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2017年8月31日

こんにちは。歯科医師の今泉です。

今回は歯の歴史について説明したいと思います。

飛鳥時代~奈良時代

701年(大宝元年)わが国最古の法令
『大宝律令』や『養老律令』の『医疾令』に定められた
医学生の教育内容の中に耳目口歯科と明記され、
耳、目、口、歯は一つの科として医師が行うことになっていました。

平安時代

朝廷においてのみ、歯科治療が行われていました。
歯痛を抑えるために穿刺を繰り返したり、
お灸をすえたり、抜歯も行いました。
時に加持祈祷が行われました。
民間では、巫女が治療を目的として抜歯を行った記録があります。
平安末期には口腔清掃の手段として、うがいが行われました。

鎌倉時代

朝廷や幕府の中では、口歯咽喉科が歯科治療を行っていました。
僧医は庶民の間で医療や慈善事業を行いました。
歯の清掃道具として歯木(楊枝)が登場しました。
この時代の歯科治療は抜歯が重要でした。
女子の風習だったお歯黒が男子にも見られるようななりました。

室町時代

歯の清掃道具として歯木(楊枝)が一般的になりましたが、
歯磨きという概念はありませんでした。
男女共にお歯黒の風習がいよいよ盛んになりました。

戦国時代

口科専門医の祖といわれる丹波康頼が朝廷で活躍しました。
丹波一族は、このころから口中専門医家になり、
その子孫は兼康家・金保家として
江戸時代まで口中科を受け継ぎました。
治療法は自家秘伝で一般庶民に広まる事はありませんでした。

安土桃山時代

安土桃山時代末期にはそれまでの口歯咽喉科から
口中科が確立されましたが、
朝廷の内部に止まっていました。
この時代以降、仏像彫刻家が義歯を作るようになりました。
これは仏像の製作を作る機会が減った事と関係があるようです。
彼らを義歯作りを専門とするようになりました。

男子のお歯黒はすたれて行きましたが
女子のお歯黒は後世まで続きました。

この時代初めて西洋医学が日本に直接入ってきました。


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江戸時代

朝廷では丹波家、幕府では丹波家の流れをくむ金保家が
代々口科専門医として活躍しました。
平安時代から続く口中科の医学知識は、
朝廷や幕府の内部に止まっていました。

房楊枝と呼ばれる歯ブラシが使用されるようになりました。
一般庶民の歯科治療は
本道医(内科医)や金創医(外科医)が行っていました。
その他に歯医、歯医者、牙医、口中医師、
歯薬師などと呼ばれる医師たちが、
下級武士や一般庶民の歯の治療に当たっていました。
こういった医師とは別に全く医師でない
香具師(歯抜師、入歯師)という人たちも
歯の治療を行っていました。

江戸時代前半までの治術方法は、
現在の治療方法と違い、
①薬物の内服や塗布、
②手術として刺針法や抜歯、焼灼法、などが
応用されました。
直接むし歯に対して積極的に
治療を試みることはありませんでした。
西洋の歯科技術に比べれば劣っていましたが、
義歯と抜歯に関しては優れていました。

木製入れ歯が登場しましたが
作ったのは入歯師と呼ばれる人々でした。


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明治時代

海外より外国人歯科医師が渡来し、
日本に近代歯科医療が伝わりました。
外国人歯科医師の中には日本で開業する者、
日本人弟子をとる者が現れました。
日本から海外に留学する者もいました。

国は歯科医療の重要性をあまり認識せず、
医療・教育はもっぱら民間で行われました。

江戸時代から続く入歯師、歯技師などの口中科が
正式な歯科医師免許を取得せずに診療していたため、
歯科医師の業務を圧迫していました。
明治の後半なってやっと歯科医師の身分が確立しました。

大正時代

国がやっと歯科医療の重要性を認識してきました。
医師が歯科医療を行う事が禁止され、
歯科医療が医科から独立しました。
まだこの時代非医師による歯科医療が続いていました。


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昭和時代

昭和になると歯科治療も現代と比較して
かなり類似していました。
各種法令が整備され、健康保険法も施行されました。

戦争の影響で、医療の国家統制が始まり、
歯科材料が配給品となる一方、
医師不足から一定の条件を満たせば、
歯科医師に医師免許が与えられました。

医療は国家主義的な面が強くなりました。

昔から歯に悩まされ色々な試行錯誤により
今の歯科医療が成り立ったようです。

今ではインプラントや再生療法など、
より進んだ治療も可能になってきています。

歯科の発展に少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。



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2017年8月24日

こんにちは、歯科医師の重田です。


夏も真っ盛りですが、
みなさん夏らしいイベントには行かれましたか?


