«  2018年9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

« 前癌病変 その2 | メイン | 口臭は歯のSOS!? »

2018年9月 6日

初めまして。訪問診療担当の岩本と申します。


今回より、勤務医ブログ当番のローテーションに加わります。
よろしくお願い申し上げます。

当院ホームページにも説明がありますが、
歯科の訪問診療とは、
病気や高齢のため、通院が難しい方のご自宅にお伺いして、
治療や口腔ケアを行うものです。
まずは、あらかじめ
「主訴(最も気になる症状)」をお伺いし、
訪問先ではお口の中を拝見してから、
どのように治療を進めて行くか
を相談させていただきます。
今回は、よくある主訴について、お話いたします。


まずは 「口の中が痛い」
訪問診療では「ここが痛い」
ときちんと説明できる患者さんは少数派です。
そして、一口に痛むと言っても、
色々なパターンがあります。

・歯周病で歯がぐらつき、食事のたびに動いて痛い
・歯周病で歯肉が炎症を起こしていて痛い
・義歯が合っていなくて、傷が出来てしまい痛い
・歯が折れて、尖った所で舌などを傷つけてしまって痛い
・虫歯が大きくなり、神経に炎症が起きたため痛い など

原因らしきものが見つかれば、
歯、歯肉の治療や抗菌薬の投与、義歯の調整などで
なるべく身体に負担をかけない方向で対処していきます。
ただ、あまりにもぐらぐらの歯に関しては、
その動きを止めることは難しく、
抜歯をおすすめする場合もあります。


「義歯が合わない」 というのも非常に多いです。


具体的には、
・外れてしまう
・痛いところがあって噛めない
・割れたり、欠けたりして使えない
・バネをかけていた歯が折れてしまった
などです。
ご高齢(特に認知症の方)である場合、
新しい義歯に一から慣れていただくのは
大変なことが多く、基本的には
古い義歯を何とかお使いいただけるよう調整します。
どうしても無理な場合は、
新しいものを作る場合もありますが、
義歯は、義手や義足同様、
元は自分の身体ではないものを、
自分の身体の一部として使いこなせるよう
訓練が必要なものです。
作ればその日から即、
何でも噛めるようになる物ではありません。
ですから、義歯を作ることに関しては、
ご本人様やご家族様と
よく相談してから決定していきます。
そのほか、 
「食事が進まないので原因を探してほしい」
これは主に介護者さんからの依頼です。
ここ最近、食が細くなった。でもご本人は「痛みはないよ」。
でもお口の中には大きな口内炎が見つかったりします。
とても我慢強いのか、
痛みを感じにくくなっておられるのかは分かりませんが、
痛みそのものを訴えることがない方もいらっしゃいます。
また、ご高齢の方の多くは、
だんだん自力で食事をとることが出来なくなります。
食べ物を食べ物と認識できなくなったり、
スプーンの使い方が分からなくなったり、
うまく飲み込むことが出来なくなったり、
様々な理由があります。
飲み込みがうまく出来ず、食道ではなく
気管に間違って入ってしまうことを誤嚥といいます。
誤嚥しても、
ムセて咳払いする力のある方はまだ良いのですが、
咳もできずに静かに誤嚥し続ける場合、
周りから見ても
普通に飲み込んでいるように見えたりします。
ですが、ご本人は苦しいので、
だんだん食べるペースが落ちたり、
元気が無くなったりします。
これを不顕性誤嚥というのですが、
これはそのままにしておくと
窒息や肺炎の原因にもなり、危険です。
誤嚥しているのかどうかは、
内視鏡検査で確認することができます。
内視鏡検査で誤嚥しているとわかれば、
飲み込みやすい食事のメニューに変更するなどの
対策をとることが出来ます。
なお、内視鏡検査については、
一般の訪問診療とは別の日に行いますので、
希望される方には担当の者からご説明させていただきます。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tanidashika.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/4344

Categories

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
タニダ歯科医院

医療法人社団
タニダ歯科医院

当院の勤務医が書いているブログです。笑顔になれる内容がいっぱいで、当院をもっと身近に感じることができます

院長ブログ

新スタッフブログ

スタッフブログ