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2018年8月 7日

こんにちは、タニダ歯科医院の片山です。

今回のブログは手足口病について書かさせていただきます。

手足口病は、
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスの感染により、
口腔内や口唇の周りや手足の先に
水ぶくれ状の発疹が現れる病気です。
数年に一度の頻度で乳幼児の間で流行します。
感染経路は3つあります。
特に2歳以下の乳幼児に感染が多く、
保育園や、幼稚園などの施設での流行に
気をつけなければなりません。
まず第一の感染経路は飛沫感染です。
感染者の「くしゃみや咳」と一緒に飛び
ウイルスを吸い込むことにより感染します。

二つ目は接触感染です。
感染者が手を触れたおもちゃなどに触れることにより
ウイルスが手に付着し、
さらにその手で粘膜、
つまり、口や鼻の中に手を入れることにより、
口腔内や鼻腔の粘膜よりウイルスが体内にはいり感染します。
3つ目の感染経路は経口感染です。
感染した後、1ヶ月近くに渡り、便にウイルスが排出されます。
トイレはおむつについた便を触った手で顔などに触れた時や、
排出された便が乾燥した場合に
便の粒子を吸い込むことにより感染します。
感染した後は潜伏期という期間があります。
潜伏期とは症状がほとんどなく、
体内でエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなど
手足口病を起こすウイルスが
増えていってしまっている期間です。
症状は手のひら、足の裏や甲、口の中に
2~3mmの水ぶくれ状の発疹が現れます。
口の中の発疹は、
ほとんどの場合、潰れてしまい口内炎になります。
口内炎は痛みを伴う事が多いです。
さらには腹痛、下痢に加え、
発熱や鼻水などのかぜに似た症状を伴うこともあります。
発熱は患者の約30パーセントの患者にみられますが、
高熱が続くことはあまりありません。


ほとんどの場合は1週間前後で軽快し、
発疹のあとも残りません。
ただし、症状が治まってもウイルスの排出は続き、
感染から2~4週間はウイルスが便の中に排出され、
感染源になるため注意が必要です。
基本的には症状の軽い病気ですが、
まれに髄膜炎や脳炎など
中枢神経系の合併症などがおこる場合があります。
特に乳幼児が感染した場合は、
よく観察してあげることが大切です。

先程述べたように症状の軽い病気です。
しかし、油断は禁物です。
もしも、高熱が出ている、3日以上熱が続いている、
嘔吐し、頭痛を訴える、視線が合わず、
呼びかけに答えない、呼吸が速い、
ぐったりとしていて目が虚ろである、
このような症状がある場合は
速やかに医療機関に連絡ください。
手足口病は症状が治まった後でも
ウイルスの排出は続きます。
保育園や、幼稚園毎に取り決めがありますので、
通園される場合は確認後、通園してください。


20180802katayama.jpg


手足口病は、毎年、夏を中心として発生し、
7月下旬に流行のピークを迎えます。
過去10年間では、
平成23年に最大の流行が発生しましたが、
平成25年はそれに次ぐ規模の流行となっており、
注意が必要です。手足口病は、
ほとんどの場合、軽症で治りますが、
重症化する割合が高いといわれている
EV71による手足口病も流行していますので、
しっかりと経過観察をする必要があります。
また、鑑別診断として、
口腔内水疱を伴うことがあり
病気としてヘルパンギーナ、
ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎、
アフタ性口内炎などが挙げられます。
手足の発疹に関しては、
水痘の初期疹、ストロフルス、
伝染性軟疣腫(水いぼ)などが鑑別の対象となります。


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