こんなにも日本は暑かったかな。。。?
と毎年のように思います。
子供達は夏休みもあと少しですね。
そろそろ宿題を追い込む時期ですね。

さて、暑い季節になり、朝起きた時などは
喉がカラカラの状態で目覚めることも多いですよね。
ここ最近、口腔乾燥を訴える人は
非常に多くなってきているように思います。
高齢化社会・有病者社会の傾向が
強まっていることが主な原因です。
高齢化が進んでいるということで、
全身疾患を持っている方や薬を服用している方が増えています。


当然薬の開発は進んでおり、
若い方でも日常的に服用している方も多いでしょう。
その中でも
口渇の副作用をもちあわせる薬は結構多いのです。
薬1000種類以上もあるそうです。

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かといって必要だから服用しているわけで
薬をやめるわけにもいきません。
そこで、口腔乾燥に対する対処法をお伝えしていきます。
まずは原因の除去法からです。


①室内の湿度を上げる。
室内を適度に加湿しておくことで
口腔・口唇からの過度の水分蒸発を防ぐことができます。
最適な湿度は40〜60度です。
特に冬は空気の乾燥に加え、
暖房による乾燥もあるため特に注意が必要です。
当然、夏でも
エアコンをずっとつけっぱなしにしていると乾燥します。


②口腔内の温度を下げる
口腔内の温度を下げることで
余分な乾燥を防ぐことができる。
定期的に冷たい水などで
温度があがりすぎないようにしてあげます。


③マスクを使用する
口で呼吸してしまう癖がある方、
あるいは口唇の閉鎖がうまくできない方などは
口腔乾燥を引き起こしやすいです。
マスクを使用することで直接乾燥を防ぐ方法です。
また、口唇の乾燥などは
リップクリームやワセリンを使用して保護することで
防ぐことができます。


④刺激物の摂取を控える
塩分、香辛料などの刺激物は口渇を引き起こします。
カフェインを多く含むコーヒー、紅茶、緑茶なども
過剰摂取は注意が必要です。
またアルコール、ニコチンも同様です。
カフェインやアルコール、ニコチンは
高利尿作用があるため、体内の水分が奪われやすいため、
過剰摂取を控えるべきです。


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⑤余計な薬剤の服用は避ける
その薬剤に口渇の副作用があるかどうかはわかりませんが、
不安だから。。。というだけで
むやみに薬を過剰摂取するのは良くありません。
医師・歯科医師の指示のもと服用されるのが一番良いでしょう。


ここまであげた原因だけでもたくさんありますね。
いくつか重なるとさらに口腔乾燥のリスクは高まります。


それでは原因の除去ができない場合に対して、
今度は対応策を考えていきます。
まずは唾液の分泌をあげるための方法です。


①咀嚼と味覚刺激によるもの
よく噛むことが必要な食べ物や、
味のついた食べ物を食べることで、
唾液分泌量は反射的に増加します。
ゆっくり時間をかけて咀嚼しながら
食事を摂ることで唾液分泌量は増加する。
また、梅干しやレモンなどに代表される
味覚による刺激物でも唾液の分泌は促されます。
原因となる刺激物と混同しないようにしてください。


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②マッサージ
口唇や頬粘膜のマッサージや
唾液腺のマッサージを行うことで、
唾液の分泌量を増加させることができます。


③薬剤の使用
ひどい口腔乾燥症の方、
唾液分泌低下症候群には有効である。
代表的なのはシェーグレン症候群などである。
当然これは医師の診断の元処方されたものを服用します。

