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2017年7月27日

こんにちは、歯科医師の池田です。

最近寝苦しい夜が続いているせいか、
寝ている時に歯ぎしりをしているようで
朝起きると顎が痛いことが多いです。

歯ぎしりをしている感覚は寝ている最中なので、
起きた時には特に感覚もないため
実際しているのかはわかりません。

これは「顎関節症」につながります。

顎関節症とは、
顎関節部や咀嚼筋などの疼痛、関節音、
開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする
疾患群の総括的診断名であり、
その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、
関節円板障害、変形性関節症などが含まれるとされています。

簡単にいうと顎関節症の原因には
①顎を動かすための筋肉
②関節部の靭帯などの障害
③頭の骨と下顎の骨を動かす時に
クッションになってくれる関節円板の障害
④関節の骨などの形態異常
⑤その他
があり、それぞれによって治療法が異なってきます。

例えば、
顎関節症には
口が開きにくくなったり、
開け閉めする時に痛くなったり、
耳の前でコキコキ音がする
というのがイメージによくあると思いますが、
「耳の前でコキコキ音がする」が、
原因の③の関節円板の障害に分類されます。


20170727ikeda1.jpg


20170727ikeda2.jpg


今回はそれぞれの原因がどのような症状で、
どのような治療法になってくるのかを紹介しようと思います。

①筋肉
筋肉が何らかの原因で緊張して硬くなり
血液の循環が悪くなるために痛みを生じます。
肩こりと同じで顎の筋肉が凝っている状態になるため、
口を開けたり閉めたりした時だけではなく、
筋肉を押した時にも痛みが生じます。

治療法としては、
筋肉のこりをほぐす方法になってくるため
歯ぎしり食いしばりのクセがあるなら、そのクセを取り除く。
患部をあたためたり冷やしたりする。
運動訓練やマッサージをする。
マウスピースのような装置を装着して筋肉の負担を軽減する。
筋肉を弛緩させる薬を服用する。
などの方法があります。


②関節包・靭帯の障害
口を開け閉めする時に耳の前で痛みが生じたり、
耳の前を押すと痛みが生じます。

炎症が起きている状態になるため、
治療法は、抗炎症薬を服用
硬いものをたくさん食べたりして、
顎を疲れさせることで炎症が起きることもあるため、
硬いものを食べるクセなどがあるならそのクセを取り除く。
外傷が原因なら場合によっては、
外科的な治療も必要になってきます。
などの方法があります。


③関節円板の動きの障害
この場合はさらに2つに分類されます。

1つはコキコキ音がする場合
これは関節円板の動きが悪くなっているため
音がなるようになります。
口を開け閉めすることはできますが、
開け閉めする動きが悪くなり、開け閉めしにくくなります。

2つめは音が最初していたのになくなってしまって
開けられなくなった場合です。
これは関節円板が完全に機能しなくなってしまい、
開けられる口の大きさもかなり小さくなり、
開け閉めするたびに激痛がはしります。
関節円板が機能しなくなったことで、
上と下の顎の骨が直接擦るようになってしまい
口を開けることができなくなってしまいます。

原因としては、歯ぎしり食いしばりや頬杖をついたりなどの
クセが多いため治療法はクセを取り除く必要があります。
また、マウスピースのような装置を装着して
関節の負担を軽減する方法があります。
関節円板が機能しなくなった場合は、
関節円板を動かすために関節に生理食塩水や麻酔薬を注入する
「マニピュレーション」という外科的な方法があります。


④骨
関節の骨の型の変化が原因になるため、
関節痛、開け閉めがしにくくなる、
関節から音がするなどの症状がみられます。

治療法は外科的な治療になってきます。


⑤その他
様々な検査を行ったにも関わらず、
ここまでのいずれにも該当しないものになります。
精神的なものや神経に問題があると考えられますが、
中には全く原因が不明なものもあります。


一概に「顎関節症」といっても症状によって
原因は様々に分類され、
それにあわせて治療法もバラバラになってきます。

インターネットなどで調べると載ってはいますが、
実際自分はどれに分類されるのかは
自分で診断することは難しいと思います。
また寝ている間の歯ぎしり食いしばりも
判断が難しいと思いますので、
自分がやっているのか不安な場合も相談してくださいね。



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西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2017年7月20日

こんにちは。歯科医師の武本です。
じめじめとした梅雨が終わり、
暑い夏がやってまいりました。
皆様、お元気でしょうか?
熱中症や食中毒には、
十分気を付けてお過ごし下さいね!

今回は、歯並びと不良習癖についてお話します。
歯並びには、正常な歯並びの他に、
叢生といって、
顎と歯のバランスが取れてなくて、重なっているもの。
上顎前突といって、
上の歯が出ている、いわゆる出っ歯。
下顎前突といって、
下の顎が上の顎よりも出ている、いわゆる受け口。
開咬といって、
前歯などで、上下の歯が咬み合ってない状態などがあります。

20170720takemoto1.jpg

*開咬

このような正常ではない歯並びの原因には遺伝もありますが、
不良習癖によるものもあります。
不良習癖には、唇を咬む、指しゃぶり、舌癖(ぜつへき)、
口呼吸、異常嚥下癖などがあります。

舌癖について、もっと詳しく説明します。
舌癖とは、日常生活の中で、口をポカーンと開けて
上下の歯の間に舌が出ていたり、飲み込むときに舌を突き出し、
歯を押すような動きをすることです。
子供さんにこのような舌癖がありませんか?

