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2018年3月22日

みなさんこんにちは!
歯科医師の今泉です。

バレンタインやホワイトデーでチョコを
食べる量が増えていませんか?
チョコは少量ですと体にいいですが、
毎日食べ過ぎると
糖尿病になる危険性があるので気をつけてください💦
今回は世界的に有名になってきている糖尿病と
歯周病の関係についてお話させて頂きます。


①糖尿病ってどんな病気❓

糖尿病とは、インスリンが十分に働かないため
食べたものから分解された糖分が、
体内に吸収されにくくなり、
血液中に糖分が溜まってしまう状態(高血糖)が
続く病気です。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、
血管が傷つき、
将来的に心臓病、腎臓病、脳卒中、失明などの
合併症を引き起こしてしまいます。
最近では、歯周病が糖尿病と深く関連する病気である
ということがわかり、
歯周病は「糖尿病の合併症」と言われるようになりました。

②インスリンって何してくれてるの❓

クルマがガソリンを燃料にして動くように、
わたしたちの体は
血液中のブドウ糖を燃料にして動いています。
ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物、
イモ類やお菓子などの糖分に含まれています。
食事からとったブドウ糖が血液中に溶け込んで
全身に運ばれることでエネルギーとして働き、
私たちの脳や筋肉、内臓が動いて
生命が維持される仕組みになっているのです。
この血液中のブドウ糖は、「血糖」と呼ばれています。
血糖の量は食事をすると増え、
1~2時間をピークに減っていきます。
血糖の量は、健康な人の体内では
変動する血糖が上手にコントロールされ、
いつも一定の幅の中で保たれています。
それはインスリンというホルモンのおかげです。
インスリンは、すい臓のランゲルハンス島
という組織にあるβ細胞でつくられています。
食事によって血糖値が上がる(血糖の量が増える)と、
すい臓のβ細胞がこの動きをすばやくキャッチして、
すぐにインスリンを分泌します。
血糖が全身の臓器にとどくと、
インスリンの働きによって臓器は血糖をとり込んで
エネルギーとして利用したり、蓄えたり、
さらにタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりするのです。
こうして、食後に増加した血糖はインスリンによって
速やかに処理され一定量に保たれるのです。
しかし、インスリンの量が少なかったり、
分泌されても上手に働くことができなくなると、
血糖が一定の値を超えて高い状態が続きます(高血糖)。
この状態が糖尿病なのです。

20180322imaizumi.jpg


③歯周病があると血糖値が上がる⁉️
なんで❓

なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に
関わってくるのでしょうか。
出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、
炎症に関連した化学物質が血管を経由して
体中に放出されています。
ハグキの中で作り出される炎症性物質は、
血液を介して血糖をコントロールするホルモンである
インスリンの働きを妨げ、
糖尿病を悪化させる可能性があります。
体のなかで血糖値を下げる
インスリンを効きにくくします(インスリン抵抗性)。
そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。

20180322imaizumi1.jpg

④歯医者さんでは何をしてもらったらいいの❓


治療に際して、
歯周病は口の中全体の歯で同時に進行していくため、
全ての歯で歯周ポケットの深さを計測するポケット検査や、
プラークの付き具合の検査を行います。
治療ではまずブラッシング指導により
患者さん自身でプラークを取り除けるような練習を行います。
プラークを形成する細菌が
歯肉で引き起こしている炎症を減らすのが目的で、
これは「プラークコントロール」と呼ばれ、
歯周病治療の中心となります。
患者さん自身による
プラークコントロールが基本となりますが、
その上で歯科医院で定期的に受診を行い、
歯周ポケットの中に付着している
プラークや歯石を超音波振動機器や手用器具を
用いて取り除きます。
これは「スケーリング」といい、
歯科医療従事者が行う重要なプラークコントロールです。
一旦治療が終了しても、
歯周病は再発することが多いため、
「メインテナンス」もしくは「サポーティブセラピー」
と呼ばれる定期的なチェックとケアを行っていくことが必要です。

歯周病により、特に2型糖尿病の方に関しては、
歯周病の歯周治療を行うことで、
インスリン抵抗性が改善することなどが報告されており、
糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが、
認識されてきています。

歯周病と糖尿病の関連性を理解していただけたでしょうか?
日頃のご自身のケアと
タニダ歯科での専門家の治療をぜひ行って頂ければと思います。

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