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2017年12月21日

こんにちは、歯科医師の白矢です。

12月も下旬に差し掛かり、
とうとう2017年も終わりに近づいてきました。
今年もあっという間にまた1年が終わりますね。
皆さん今年はどんな1年だったでしょうか。

私は、先週訪問先(グッドタイムリビング宝塚逆瀬川)で
初めて、「専門的な口腔ケア」と題して、
講演をさせていただきました。

20171221siraya.JPG

タニダ歯科には、
ほとんど毎日訪問歯科で施設や在宅診療に行っており、
今回金曜日の訪問チームで講演させていただきました。

題名の通り、口腔ケアの重要性について、
講演と実習を行いました。

20171221siraya1.JPG


簡単に内容をご説明すると、

厚生労働省が8020(ハチマルニマル)運動を推奨しています。
これは何かというと、
人間の大人の歯は、本来、上下左右28本ありますが、
80歳で自分の歯を20本以上残しましょう!
と厚生労働省がすすめている運動です。
なぜ厚生労働省がすすめているかというと、
歯が残っている人は、歯がない人に比べて、
活動的で寝たきりになることが少ないと、
多数の報告がされています。
8020運動や口腔ケアの事が世間で取り扱われるようになり、
80歳で20本以上の歯を持つ人の割合は増加してきてはいますが、
まだまだ不十分な状態が続いています。
ご自身の歯が残っていると、
よりご飯をおいしく食べることができ、
またご飯をおいしく食べることが出来ると、
なにより楽しく食事ができますし、
やっぱり元気がでますよね。
健康の為に食事内容に注意される方や、
風邪の予防の為にうがい手洗いをされる方は多いのですが
そのお食事の最初の入り口である、
口や歯の事を気にされる方は意外と少なく、
後回しになりがちです。
しかし、亡くなった歯はもう生えてきません。
予防という観点からの意識が重要となってきます。

また近年高齢化社会が進んでおり、
健康寿命も延びてきていますが、
誤嚥性肺炎という病気で亡くなる方が増えてきています。
2011年には、悪性新生物(ガン)、心疾患、
そして肺炎が日本人の死因の三大疾患となり、
今まで3位であった脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)が
4位に転落しました。

120171221siraya.png
厚生労働省サイトより引用


肺炎の主な原因は細菌で、
なかでも最も多いのが「肺炎球菌」です。
肺炎球菌は普段から口内や皮膚にいる細菌の一種で、
健康な若い人ではあまり感染症を起こしませんが、
高齢者や、慢性の心臓病や肺の病気、
糖尿病などの持病があって免疫の働きが低下している人では、
肺炎を起こしやすく、また重症化しやすい。
そのため高齢者の場合、
肺炎の典型的な症状が現れにくいため、
予防と早期治療が重要です。

そして誤嚥性肺炎の多くは、
食物の明らかな誤嚥ではなく,
不顕性の誤嚥であると言われています。
不顕性誤嚥とは、睡眠中等に、
じわじわと唾液が肺の中に入っていく現象で、
本人も気づかないうちに
唾液を気道から肺へ誤嚥することを言います。
そして、嚥下反射・咳反射の低下した高齢者は,
睡眠中などに不顕性誤嚥をたびたび起こし、
この際、唾液とともに口腔内の細菌も同時に誤嚥するため,
誤嚥性肺炎を起こしやすいといわれています。
しかし口腔ケアをすることによって
肺炎の発症率が約10%抑えられることがわかっています。
誤嚥性肺炎を防ぐ、また発症リスクを軽減する為には、
やはり口腔内の細菌を減少させる,
口腔ケアが有効だと言われています。


お口のケア(歯磨きや入れ歯のお手入れ)が
きちんとできている人と、できていない場合では、
肺炎を起こす確率に差があると報告されており、
口腔ケアをしっかりすることが予防になると言われています。
そのため、寝たきりや麻痺などでなかなかご自身で
お口のケアができない方に対してのケアについて説明、
実習させていただきました。

施設の方や地域の方に、
口腔ケアついて説明させていただき、
口腔ケアの重要性が浸透していければ幸いです。

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