次は、水分の補給による対策です。


①水分摂取
水分補給を直接定期的に行うことで口腔乾燥を防ぐ。
成人では1日に2ℓ〜2.5ℓ必要とされています。
ちなみに通常の食事だけでも1ℓ以上は水分を取れています。


②うがい
繰り返しうがいをすることで口腔乾燥を防ぎます。
含嗽剤などでゆすぐときはアルコール含有のものは
口腔粘膜の水分を奪うため注意が必要です。


こういったように原因もたくさんあり、
対応策もいくつかあります。

もし口腔乾燥がある方は、
自分に合った方法で対策をしてください。
引き続き暑い日が続きますので、
熱中症には気をつけましょう!


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2017年8月17日

こんにちは、歯科医師口腔外科専門医の豊原です。

夏休みも残りわずかとなりました。
今年の夏は皆さんにとってはどんな夏でしたか?

今年は地域によっては夏にインフルエンザが流行したり、
全国的にも手足口病が流行しました。
手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、
5歳以下の乳幼児に多く発症しますが、
成人にも発症することがあります。
定期的に大流行を夏場に生じますが、
今年はその大流行の年でした。
3~6日ほどの潜伏期ののち、
足底や足背、手掌、口腔粘膜、肘、膝などに
直径3mmほどの水疱が現われ、
口腔内では比較的前方の口腔粘膜に発現する傾向にあります。

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口腔粘膜の水疱はすぐに破れ、
アフタ様小潰瘍に変化します。
これに対し、皮膚の水疱は破れることは少なく、
7日前後で自然治癒します。
発熱は見られても軽度であり、
38℃以下のことがほとんどです。
しかし、乳幼児では髄膜炎や脳炎などの
中枢神経系の合併症を引き起こすことがあり、
元気がない、頭痛や嘔吐、高熱が2日以上続く場合は
すぐの受診が必要です。
口腔内の潰瘍により摂食障害が生じても、
水分不足にならないよう、
経口補液水を少量頻回摂取するよう努めて下さい。
接触痛により水分摂取が困難な場合は
早めに点滴治療を受ける必要があります。

流行病の予防には手洗い、うがいの
励行やマスク着用をとよく言われます。
もちろんそれらも大事ですが、
それ以外にもっと大切なのが、体の免疫力です。
この免疫力は
歯の疾患も含めた全ての病気と密に関係していますので、
幼少期にはしっかりこの免疫力をつけること、
それ以降はいかに自分の免疫力を落とさないような
日常生活を心掛けるかが、一番の病気の予防になります。

やはり、しっかり睡眠をとり、
三食栄養バランスのとれた食事をとり、
ストレスを貯めすぎず、適度な運動を行う、
これらを実行することが有効であると考えられます。

では、具体的に免疫力が落ちたら、
歯科ではどんな病気がみられるのでしょうか?

身近な疾患として、
親知らずの周りの歯肉が腫れる智歯周囲炎が挙げられます。
普段、炎症を起こさない親知らずが、
体の免疫力が落ちることで細菌感染を来たし、
顔が腫れたり、発熱したり、嚥下痛や開口障害が出たり、
場合によっては入院治療を要するほどの
炎症を引き起こすことがあります。
また、中等度以上の歯周病では
歯周炎の急性発作を生じることがあり、
こうなると咬合痛を生じたり、
歯肉が大きく腫れたりします。
それ以外に、昔に歯の神経を取ってしまった治療経験歯でも、
歯周炎の急性発作と同様の症状を引き起こすことがあります。
このいずれの場合にも、炎症の程度によっては、
抗生剤の内服を行い炎症の軽減を図りますが、
炎症が軽度の場合は、抗生剤の内服を見送り、
御自身の体に備わった免疫力で炎症を軽快させることができます。
ただ、すでに症状の出ている場合は自己判断せずに、
必ず受診をして、医師とよく相談なさって下さい。

まだまだ、残暑が続き体力を消耗しますが、
是非、御自身の免疫力を下げないよう御自愛下さい。


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2017年8月10日

こんにちは、歯科医師の白矢です。

8月も中頃に差し掛かり、暑い日が続いていますが、
皆さんは体調など崩されていないでしょうか?

