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2017年12月27日

こんにちは、豊原です。
今年も残すところ、後三日となりました。
師走とはよく言ったもので、
今年の師走は私には短距離走並みで、
あっという間に過ぎていきました。
そして、寒い日々が続いており、
インフルエンザや様々な風邪も流行り出しています。
 

今回は比較的よく見られる外骨症について
触れてみたいと思います。
外骨症とは、骨の外周面に生じる非腫瘍性の骨増生で、
上顎の中央のど真ん中に発生すると口蓋隆起、
下顎の内側の小臼歯あたりに発生すると下顎隆起と呼ばれます。
これら以外に、
上顎の臼歯部の外側に多発性に生じることもあります。
発生原因は不明ですが、
咬合機能の影響や食物との関連などの環境因子と、
遺伝的因子が関係すると考えられています。
日本人では18歳以上の男性の35%、
女性の50%くらいに何らかの外骨症がみられます。
しかし、小児期にはほとんど見られないことから、
青春期以降に次第に増生してくるようです。
また、人種間での差異が大きく、
白人は非白人より少ないとされています。

20171228toyohara2.png

口蓋隆起は周囲との境界が明瞭で
健康な粘膜に被覆された結節状、分葉状、
台地状の左右対称性の骨性隆起として認められます。
まれに片側性のこともあります。
触った感覚は骨のような硬さで、
無痛性で自覚症状に乏しく、
御自身で気づいて居られないこともしばしばあります。
しかし、左右をまたぐような比較的大きな義歯を作る際は、
この骨隆起が邪魔になり、吸着を阻害したり、
隆起部に義歯がこすれて粘膜が発赤したり
潰瘍ができたりしやすくなります。

20171228toyohara4.png


下顎隆起も下顎小臼歯部の内側に、
原則として、左右対称性の健康粘膜におおわれた
半球状の境界明瞭な隆起として認められます。
非定所性の外骨症で、
上顎の臼歯部の外側に見られるものは、
境界がやや不明瞭な結節状あるいは
凹凸不整な骨膨隆として認められるものが多く、
健康な歯肉粘膜によりおおわれ、
左右対称性に生じることもあれば、片側性の場合もあります。


いずれの骨隆起も治療は特に必要としませんが、
義歯製作の障害となる場合その基部より切除し摘出します。
すなわち、粘膜を切開剥離し、
骨の隆起部を骨ノミやバーで削除し摘出するため、
小外科処置が必要となります。
本来はこういった処置が望ましいケースでも、
患者様にとっては小外科処置が負担となるようで、
実際の臨床では、骨隆起を我慢して
義歯を装着される方が多いように思います。
我慢する結果、潰瘍ができやすく義歯が痛く感じられたり、
義歯が隆起部を起点として破折しやすかったりします。


今現在、御自身の歯がしっかりしておられ
奥歯でしっかり物が噛める方の中で、
こういった骨隆起をお持ちの方は、
是非今あるしっかりした歯を
いつまでも保っていかれるようお勧め致します。
毎日のきちんとした歯磨きと
定期的なメインテナンスが大切ですので、
来年もまた、お口の健康に関心を持たれて下さいね。
 


皆様にとって、
来年がすばらしい年になりますようにお祈り致します。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎え下さいませ。


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2017年12月21日

こんにちは、歯科医師の白矢です。

12月も下旬に差し掛かり、
とうとう2017年も終わりに近づいてきました。
今年もあっという間にまた1年が終わりますね。
皆さん今年はどんな1年だったでしょうか。

私は、先週訪問先(グッドタイムリビング宝塚逆瀬川)で
初めて、「専門的な口腔ケア」と題して、
講演をさせていただきました。

20171221siraya.JPG

タニダ歯科には、
ほとんど毎日訪問歯科で施設や在宅診療に行っており、
今回金曜日の訪問チームで講演させていただきました。

題名の通り、口腔ケアの重要性について、
講演と実習を行いました。

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簡単に内容をご説明すると、

厚生労働省が8020(ハチマルニマル)運動を推奨しています。
これは何かというと、
人間の大人の歯は、本来、上下左右28本ありますが、
80歳で自分の歯を20本以上残しましょう!
と厚生労働省がすすめている運動です。
なぜ厚生労働省がすすめているかというと、
歯が残っている人は、歯がない人に比べて、
活動的で寝たきりになることが少ないと、
多数の報告がされています。
8020運動や口腔ケアの事が世間で取り扱われるようになり、
80歳で20本以上の歯を持つ人の割合は増加してきてはいますが、
まだまだ不十分な状態が続いています。
ご自身の歯が残っていると、
よりご飯をおいしく食べることができ、
またご飯をおいしく食べることが出来ると、
なにより楽しく食事ができますし、
やっぱり元気がでますよね。
健康の為に食事内容に注意される方や、
風邪の予防の為にうがい手洗いをされる方は多いのですが
そのお食事の最初の入り口である、
口や歯の事を気にされる方は意外と少なく、
後回しになりがちです。
しかし、亡くなった歯はもう生えてきません。
予防という観点からの意識が重要となってきます。

