますが、
私達の生活と自然災害とは決して無関係ではありません。
万が一が起きた場合に、
少しでも口腔内からの被害を減らすことができるよう、
以上のことを頭に留めておいてもらえれば嬉しく思います。

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2018年3月22日

みなさんこんにちは!
歯科医師の今泉です。

バレンタインやホワイトデーでチョコを
食べる量が増えていませんか?
チョコは少量ですと体にいいですが、
毎日食べ過ぎると
糖尿病になる危険性があるので気をつけてください💦
今回は世界的に有名になってきている糖尿病と
歯周病の関係についてお話させて頂きます。


①糖尿病ってどんな病気❓

糖尿病とは、インスリンが十分に働かないため
食べたものから分解された糖分が、
体内に吸収されにくくなり、
血液中に糖分が溜まってしまう状態(高血糖)が
続く病気です。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、
血管が傷つき、
将来的に心臓病、腎臓病、脳卒中、失明などの
合併症を引き起こしてしまいます。
最近では、歯周病が糖尿病と深く関連する病気である
ということがわかり、
歯周病は「糖尿病の合併症」と言われるようになりました。

②インスリンって何してくれてるの❓

クルマがガソリンを燃料にして動くように、
わたしたちの体は
血液中のブドウ糖を燃料にして動いています。
ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物、
イモ類やお菓子などの糖分に含まれています。
食事からとったブドウ糖が血液中に溶け込んで
全身に運ばれることでエネルギーとして働き、
私たちの脳や筋肉、内臓が動いて
生命が維持される仕組みになっているのです。
この血液中のブドウ糖は、「血糖」と呼ばれています。
血糖の量は食事をすると増え、
1~2時間をピークに減っていきます。
血糖の量は、健康な人の体内では
変動する血糖が上手にコントロールされ、
いつも一定の幅の中で保たれています。
それはインスリンというホルモンのおかげです。
インスリンは、すい臓のランゲルハンス島
という組織にあるβ細胞でつくられています。
食事によって血糖値が上がる(血糖の量が増える)と、
すい臓のβ細胞がこの動きをすばやくキャッチして、
すぐにインスリンを分泌します。
血糖が全身の臓器にとどくと、
インスリンの働きによって臓器は血糖をとり込んで
エネルギーとして利用したり、蓄えたり、
さらにタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりするのです。
こうして、食後に増加した血糖はインスリンによって
速やかに処理され一定量に保たれるのです。
しかし、インスリンの量が少なかったり、
分泌されても上手に働くことができなくなると、
血糖が一定の値を超えて高い状態が続きます(高血糖)。
この状態が糖尿病なのです。

20180322imaizumi.jpg


③歯周病があると血糖値が上がる⁉️
なんで❓

なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に
関わってくるのでしょうか。
出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、
炎症に関連した化学物質が血管を経由して
体中に放出されています。
ハグキの中で作り出される炎症性物質は、
血液を介して血糖をコントロールするホルモンである
インスリンの働きを妨げ、
糖尿病を悪化させる可能性があります。
体のなかで血糖値を下げる
インスリンを効きにくくします(インスリン抵抗性)。
そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。

20180322imaizumi1.jpg

④歯医者さんでは何をしてもらったらいいの❓


治療に際して、
歯周病は口の中全体の歯で同時に進行していくため、
全ての歯で歯周ポケットの深さを計測するポケット検査や、
プラークの付き具合の検査を行います。
治療ではまずブラッシング指導により
患者さん自身でプラークを取り除けるような練習を行います。
プラークを形成する細菌が
歯肉で引き起こしている炎症を減らすのが目的で、
これは「プラークコントロール」と呼ばれ、
歯周病治療の中心となります。
患者さん自身による
プラークコントロールが基本となりますが、
その上で歯科医院で定期的に受診を行い、
歯周ポケットの中に付着している
プラークや歯石を超音波振動機器や手用器具を
用いて取り除きます。
これは「スケーリング」といい、
歯科医療従事者が行う重要なプラークコントロールです。
一旦治療が終了しても、
歯周病は再発することが多いため、
「メインテナンス」もしくは「サポーティブセラピー」
と呼ばれる定期的なチェックとケアを行っていくことが必要です。

歯周病により、特に2型糖尿病の方に関しては、
歯周病の歯周治療を行うことで、
インスリン抵抗性が改善することなどが報告されており、
糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが、
認識されてきています。

歯周病と糖尿病の関連性を理解していただけたでしょうか?
日頃のご自身のケアと
タニダ歯科での専門家の治療をぜひ行って頂ければと思います。


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2018年3月15日

こんにちは、歯科医師の重田です。


今週よりさらにぽかぽか陽気で暑く感じられる日もあります。


いよいよ春到来。
お花見の季節です!!