今週末からお盆休みになる方も多いので、
実家に帰省したり、
どこかに旅行や遊びに行ったりする方が多いかもしれませんね。
私は、先週の土曜日に、
なにわ淀川花火大会に初めて行ってきました。

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最後の方は煙のせいできれいに見えませんでしたが、
たくさんの色鮮やかな種類の花火を見ることができて
とても良かったです。


さて、今回は生検(せいけん)についてお話ししたいと思います。
過去のブログでも紹介したことがありますが、
もう少し詳しくご説明したいと思います。

そもそも生検(せいけん)とは、
お口の中を含め、体にデキモノ(病変)ができた際に、
その病変の組織(細胞)を採取して、
それを顕微鏡で調べる検査で、「バイオプシー」とも呼ばれます。
お口の中にできた病変の場合は、
その病変の周りに痛くないように麻酔をしっかりしてから、
メスで一部を切り取って採取します。

デキモノ(病変)のなかにはガンなどの可能性もあり、
超音波検査や、CT検査・MRI検査などの画像検査では、
病変部(がんと思われる部分)が本当にがんであるのか、
また、がんの種類や悪性度などを
はっきりと確定することができません。
そのため、画像検査などでがんである可能性が疑われた場合は、
病変部を少しだけ採取して、
その細胞を顕微鏡でしっかり調べることで、
その病変ががんであるか違うのかを確定診断することができます。

また病理組織検査(びょうりそしきけんさ)とは、
臓器の組織や、体内の分泌物・排泄物などの一部を採取して、
顕微鏡で調べることで、がん細胞を見つける検査です。
上で解説した、「生検(せいけん)」は、
この病理組織検査の一つで、
「組織診(そしきしん)」とも呼ばれます。
病理組織検査は他にも、「細胞診(さいぼうしん)」があります。
細胞診とは、綿棒やブラシ・ヘラのような器具を使い、
細胞を採取して顕微鏡で調べる検査です。

ちなみに、細胞診は
スクリーニング検査(選別する検査)としての役割が大きく、
検診などにも行われます。
組織診は精密検査として行われ、確定診断となります。
そのため、お口の中でも、
いいデキモノ(良性腫瘍)と悪いデキモノ(悪性腫瘍)ができるので、
もしお口の中で長い間消えないデキモノが
ある場合や、大きくなる場合は、
念のため生検を行って、その病名を調べる必要があります。

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タニダ歯科医院では、
大阪歯科大学附属病院に依頼する形で、
生検の検査を行うことができます。

先ほど説明したように、
お口の中にできた、デキモノ(病変)で、
ずっとあるものや、大きくなってきたもので、
病気を疑うものに対して、検査の内容をしっかり説明し、
同意を頂いてから検査を始めます。

まず、病変のまわりに麻酔をしっかりと行い、
麻酔が効いてから、病変の一部を切り取り、
ホルマリンが入った標本瓶の中に入れて病変を固定します。
その後病院に検査依頼し、
顕微鏡で組織を見てもらい、診断してもらいます。
だいたい1週間程度で検査結果がわかりますので、
それをもとにご説明させてもらいます。

ただし、すべての病変に生検ができるわけではなく、
やはり大学病院や、市民病院の口腔外科で
しっかり調べる必要がある場合もありますので、
もしお口の中で気になるデキモノがありましたら、
気軽にタニダ歯科に受診してみてください。


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2017年8月 4日

こんにちは、歯科医師の久貝です。
季節はもう夏真っ盛りですねぇ。
みなさん、体調のほうはどうでしょうか?

熱中症にはなっていませんか?
食欲は落ちていませんか?
夏バテは大丈夫ですか?

テレビでは日々「今日は猛暑日です!!」なんて言ってますけど、
毎日毎日なので、もう聞き飽きましたね。

そんな暑さに負けないように、しっかりと食事を採って、
水分もたっぷり飲んで
暑さを吹き飛ばして頑張りましょ~~~!!

さて、チョット話しは変わって、
先日の診療で見た症例で 一つ気になったものがあったので
今回はその症例のお話を・・・

みなさん、「ドライマウス」って聞いたことはありますか?

