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2018年5月24日

こんにちは。歯科医師の今泉です。

今回は喫煙者の方には辛い内容ですが、
タバコについてお話ししたいと思います。


今やタバコは百害あって一利なしと言われ、
吸える場所も減り値段も上昇と
タバコを吸う方にとって辛い時代になっていますね。
私はタバコを吸われてる方に禁煙指導をしていますが、
「やめたくてもやめれない」や
「歯には関係ないでしょ」とよく言われます。

では、なぜタバコはやめれない方が多いのでしょうか❓

20180524imaizumi.jpg



❶タバコの成分

タバコの煙には、
4,000種類の化学物質が含まれています。
その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、
発がん性物質は50種類以上にのぼります!
有害物質のなかでもよく知られているのは、
ニコチン、タール、一酸化炭素です。
そのほかにも、
ペンキ除去剤に使われるアセトンや、
アリの駆除剤に含まれているヒ素、
車のバッテリーに使われているカドミウムなど、
体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

❷やめれない理由

実は、タバコを吸って落ち着くのは、
体内のニコチンが切れて
「イライラする(ストレス)」ところに、
タバコを吸ってニコチンを取り込んだことで、
イライラが解消されるためです。
ニコチンの欠乏と補給に左右される症状は、
ニコチン依存症によるものです。
ニコチンは依存性の強い物質です。


私たちの周りには、
お酒やコーヒーなどの嗜好品があり、
それぞれアルコール、カフェインといった
依存性物質が含まれていますが、
適量であれば健康に問題はありません。
ところが、ニコチンは
危険薬物のヘロインやコカインよりも依存の危険が高く、
しかもニコチン依存症になってしまうと、
使用を中止するのは非常に難しくなります。
いつでもタバコをやめられると思っていたのに、
なかなかやめられないのは、
このニコチン依存症が原因なのです。


❸禁煙の新しい手段

禁煙は、自分一人ではなかなか達成できません。
病院のサポートを受けながら、
禁煙を続けてみませんか?

禁煙外来は、
総合病院のほか、内科や循環器科、
婦人科、外科、心療内科、耳鼻咽喉科など、
さまざまな診療科で行っています。
禁煙外来では、
医師が、あなたの喫煙歴をきちんと把握した上で、
禁煙補助薬の処方、
治療の経過を見守ってくれることです。
禁煙中の症状(離脱症状)が起こっても、
診察で相談できるので、
うまく続けていくことができます。
また、現在では条件を満たせば、
健康保険等を使って禁煙治療ができます。

❹加熱式タバコ

•加熱式タバコの煙にも、ニコチンが含まれています 。
•加熱式タバコの煙には、
紙巻タバコと同様に、さまざまな有害物質が含まれています 。
•主な症状: のどの痛み、目の痛み、気分の悪化、
他の痛みやそれ以外の症状。
•加熱式タバコ使用者の72%が、紙巻タバコも使用しています 。
•完全な禁煙に向けて、
加熱式タバコが役立つという科学的な根拠は確立されていません。


次にタバコを吸う事で起こる
お口の中への影響についてお話しさせて頂きます。

20180524imaizumi1.jpg

❶虫歯になりやすくする
 
1.唾液の量が低下すことで、
お口の中の汚れをとる力が弱まり、
歯垢が溜まりやすくなる。
初期むし歯を修復しようとする再石灰化作用が弱くなる。

2.タバコに含まれるヤニが歯の表面にこびりついてしまい、
そこに歯垢が停滞し安い環境を作る。


❷歯周病を悪化させるタバコの作用

1.歯周病菌と戦う白血球の機能が低下し、
歯ぐきの抵抗力と免疫力が低下する。
2.タバコのニコチンにより血管が収縮してしまい、
歯ぐきに酸素や栄養が十分に行きわたらない。
3.歯ぐきを修復するために
必要な線維芽細胞の働きが抑制される。
4.歯と歯ぐきの境目にある溝の中の酸素が不足し、
酸素が嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。

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❸味覚異常を起こすタバコの作用

1.タバコを吸う事で活性酵素が体にたまり、
体にダメージを与えます。
それを防ぐため味覚に使われるはずの亜鉛が低下する。

2.タバコの主成分である
「タール(ヤニ)」や「ニコチン」が
舌の味蕾と呼ばれる器官の機能をマヒさせます。
味蕾はこれは甘み」「これは酸味」「これは塩味」
などの味の識別することができる器官です。

最後になぜやめるべきか


❶体に悪いから
タバコでがんになることはよく知られていますが、
そのほかにも脳卒中や心筋梗塞、
動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、
胃潰瘍、COPD、肺炎、喘息、うつ病、
バセドウ病、骨粗鬆症、EDなど、
全身の病気のリスクを高めることがわかっています。
また病気のリスクだけでなく、
妊娠・出産への悪影響や
乳幼児突然死症候群の発症リスクにも関連してきます。


❷周囲の人の健康にも影響を与える

タバコに含まれる有害物質や発がん物質は、
あなたの健康を奪うだけでなく、
家族や友人、職場の同僚など、
あなたの大切な人の健康も奪います。
タバコの煙には、
タバコを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、
火のついた先から立ち上る「副流煙」に分かれます。
この副流煙には、
主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、
一酸化炭素が4.7倍も含まれています。
この副流煙を、
自分の意思とは関係なく吸い込んでしまうことを
「受動喫煙」といいます。
受動喫煙にさらされると、
がんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患などの
さまざまな病気のリスクが高くなり、
さらには妊婦や赤ちゃんにも
悪影響を及ぼすことがわかっています。
このため、受動喫煙は近年、
社会全体で取り組むべき問題として認識されています。

喫煙されている方には
頭が痛くなる内容だとは思いますが、
自分自身のため、
大切な家族や友人のため
喫煙への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。


 

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