
(1)こんな症状はありませんか?
□かなり大きないびきをかく。
□寝つきが悪い。夜中にトイレに行く回数が多い。
□息苦しくて夜中に目が覚めることがある。
□朝の目覚めが悪い。熟睡感がなく、睡眠時間を多くとってもなんとなく頭がすっきりしない。
□日中やたらと眠い。
□朝起きた時に頭痛がする。
□朝起きた時に口の中がカラカラに乾いている。
□のど風をひきやすい。
□車の運転中などに一瞬記憶が飛ぶことがある。
□一日中体がだるい。
□上記の様な自覚症状があり肥満気味である。
以上のような症状があれば睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)の疑いがあるかもしれません。
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(2)いびきのメカニズム
睡眠中、口呼吸をしていると、舌がのどに落ち込んで気道が狭くなり、空気が狭い気道を通るときに粘膜が振動してイビキが発生します。
イビキをかいている人は、十分に呼吸ができていないので眠りが浅く、睡眠不足に陥っています。
日中も眠気があり、集中力や記憶力が低下し、無気力になったりイライラしたりするようになります。
以上のような原因で気道が狭くなったり、口呼吸になりいびきをかきやすくなるのです。
(3)睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
上記の(1)の様な症状がある方や(2)のいびきを常にされている方に多いのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。睡眠時無呼吸症候群とは、「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる。または睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる」という症状です。睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続すると、血中酸素の不足や強い睡眠不足のストレス状態に陥ります。
(4)睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症候
1.日中の眠気や集中力の低下
2.起床時の頭痛、頭重感
3.運転中の居眠り
4.不眠、夜中に目が覚める
5.夜間頻尿
6.心疾患、脳卒中、高血圧症、糖尿病、腎炎、肥満の発症の原因になる場合もあります。
厚生労働省の調査では、睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上おこる場合、5年後の生存率は84%まで低下するという報告さえあります。
日本でも2003年2月の新幹線事故で行政からも本格的に注目を浴びることになりました。欧米では運転免許証の取得の際には必ず睡眠障害の有無について尋ねられます。日本でも2007年より免許更新時に日中の眠気について質問されるようになりました。
(5)睡眠時無呼吸症候群の原因
1.太っていてあごのまわりや首に脂肪がついている。
2.アデノイドなどの病気で、扁桃が肥大している。
3.花粉症やアレルギーなどで、よく鼻がつまっている。
4.あごが小さい
5.歯並びが悪く口がしまりにくいため、口を開けて寝ている。
以上のような原因で気道が狭くなったり、口呼吸になりいびきをかきやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群の治療の流れと治療法
いびきがひどいなど睡眠時無呼吸症候群の症状があるときは呼吸器内科(心当たりない方は当院で紹介できます)や耳鼻咽喉科もしくは当院へご相談ください。睡眠時無呼吸症候群に最も効果のある治療法は、鼻腔持続陽圧呼吸治療(CPAP=シーパップ)という装置です。
しかしCRAP治療は、写真で見てわかるようにマスク装着の不快感や違和感のために、どうしても続けられない方も少なからずおられます。また機械が高価なため医療保険適応でのレンタル使用(月々のレンタル料がかかります)が可能ですが、定期的な診察が必要となります。
そのような場合、睡眠時無呼吸症候群が中等度までであれば、歯科医院でスリープスプリント(マウスピース)を作製し装着することによってかなりの効果を期待することができます。
スリープスプリントを寝る前に装着することによってノドを広げて、いびきや睡眠中に呼吸が止まることを解消します。
CRAP治療に比べて続けやすいことや、旅行などのときに携帯できること、最初にかかる費用だけで後は維持費がかからないなどの利点があります。ただしスリープスプリントを保険で作製するには呼吸器内科や耳鼻科での診断書が必要です。
但し次のような方にはスリープスプリントができない可能性もあります。
重度の睡眠時無呼吸症候群、鼻に疾患がある、残存歯数が少ないもしくは無い、顎関節症、重度の歯周病の方
当院で作製した最新型のスリープスプリント。通常の上下固定式に比べて、上下がやや動くように設計されているため装着が非常に楽になっています。

※診療の合間を見て、ボランティアで行っていますので、恐れ入りますが、近畿地方以外の方のご相談はご遠慮下さい。