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舌癖のある人は、いつも舌が口の中で低い位置や前方にあり、
歯を常時押しています。そして、飲み込むときに、
さらに強い力で歯を押し出します。

私達は1日600~2000回、飲み込んでいます。
舌癖のある人は、飲み込むたびに
舌で歯を押していることになります。
そのため、出っ歯になったり、歯と歯の間にすき間が出きたり、
上下の歯が咬み合わなくなります。
また、話をするときにサ行、タ行、ナ行、ラ行などが
舌たらずな発音になることもあります。
このように舌癖があると歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。

舌癖の原因には、鼻炎、扁桃腺により、
鼻呼吸ができず口呼吸よって舌がいつも低い位置にある。
舌小帯(舌の裏のひも)が短いため、舌があごにつきにくい。
指しゃぶりにより前歯にすき間ができ、舌がでやすくなる。
遺伝によって、顏かたちや歯並びにより
舌癖がでやすいタイプがあることなどが挙げられます。

20170720takemoto3.jpg


*舌小帯

この舌癖を解消するためには、正しい舌の位置に舌を置いたり、
唇をポカーンと開けずに閉じておいたり、
正しい飲み込み方を練習する必要があります。

診療中に話をしたり、飲み込むときにやはり、
前歯から舌を出しているお子様や、
舌の力が弱いお子様がいらっしゃいます。
日常生活の中で、
ポカーンと口が開いているときには、声をかけてあげたり、
舌は上顎についているように教えてあげたりしてみて下さい。

矯正治療で2年くらい歯並びを治しても、
このような不良習癖があると、また、悪くなってしまいます。
それでは、もったいないですよね。
矯正治療時に舌のトレーニングを練習してもらうこともあります。
癖を直すことは、中々、難しく、短期間では直せません。
ご本人のやる気やご家族の励ましや協力も
必要になってくると思います。

大きな本屋さんには、
舌のトレーニングの本も置いてあるところがあるので、
気になれば、目を通してみて下さいね。


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2017年7月13日

こんにちは、歯科医師の川村です。

暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
まだまだ、夏本番はこの先に待ち構えています。

今回は、タイムリーな話題にします。

熱中症。

実はこの熱中症と虫歯に意外な関係があります。

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熱中症とは、暑熱環境下においての
身体適応の障害によっておこる状態の総称です。
熱中症の症状としては、目眩・立ち眩み・筋肉の硬直、
頭痛・嘔吐・倦怠感・集中力や判断力の低下などがあります。
比較的初期の段階では、
冷所での安静や、水分の補給で様子を見ていけます。
ただ、重くなっていくと病院での処置が必要になってきます。
これから暑くなっていくので、
気をつけていかないといけません。
気温・湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、
閉め切った室内、長時間の屋外作業など、
熱中症を引き起こす危険因子にはたくさんあります。
特に、高齢の方は注意が必要です。

ヒトの身体の中で水分の割合はいくらあるでしょうか?
赤ちゃん・・・70~80%
大人・・・60%
高齢者・・・50% って言われています。
数字から分かるように、
高齢者は身体の水分の蓄えが少なくなっているのです。
よって、若い時と比べて脱水になりやすくなっています。
こまめな水分補給が必要になります。

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ただ、水分だけを補給すれば良いというわけにはいきません。
水分と電解質の補給が必要です。
発熱や発汗などにより身体からは、水分と塩分が排出されます。
水分だけを補給して電解質を補給しないと、
身体の中の電解質濃度が少なくなってしまいます。
激しい発熱や発汗の後などはスポーツ飲料などで補給すると良いかも知れません。

ただ、スポーツ飲料にはかなりの糖分が含まれています。
ですので飲んだ後は歯を磨くか、できなければせめてよくすすいでください。

また日本の夜は蒸し暑く寝苦しいですよね。

つい夜中に目が覚めてしまう時もあります。

夜中にのどが渇いて目が覚めた時も、糖分が含まれているものは避けるべきです。

そのまま寝てしまっては非常に危険です。
唾液には緩衝作用があり、歯の表面を歯が溶けやすい酸性から弱アルカリに変えたり、菌の増殖を防ぐ抗菌作用もあります(朝起きた時に口臭がするのは、睡眠時に唾液の分泌が減り、菌が増殖するためです)。また歯の表面にカルシウムを提供する再石灰化の働きもあります。

熱中症は、気温が高いだけが原因ではありません。
例えば・・・
湿度が高いと汗が乾きにくかったり、
気化熱による冷却効果が小さくなったり、
周囲から輻射熱や反射熱を受けたり、
風が弱かったりすると熱が逃げなかったりします。
気温・湿度・輻射熱、
これらを総合して熱中症になる要因になります。

天気予報で、最高気温が発表されます。
中には、体感ではもっと高いのでは?と
思ったことのある方もいるかも知れません。
天気予報の気温と体感温度は違うように思います。
気象台の観測は、広い芝生の上で
直射日光が当たらない条件で観測しているようです。
実際、炎天下、直射日光を受ける昼間においては、
体感温度は予報より3℃高いこともあるようです。
また、地面の状態によっても違います。
アスファルト舗装されていると、
照り返しによって、体感温度が高くなります。

今年の夏も暑くなる予報です。
水分補給をしっかりして、暑い夏を乗り切りましょう!