また近年高齢化社会が進んでおり、
健康寿命も延びてきていますが、
誤嚥性肺炎という病気で亡くなる方が増えてきています。
2011年には、悪性新生物(ガン)、心疾患、
そして肺炎が日本人の死因の三大疾患となり、
今まで3位であった脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)が
4位に転落しました。

120171221siraya.png
厚生労働省サイトより引用


肺炎の主な原因は細菌で、
なかでも最も多いのが「肺炎球菌」です。
肺炎球菌は普段から口内や皮膚にいる細菌の一種で、
健康な若い人ではあまり感染症を起こしませんが、
高齢者や、慢性の心臓病や肺の病気、
糖尿病などの持病があって免疫の働きが低下している人では、
肺炎を起こしやすく、また重症化しやすい。
そのため高齢者の場合、
肺炎の典型的な症状が現れにくいため、
予防と早期治療が重要です。

そして誤嚥性肺炎の多くは、
食物の明らかな誤嚥ではなく,
不顕性の誤嚥であると言われています。
不顕性誤嚥とは、睡眠中等に、
じわじわと唾液が肺の中に入っていく現象で、
本人も気づかないうちに
唾液を気道から肺へ誤嚥することを言います。
そして、嚥下反射・咳反射の低下した高齢者は,
睡眠中などに不顕性誤嚥をたびたび起こし、
この際、唾液とともに口腔内の細菌も同時に誤嚥するため,
誤嚥性肺炎を起こしやすいといわれています。
しかし口腔ケアをすることによって
肺炎の発症率が約10%抑えられることがわかっています。
誤嚥性肺炎を防ぐ、また発症リスクを軽減する為には、
やはり口腔内の細菌を減少させる,
口腔ケアが有効だと言われています。


お口のケア(歯磨きや入れ歯のお手入れ)が
きちんとできている人と、できていない場合では、
肺炎を起こす確率に差があると報告されており、
口腔ケアをしっかりすることが予防になると言われています。
そのため、寝たきりや麻痺などでなかなかご自身で
お口のケアができない方に対してのケアについて説明、
実習させていただきました。

施設の方や地域の方に、
口腔ケアついて説明させていただき、
口腔ケアの重要性が浸透していければ幸いです。


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2017年12月15日

こんにちは。
さぁ、みなさん
とうとう やって来ました・・・・師走です
「あっ!!」と言う間に1年が過ぎて行きましたね。
この1年は皆さんにとって どの様な1年でしたか?
色々とやりたい事を やり切った1年でしたか?
まだやり残した事がありますか?
新しい事に挑戦した人もいるかもしれません。
各々の方々が、色んな思いを持っているんでしょうね。
今年の残り少ない時間で、
この1年を振り返って来年に向けて、
また考えていけたら良いなぁ・・・
と思う今日この頃の 歯科医師の久貝です。

僕がこの1年を振り返って、改めて思わされるのが
「本当に歯って、大事なんだなぁ」
って事です。


・・・・ん?

「今さら何を言っているの?当たり前でしょ!!」
って 思っているでしょ?
歯医者をやっていても、本当に今さらですが
痛感させられますよ。

「歯は大事です!!」

なぜ「この様に感じたのか?」というと、
この1年は僕的に、
タニダ歯科に来て「新しい分野の仕事」を
させて頂いた年だったからです。
それは「訪問診療」です。
あまり聞き慣れない方もおられると思います。
まぁ、要するに
「僕らから患者様の家へ お尋ねして、
治療をさせて頂きますよ~」って事です。
訪問の理由は、人それぞれです。
ご高齢であまり動けない方や
ご病気で遠くまで行く事が出来ない方

・・・etc

そこで僕らがお宅へ訪ねさせて頂き、
治療をするのですが
そこで気付かされる事がありました。
「歯が多く残っている方の方が元気だな」と。
とある患者様は、
ご病気が原因で体は少し動きにくいため
外出は控えているが、
それ以外はすごくお元気!!
行くたびに、こちらの方が元気を貰って
帰って来る事も多々あります。

そこで チョット調べてみると、
厚生労働省でもそれを伝えようとした
動きがありました。


以下に、抜粋してきたグラフを入れながら
説明していきたいと思います。


「8020運動」って知ってますか?。

これは
「80歳になっても、自分の歯を20本以上残しましょう」
という試みの運動です。


ある研究において、
「歯が多く残っている人」や
「歯が少なくても義歯等を入れている人」では、
「歯が少ない人また義歯を入れていない人」と比較して、
年齢、治療中の病気や生活習慣などの
影響を取り除いても、
その後に「認知症発症」や「転倒する危険性」が
低いということがわかってきています。

20171214kugai.gif

図4は、歯の状態や入れ歯の使用状態と
認知症になっている人の割合を示しています。

これによると

「歯を失い、入れ歯を使用していない場合」、
「歯が20歯以上残っている人」や
「歯がほとんどなくても
入れ歯によりかみ合わせが回復している人」
と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になる
ということを示しています。