個人的には桜を見ると入学式の頃を思い出したり、
初心にかえることができるので良い機会となりますし、
本当に好きな季節です。
4月になってお子さんたちは
学年が一つあがり、大人へまた一歩近づきます。
新しい歯がはえてくることもあるでしょうか??


萌出したての歯は
特にフッ素を取り込むことが大事と言われています。
このことに関しては何となく知っている方も多いでしょう。
ただ、実際フッ素って何??
という方も多いのではないでしょうか。

本日はフッ素についてお話をさせていただきます。

20180315sigeta.jpeg

①フッ素とは??

フッ素は塩素、臭素、ヨウ素とともにハロゲン元素に属す。
フッ素は、陰イオンあるいは
負に帯電しているすべてのイオンのうち、
科学的に最も反応が高い。
したがって、天然にはほとんどフッ化物として存在し、
主として蛍石、氷晶石、
あるいはフルオロアパタイトとして存在する。
フッ素は化学的にも生理的にも
他のハロゲン元素と比べて動態が異なる。
例えば、フッ化銀は水に可溶性であるが、
他のハロゲン化銀は不溶性である。
また、塩素、臭素、ヨウ素は骨に微量しか含まれないが、
フッ素は速やかに沈着する。
一方、甲状腺はヨウ素を容易に蓄積するが、
フッ素はそれほど取り込まない。
歯や骨の主成分はヒドロキシアパタイトであるが、
フッ化物イオンが作用すると、
OH-とF-が置換してフルオロアパタイトを生成し、
ヒドロキシアパタイトよりも耐酸性が増強される。



②フッ化物歯面塗布

フッ化物歯面塗布は、
いわゆる我々歯科医師が診療時にフッ素を塗る行為のことであり、
萌出後の歯のエナメル質表面に
直接フッ化物を作用させることによって、
う蝕抵抗性を与える方法である。
年数回の実施でう蝕予防効果があることから、
小児自身にとっては負担の軽いフッ化物応用方法であるともいえる。
わが国では、歯科医師や歯科衛生士のような専門職が行う、
う蝕予防手段として位置づけられているため、
歯科医院、保健所や市町村保健センターを中心として、
個人的に応用されることが多くなっている。
公衆衛生的手段としては、
多くの費用や人手を必要とし、
実施対象が制限されるという欠点がある。


③フッ化物洗口

フッ化物洗口は、毎日または週1回の頻度で、
萌出後の歯の表面にフッ化物イオンを作用させることを
ねらいとした局所応用である。
また、洗口の動作は本人が主体的に行うもので、
代表的な自己応用法(セルフケア)であり、
家庭で個人的に行うこともできるし、
学校などの施設単位で集団的に実施することもできる。
この方法の特徴としては、

1、方法が簡単で歯科医療従事者の関わる部分が非常に小さいこと
2、安価で確かなう蝕予防効果が得られること
3、局所応用の中では費用対効果に最も優れていること

が挙げられる。
しかし、この方法の適応は4歳以上なので、
乳歯に対するう蝕予防方法としては不十分であり、
主に萌出 直後の永久歯のう蝕予防手段と考えるべきである。
十分なう蝕予防効果を得るには、
永久歯萌出期の数年以上にわたって
継続的に実施することが重要であり、
家庭で個人的に実施するよりも、
幼稚園や学校など集団の場で実施することで、
より好ましい結果が得られている。


