«  2018年5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

« インプラント | メイン | 前癌病変 その1 »

2018年4月26日

こんにちは、歯科医師の久貝です。

さて、新学期が始まったハズの4月もそろそろ終わりを迎え、ゴールデンウイーク直前ですね。
子供たちの学校では そろそろ「学校歯科検診」がある頃です。

「しっかりと、自分の歯で噛める」
この当たり前の事がすごく大事なんです。


・・・・なぜ?


最近の研究では、「しっかりと噛める人は認知症になりニクイ、もしくは予防に繋がる」という研究データあるそうです。
20180426kugai1.png
歯の働きは「食べる」という咀嚼機能だけではありません。

物を噛む行為は、同時に「脳を刺激する」という事がわかっています。

歯と歯を噛み合わせた時の刺激は、歯根にある歯根膜から脳に伝わり、
その刺激は脳における感覚や運動、また記憶や思考、意欲を司っている部位の活性化に繋がるのです。
東北大学が行った研究から、「高齢者の歯の残存数と認知症との関連性」を見ることができます。
20180426kugai2.png

健康な人では平均14.9本の歯が残っていたのに対し、認知症の疑いのある人では9.4本と明らかな差が見られます。


また、残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、意志や思考の機能を司る前頭葉の容積などが少なくなっていた事がわかりました。

この結果から、歯が無くなると、脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えてしまうという事が判明したのです。

他に、神奈川歯科大学の研究結果では、「残っている歯の数が20本以上ある人」と比べて「歯が無く、入れ歯も入れていない人」の認知症リスクは1.9倍。

「良く噛んで食べることができる人」に対して、「あまり噛めない人」の認知症リスクは、1.5倍と高くなっています。

歯があれば噛めますが、歯が抜けると噛めないだけでなく歯根膜もなくなり、脳へ刺激は伝わらなくなります。

また、歯があってもあまり咀嚼を意識しないで食べていると、脳への刺激が少なくなってしまいます。

このことから、脳を活性化するには「意識して噛む事」が重要だと言えるでしょう。

広島大学は世界で初めて、よく物を噛む事が出来る正常なマウスと、元々歯がなく柔らかい物しか食べられないマウスを比較した研究を行いました。

その結果、歯のないマウスの方には、「大脳皮質にアルツハイマー型認知症の原因」と考えられている「アミロイドβ蛋白」が沈着し、

「老人斑」が多数発生し、さらに、「記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が少なくなっている」事が判明したのです。

つまり「物をよく噛んで食べる事」ができなければ、咀嚼によって中枢神経が刺激される事も少なくなり、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまう確率が高くなるのです。

奥歯を削り噛みにくくしたマウスの歯を、セメントなどで修復すると、正常なマウスと同じ程度にまで記憶力が回復したという研究結果があります。

噛み合わせが悪いまま放っておくのではなく、噛む事が出来るように治療することで記憶力の回復の可能性が高まるのです。

アルツハイマー型認知症の方の口の中を調べると、歯が無くなり、長い間良く噛んで食べる事が出来ていなかったと思われる人が多く見られます。

歯が無いと歯根膜が無くなるため、刺激が脳には伝わりません。

なので、歯に代わる入れ歯や、インプラントなどの治療を行えば歯と同様の働きをすることが出来るのです。

しかし・・・ただ入れ歯を入れるだけでは不十分です。
北海道の病院で行われた調査では、「入れ歯が合っていない人全てが認知症だった」との報告があります。
その人に合った入れ歯を使用し、正しく噛む事が重要なのです。
インプラントも、入れ歯も、入れたからそれで終了・・・というワケでは無いのです。

大事なのはそれからの「メンテナンス」なのです。

しっかりと噛めるように、また せっかく入れたモノがダメにならないようにメンテナンス。

それ以上に、今ある天然の、自分自身のはを守るためにメンテナンス。

定期的で構わないです。

しっかりとタニダ歯科に来院して、皆さんのお口の中のメンテナンスをしていきましょう

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tanidashika.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/4317

Categories

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
タニダ歯科医院

医療法人社団
タニダ歯科医院

当院の勤務医が書いているブログです。笑顔になれる内容がいっぱいで、当院をもっと身近に感じることができます

院長ブログ

新スタッフブログ

スタッフブログ