2025年9月:タニダ歯科医院ブログ

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

子供の虫歯 

こんにちは。歯科医師の井畑です。

今回は子供の虫歯について書いていこうと思います。

 

生まれてから役半年後くらいから生えてくる乳歯は、大人の歯である永久歯に比べ、

虫歯になりやすく進行が早いという特徴があります。また、こどもは症状をうまく伝えることができず、

虫歯の発見が遅くなることも多いです。しっかり歯磨きしていたはずなのに虫歯ができてしまったと、

ショックを受ける保護者の方も少なくないかと思います。

 

乳歯の虫歯は永久歯と比べて、進行が早いことが特徴です。

エナメル質が薄く歯質がやわらかいことや酸に弱いことが、

虫歯の進行が早い理由としてあげられるでしょう。

また、乳歯の初期の虫歯は白い場合もあります。乳歯は永久歯と比べて歯の色自体が白い場合があり、

その為発見が遅れ、進行することもあるでしょう。

 

 

 

乳歯も永久歯と比べて虫歯になりやすい特徴を持っています。

乳歯は歯の表面にあるエナメル質は、歯を溶かす原因である酸から歯を守る役割を果たしています。

しかし、乳歯のエナメル質の厚さは永久歯の半分程度しかありません。

そのため、エナメル質が溶かされやすく、虫歯になりやすいのです。

さらに乳歯は永久歯と比べて石灰化が進んでおらず、永久歯に比べて歯質がやわらかいです。

そのため、酸に溶けやすく、虫歯になりやすいといえます。

 

乳歯は自然に抜け落ちるから放置してもいいのかというと様々なリスクがあります。

乳歯の虫歯を放置することで、歯根部分に膿が溜まることがあります。

乳歯が抜け落ちても膿が残り、永久歯の形成不全や変色を引き起こす原因となるでしょう。

また、通常より早く乳歯が抜け落ちることがあります。

乳歯が抜けて空いたスペースに周りの歯が倒れると、歯並びに影響を及ぼします。

更に、虫歯がある状態は、虫歯がない人と比べると虫歯菌の活動が活発になっている状態が多いままだと言われています。

すると虫歯の乳歯が抜けても生えてきた永久歯が虫歯になりやすいです。

 

 

では、乳歯の虫歯を予防する方法として何があるでしょうか、ここでいくつか紹介します。

乳歯の虫歯予防には、毎日の歯磨きが欠かせません。歯垢ができないよう、しっかりと汚れを落とす必要があります。

お子さまの歯磨きだけでは汚れを落とすことが難しいため、

保護者の方が仕上げ磨きをすることが大切です。仕上げ磨きを習慣化すると、

毎日口の中を観察することができ、虫歯の早期発見にもつながります。

そして、毎日の観察に加えて、歯科医院で定期健診を受けることが、虫歯予防や虫歯の早期発見につながります。

虫歯だけでなく、虫歯になりそうな歯も教えてもらえるため、虫歯になる前に予防することができるでしょう。

また予防処置として当院ではフッ素塗布や、

シーラントを行っていますので気になる方はご相談いただければと思います。

 

乳歯が虫歯になりやすい原因や乳歯の虫歯の特徴、治療法や予防法を解説しました。

乳歯の虫歯は早期発見・早期治療が大切です。

毎日の歯磨きや、定期検診によって、お子様の歯を虫歯から守りましょう。

 

 

子どもに多い!唇の裏の水ぶくれ、放置しても大丈夫?

 

こんにちは。院長の谷田です。
9月頃からは新米が多く出回り始めます。

 

お米をよく噛むとだ液の分泌が促され、
消化・吸収がスムーズになるほか、
自然な甘みを感じることができます。

 

お米をよりおいしく味わうためにも、
日ごろからしっかり噛んで食べることを
意識したいですね。

 

ところで、この「だ液」ですが、
時折、お口の中や唇に水ぶくれのような症状
引き起こすことがあります。

 

 

 

 

◆唇や舌にできる水ぶくれ、その正体は?

 

お子さんのお口の中に
小さな水ぶくれのような膨らみが見つかると、
心配になり、慌てて受診をされるケースが
少なくありません。

 

このような唇や舌にできる
半透明の膨らみは
「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。

 

 

 

粘液嚢胞とは、
お口を噛んだり傷つけたりすることで、
だ液を運ぶ細い管が詰まってしまい、
だ液の行き場がなくなって
水ぶくれのようになってしまうものです。

 

見た目ほど心配なものではありませんが、
自然に消えることは少なく、
繰り返しやすいのが特徴です。

 

 

 

 

◆痛みはなくても油断は禁物

 

粘液嚢胞は子どもに多くみられる
お口トラブルのひとつで、
舌の先や裏側、下唇にできやすく、
直径5~15mmと大きさもさまざまです。

 

ただし、中に溜まっているのはだ液なので、
基本的に痛みを伴うことはありません。

 

「つぶれると中のだ液が出て小さくなりますが、
「しばらくするとまた溜まって膨らんでくる…
というのを繰り返すのが、
この病気の厄介なところです。

 

 

 

つい自分でつぶしてしまいたくなりますが、
傷口に細菌が入り
炎症を引き起こすおそれもあるため、
気になっても無理に触らず安静を保ちましょう。

 

 

 

 

◆治療法と注意したいポイント

 

粘液嚢胞の多くは自然に治ることはなく、
効き目のある塗り薬や飲み薬もありません。

 

膨らみが小さいものであれば
経過を見守ることもありますが、
根本的に治すには、
原因となっている小さなだ液腺ごと
嚢胞をとり除く外科処置などが必要になります。

 

特に、舌の裏側のやわらかい部分に
大きく膨らんだ「ガマ腫」と呼ばれるタイプのものは、
放っておくと食事や発音に
支障が出ることもあるため、
早めの受診が安心です。

 

 

 

 

◆気になる症状は早めの相談を

 

粘液嚢胞のほとんどは良性ですが、
再発を繰り返したり大きくなったりする場合は
治療を検討する必要があります。

 

また、まれにですが
別の病気が隠れていることもあるため、
自己判断で放置するのは禁物です。

 

 

 

 

お口の中に気になる膨らみ・できものを見つけたら、
早めに歯科医院を受診しましょう。

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
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