④フッ化物配合歯磨剤


フッ化物配合歯磨剤は家庭や職場での
セルフケアによるう蝕予防手段として、
欧米の先進諸国では1970~ 1980年代にかけて急速に普及し、
小児う蝕の急激な減少をもたらしたことで高く評価されている。
その結果、 わが国においても
歯磨剤自体に対する考え方がこれまでの
「歯みがきの補助剤」から「積極的な予防剤」へ と
変化してきている。
欧米各国でのフッ化物配合歯磨剤市場占有率は90%以上で、
それらの 国々でのう蝕減少への貢献度はきわめて高いといえる。
日本では、1980年代中期では
市場占有率が10% と低迷していたが、
後半にかけては30%を超すまでに増加し、
2010年には90%に達した。
また、小児に限っていえば、
90%以上の者がフッ化物配合歯磨剤を使用している
という調査結果があり、
日本でも永久歯う蝕の急激な減少へと結びつく気配を感じさせている。



以上のように様々な形でフッ素を歯に取り込むよう
日本全国で工夫されています。
過剰に摂取しすぎないよう
適量取り込むことは非常に良いことなんです。
今回フッ素のお話をしましたが、
もちろん一番大事なのは歯を磨くこと!!
これに尽きます!!


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2018年3月 8日

こんにちは、口腔外科専門医の豊原です。
長く寒かった冬もようやく終わり、春がもうすぐやってきますね。
今年の冬は本当に寒かったですね!!
雪もたくさん降りました。桜が本当に待ち遠しいです。
 
今回も前回同様、比較的よく見られる疾患の
粘液嚢胞について触れてみたいと思います。

20180308toyohara1.JPG

20180308toyohara2.JPG

粘液嚢胞とは、口腔内の粘液すなわち唾液を内容液とする嚢胞で、
とくに口底部に生じた大きな嚢胞はガマ腫、
舌の先端の下面に生じたものはBlandin-Nuhn嚢胞と呼ばれていますが、
いずれも内容液は唾液ということになります。
これらは、咬唇癖や外傷などによる腺組織や導管部の損傷あるいは炎症により、
排泄管の破綻あるいは癒着を生じ、
唾液が組織内に流失、貯留することで生じると考えられています。

 口腔軟組織に生じる嚢胞のなかでは、
この粘液嚢胞が最も多く40%前後を占めます。
10代から20代の青少年に好発し、
ガマ腫では女性に多い傾向がありますが、
それ以外の男女差はみられません。
下唇の正中と交連の中間部に多く、口底、舌などに生じ、
口蓋、歯槽部、上唇などは少ないようです。

 一般に粘膜面にある軟らかい波動性腫脹として認められますが、
浅在性のものは健康粘膜下に青紫色の嚢胞内容液が透けて見えることが多く、
この青紫色は圧迫により退色しないことから、
血管系の腫瘍と鑑別されます。
下唇に生じた本嚢胞は、青紫色の半球状腫脹であることが多く、
咀嚼時の刺激などにより表面が破けて内容液が流失欠如することが多々あり、
しばしば再発と破裂を繰り返すことで表面が白色かつやや硬化し、
他の腫瘍との鑑別診断が必要となることもあります。
その際、どの位の期間再発を繰り返しているか、大きさは変化しているか、
表面の形態の変化はあるかなどを問診から聞き取ることで、臨床診断します。

 口底部に生じたガマ腫は発生部位により3型に分類されますが、
うち1型は片側性の長卵円型の波動を有する
淡青色ないし青紫色の腫脹として認められ、
大きいものでは反対側におよび正中部は舌小帯により牽引性陥凹を生じます。
また舌は挙上され、舌運動制限による言語障害や
嚥下障害を来すこともあります。
ガマ腫は穿刺することで貯留唾液が吸引され、
容易に他の嚢胞などと鑑別できます。

 舌の先端の下面に生じたものはBlandin-Nuhn嚢胞は、
大豆台程度の小さいものが多く、一見ポリープ状や肉芽状を呈しています。

 治療は外科的摘出を基本としますが、
まだ幼少の子どもの場合はレーザーを用いた焼灼を行うこともあります。
しかし、口唇に発生したものは消極的切除では再発しやすく、
術後の口唇変形に留意しながらも、周囲の腺組織を含めた摘除をする必要があります。
ガマ腫も基本は全摘出ですが、嚢胞が大きく神経の走行が近接している場合などは
開窓術という一部の病巣を温存する治療も行われます。
 
 そして、春は卒業の季節です。
この春卒業し、新しい環境に巣立っていかれる皆様、おめでとうございます。
素敵な新しい出会いがたくさんあるといいですね。
新生活、がんばってください。
 


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