画像引用:環境省HP


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2017年7月 4日

こんにちは、タニダ歯科医院の片山です。
今日のブログは歯固めについてです。
赤ちゃんは歯が生え始める頃になると
歯茎がむずがゆくなるのか、
機嫌が悪くなることがあります。
欧米ではteething painとよばれるみたいです。
赤ちゃんが急にぐずり出し、
夜泣きをはじめる原因として知られています。
赤ちゃんはどうしていいかわからず、泣いてしまいます。
赤ちゃんとパパとママのイライラを減らすためにも、
歯固めを噛んで泣き止んでもらいたいものです。
歯固めに使う材料ですが、木やシリコン製原料が
お米などでできたおもちゃなど様々あります。
タオルや遊んでいたおもちゃをむず痒い為に
噛むという赤ちゃんも多いようです。
吸うことから噛むことへの転換期です。


赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃に
離乳食を食べ始めることが多いです。
吸うことしかしてこなかった赤ちゃんぎ、
噛むことを覚えなければならないのです。
上手く噛めるようになるには、
どうしても、唇や舌の動かし方、
また、口腔周辺への刺激ぐ必要です。
その刺激によって、発達していくのです。
そこで、赤ちゃん自身が
自分の力で噛んで食べるためのトレーニングとして
必要となってくるおもちゃなどとの行為が歯固めです。
歯が生え揃うまでには生え始めてから約2年程かかります。
そのステージ、つまり歯の数に合わせた
歯固めのおもちゃがあります。
赤ちゃんはすぐにおもちゃに飽きるので、
色々揃えてあげると喜びますし、
おもちゃと歯固め兼用で買うといいかもしれません。
歯固めのおもちゃは噛んでも有害な物質が
でないようにつくられたものなので安心ですが、
材料によっては嫌がる、
もしくはアレルギーもあるかもしれませんので、
少し注意が必要です。
噛むことで歯茎をマッサージして、
乳歯の成長や顎の発達が促されます。
いつから歯固めを始めればいいかといえば、
歯固めは歯が生え始めたら使うのがベストです。
個人的意見にはなりますが、
勝手に色々なところを噛み始めます 笑
個人差はあるとは思いますが、
一般的に赤ちゃんの乳歯は生後6~9ヶ月頃に
下の前歯から順番に生え始めます。
歯が生えてくる頃には生えてくる歯茎が大きく膨らみ、
指で触ると固くなっています。
また、歯が生える頃になるとよだれの量が増えたり、
口の中を気にして指をいれます。
まとめて書くと、よだれの量が増えた、
これまでと違った理由で機嫌が悪い、
タオルやおもちゃを噛む、口に手を入れる、
おっぱいやミルクを飲まなくなることなどがあげられます。
赤ちゃんが歯固めをいつまでしたがるかについては、
下の前歯が生え揃ったとき、
すべての乳歯が生え揃ったとき、など個人差があります。


ではどのような材料のものを選べばいいかといえば、
歯固めの素材には塩化ビニールと呼ばれるものが一般的ですが、
材料のなかに、柔軟さや弾力を出すために、
フタル酸エステル類という物質が使われます。
この物質は長期間摂取し続けると肝臓や腎臓、
生殖系に悪影響を与える環境ホルモンとして、
有害性が問題になっています。
赤ちゃんが噛む力はかなり強いです 笑
なので、簡単には溶出しないとは思いますが、
赤ちゃんが長時間口にいれているものなので、
使用されている素材には
注意をして選ぶ方が良いかもしれません。
木の材料もあります。
歯固めのおもちゃとしては、赤ちゃんが持ちやすく、
楽しいものがいいかもしれません。
様々な形の歯固めが売られていますが、
持ち手のついているものや、
握りやすいサイズの歯固めがおすすめです。
尖っていたりすると目に入ったりするので、
しっかりと見て触ってから渡す方が良いと思います。
また、複雑な形の歯固めや、
口に入れる部分に溝などが多いものは、
唾液や、食べた後の手についた汚れなどが溜まりやすく
不衛生になりやすいので、溝の少ない、洗いやすい形が
衛生面では安心だと思います。
赤ちゃんが口に入れますし、汚れた手で触るので、
水洗いも頻繁にすることになります。なので、
色落ちしないものやシンプルなデザインが実用的だと思います。


20170706katayama.jpg


柵を歯固めに使ってしまうこともあります 笑


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