20171214kugai1.gif

また図5では、

「歯が19歯以下で入れ歯を使用していない人」は、
「20歯以上保有している人」と比較し、
転倒するリスクが2.5倍になることが示されています。

20171214kugai2.gif

また図6によると、
「保有する歯が19歯以下の人」は、
「20歯以上の人」と比較して
1.2倍要介護認定を受けやすいという結果が出ています。
つまり要介護状態になる危険性も
歯が多い人ほど少ないこともわかってきています。
兵庫県の ある町の報告では、
80歳全員の調査(平成23年)をしており、
8020を達成している80歳の方が
平成4年からの20年間で約3倍になっていたそうです。
このような80歳の方々において、
「自家用車に乗っている」割合や、
「携帯電話を保有している」割合は
「8020達成者の方」が高いという結果も出されています。
つまり「元気な高齢者でいるには、
できるだけ自分の歯を保有することが秘訣」
となりそうです。
しかし万が一、
歯を失ってもしっかり入れ歯を使えば、
あらゆる機能は維持されるので、
歯科で相談しながら
定期的なチェックが重要ということになります。
以上のように、
「歯の多い人ほど」
または
「すでに自分の歯を喪失しても入れ歯等で、
口腔機能を回復できている高齢者」は
認知症になりにくく、転倒も少ない
という疫学結果がわかってきています。
「歯が多く残っていること」や、
「すでに喪失していても入れ歯等で口腔機能を維持する」
ことは、
「要介護になりやすい疾患を予防し、
健康寿命を延伸する可能性がある」と思われます。
なので、最期まで
自分の口から美味しいものを食べられるよう、
定期検診でタニダ歯科へ来てもらい、
ご自身の歯を一本でも多く残せる様に、
一緒に頑張って行けたらいいなぁ・・・・と思います。


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2017年12月 7日

こんにちは、歯科医師の池田です。

冬になって乾燥する日々が続いていますが、
口腔乾燥におけるお口の中の影響を
お話ししようと思います。

まず口腔乾燥が起きる原因は、
身体全体の水分量の低下があります。
加齢的な原因により唾液の分泌量が低下することにより
口が乾燥することがあります。
また、ストレスによっても唾液が出にくくなることがありますが
その場合はストレスがなくなれば症状も回復します。
急激に唾液が出なくなり、痛みがある場合は
唾液腺と呼ばれる唾液を作る組織などの疾患が考えられます。

薬の副作用で唾液分泌の低下を起こす場合もあります。
例えば抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの
多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があります。

唾液分泌を低下させる疾患もあります。
「糖尿病」、 「シェーグレン症候群 (唾液腺、涙腺などの
外分泌腺が萎縮し、口と目が乾燥する自己免疫疾患)」
などがあります。

また、口呼吸も口腔乾燥を起こす原因にもなります。
鼻炎などの鼻疾患や癖などで口で呼吸をすれば
唾液は蒸発してしまい口が渇きます。

平均的な唾液の分泌量は、一日あたり約1~1.5リットルで、
口の中の唾液腺から湧き出し、口の中の食べかすを消化器官へと、
洗い流してくれています。

また、唾液には抗菌作用があり、口の雑菌の繁殖を防いでくれています。
そのため、唾液が不足して口が乾くと、
う蝕や歯周病にかかりやすくなり、
また、口臭の原因にもなってしまうのです。

つまり口腔乾燥が軽度では、主に口の中のネバネバ感、
ヒリヒリする、虫歯、歯垢の増加、口臭、歯周病も強くなります。

重度になると、唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行し、
強い口臭、歯周病の進行、舌表面のひび割れ、
痛みで摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。
場合によっては不眠をきたすこともあります。

口腔乾燥を防ぐ方法としては、
基本は、積極的な水分補給になります。

疾患が原因の場合は、専門医にての治療が必要になってきます。
また、服用薬を見直し、かかりつけ医と相談し服用薬を変えることも有効です。

加齢的な変化により唾液分泌量が低下した場合には、
口腔内を保湿させるための補助として保湿性薬剤、
保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧
などの方法があります。
また、唾液腺マッサージを行い唾液分泌を促す方法もあります。

唾液腺マッサージとは唾液腺を刺激することで唾液分泌を促します。
唾液腺は口腔内に3箇所あります。
①耳下腺
耳たぶのやや前方、上顎の奥歯あたりの頬に
人指し指をあて指全体で優しく押します。
酸っぱい食べ物を想像すると唾液が出てくるところです。
5~10回を目安に繰り返してください。

20171207ikeda1.jpeg

②顎下腺
顎の骨の内側の柔らかい部分です。
指をあて、耳の下から顎の下まで優しく押します。
5~10回を目安に繰り返してください。

20171207ikeda2.jpeg

③舌下腺
顎の先のとがった部分の内側、舌の付け根にあります。
下顎から舌を押し上げるように、両手の親指でぐーっと押します。
5~10回を目安に繰り返してください。

20171207ikeda3.jpeg

唾液腺マッサージはやりすぎたり、力が強いと
唾液腺に炎症が起きてしまうこともありますので、
やり方を知りたい方は気軽に聞いてくださいね。


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