原因は様々ですが、唾液の分泌量が低下し、
口の中が乾燥する病気です。

「糖尿病」や「腎不全」などの病気を介して起こることもあれば、
ストレスや筋力の低下、さらには薬剤の副作用で起こることもあります。

例えば更年期障害の不定愁訴に悩んで抗うつ剤を飲み、
その副作用でドライマウスになり、
唾液が出ないことにストレスを感じて、
さらに強いドライマウスになっていく。

つまり、複合的な病因によって、ドライマウスが発症します。

ストレス社会は人々に緊張をもたらし、
そのため常にのどの渇きを訴える人が増えています。

また、ファストフードを食べる機会が増え、
やわらかい食べ物を好むようになり、
咀嚼時間は昔に比べてずいぶん短くなりました。

「噛む」という行為は唾液の分泌を促しますが、
唾液を分泌する唾液腺は筋肉によって裏打ちされています。
その筋肉が衰え、唾液の分泌量がますます低下し
ドライマウス症状になるのです。

ドライマウスはまさに現代病であり、
患者さんは増え続けています。
このまま放置して対処しなければ、
むし歯や歯周病に罹患する確率が大きくなります。知ってました?
唾液の成分には、様々な抗体が含まれているため、
ドライマウスになってしまい、唾液中の抗体成分が働かなくなると
その分 菌が増殖し「虫歯」の原因になったり、
「歯周病」が引き起こされたり、また「口臭」の原因になったりします。

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また、唾液の減少によって菌の増殖が起き、
その唾液を誤嚥することにより、
誤嚥下性肺炎などの全身疾患になる可能性があります。

また、ドライマウスの症状は膠原病の一つである
難病のシェーグレン症候群でもあらわれます。
最近ではタレントの菊池桃子さんがこの病気にかかり
現在も闘病中かな?

ドライマウスには口の中の
「粘つき」、
「舌の痛み」、
「口臭」
などの症状のほか、乾いた食品を食べられない、
食べ物をうまく飲み込めないといった症状があります。

先ほどにも記述しましたが、
口の中が乾くと、唾液の持っている自浄作用が失われ、
通常よりも感染症になりやすくなります。
特に高齢者は、そのまま放置しておくと、
食べ物を飲み込む能力が低下する摂食嚥下障害から
重篤な病気になりかねません。

眼や口腔など、外界にさらされている臓器は、
ウイルスや細菌の侵入を防ぐために外分泌液が流れていて、
生体防御の最前線を担っています。

しかし、そこが枯渇すれば体内に不利益な微生物の感染が生じることは自明です。

ドライマウスに対し、診断の中心的な役割を果たすのは、
口腔のスペシャリストである歯科医です。

まず、
 ①問診
 ②触診
 ③口腔内診査
 ④唾液量検査
などを用いて複合する病因を特定していきます。

次に
 「糖尿病」
 「更年期障害」
 「薬の副作用」
など、複数の原因に対してさまざまな治療法を組み合わせ、
その要素をひとつずつ取り除いていくことになります。

歯科での実際の治療には、
 ①対症療法として、「人工唾液」、「保湿ジェル」などを用いる
 ②唾液分泌促進剤による薬物療法
 ③筋機能療法
などがあります。

しかし、ドライマウスは全身疾患のひとつの症状として口腔に現れることが多く
歯科と医科の連携が非常に重要です。

20170803kugai2.jpgのサムネール画像

ドライアイ(乾燥性角結膜炎)を併発しているなら眼科医と、
更年期障害なら婦人科医と連携して患者さんを診ていきます。

高血圧症に用いられる降圧剤はよく口の中が乾きますが、
この治療薬を服用している場合は循環器内科と連携し、
薬剤の変更や減量で対処していきます。

また、シェーグレン症候群であると診断されれば、
膠原病を専門とする内科医の協力を得ることになります。

このようにドライマウス治療においては歯科医が窓口になります。

口の乾きを覚え、生活の不便さえも感じるようになったら
お近くの歯科医に相談していただきたいと思います。


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