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2018年3月15日

こんにちは、歯科医師の重田です。


今週よりさらにぽかぽか陽気で暑く感じられる日もあります。


いよいよ春到来。
お花見の季節です!!


個人的には桜を見ると入学式の頃を思い出したり、
初心にかえることができるので良い機会となりますし、
本当に好きな季節です。
4月になってお子さんたちは
学年が一つあがり、大人へまた一歩近づきます。
新しい歯がはえてくることもあるでしょうか??


萌出したての歯は
特にフッ素を取り込むことが大事と言われています。
このことに関しては何となく知っている方も多いでしょう。
ただ、実際フッ素って何??
という方も多いのではないでしょうか。

本日はフッ素についてお話をさせていただきます。

20180315sigeta.jpeg

①フッ素とは??

フッ素は塩素、臭素、ヨウ素とともにハロゲン元素に属す。
フッ素は、陰イオンあるいは
負に帯電しているすべてのイオンのうち、
科学的に最も反応が高い。
したがって、天然にはほとんどフッ化物として存在し、
主として蛍石、氷晶石、
あるいはフルオロアパタイトとして存在する。
フッ素は化学的にも生理的にも
他のハロゲン元素と比べて動態が異なる。
例えば、フッ化銀は水に可溶性であるが、
他のハロゲン化銀は不溶性である。
また、塩素、臭素、ヨウ素は骨に微量しか含まれないが、
フッ素は速やかに沈着する。
一方、甲状腺はヨウ素を容易に蓄積するが、
フッ素はそれほど取り込まない。
歯や骨の主成分はヒドロキシアパタイトであるが、
フッ化物イオンが作用すると、
OH-とF-が置換してフルオロアパタイトを生成し、
ヒドロキシアパタイトよりも耐酸性が増強される。



②フッ化物歯面塗布

フッ化物歯面塗布は、
いわゆる我々歯科医師が診療時にフッ素を塗る行為のことであり、
萌出後の歯のエナメル質表面に
直接フッ化物を作用させることによって、
う蝕抵抗性を与える方法である。
年数回の実施でう蝕予防効果があることから、
小児自身にとっては負担の軽いフッ化物応用方法であるともいえる。
わが国では、歯科医師や歯科衛生士のような専門職が行う、
う蝕予防手段として位置づけられているため、
歯科医院、保健所や市町村保健センターを中心として、
個人的に応用されることが多くなっている。
公衆衛生的手段としては、
多くの費用や人手を必要とし、
実施対象が制限されるという欠点がある。


③フッ化物洗口

フッ化物洗口は、毎日または週1回の頻度で、
萌出後の歯の表面にフッ化物イオンを作用させることを
ねらいとした局所応用である。
また、洗口の動作は本人が主体的に行うもので、
代表的な自己応用法(セルフケア)であり、
家庭で個人的に行うこともできるし、
学校などの施設単位で集団的に実施することもできる。
この方法の特徴としては、

1、方法が簡単で歯科医療従事者の関わる部分が非常に小さいこと
2、安価で確かなう蝕予防効果が得られること
3、局所応用の中では費用対効果に最も優れていること

が挙げられる。
しかし、この方法の適応は4歳以上なので、
乳歯に対するう蝕予防方法としては不十分であり、
主に萌出 直後の永久歯のう蝕予防手段と考えるべきである。
十分なう蝕予防効果を得るには、
永久歯萌出期の数年以上にわたって
継続的に実施することが重要であり、
家庭で個人的に実施するよりも、
幼稚園や学校など集団の場で実施することで、
より好ましい結果が得られている。


④フッ化物配合歯磨剤


フッ化物配合歯磨剤は家庭や職場での
セルフケアによるう蝕予防手段として、
欧米の先進諸国では1970~ 1980年代にかけて急速に普及し、
小児う蝕の急激な減少をもたらしたことで高く評価されている。
その結果、 わが国においても
歯磨剤自体に対する考え方がこれまでの
「歯みがきの補助剤」から「積極的な予防剤」へ と
変化してきている。
欧米各国でのフッ化物配合歯磨剤市場占有率は90%以上で、
それらの 国々でのう蝕減少への貢献度はきわめて高いといえる。
日本では、1980年代中期では
市場占有率が10% と低迷していたが、
後半にかけては30%を超すまでに増加し、
2010年には90%に達した。
また、小児に限っていえば、
90%以上の者がフッ化物配合歯磨剤を使用している
という調査結果があり、
日本でも永久歯う蝕の急激な減少へと結びつく気配を感じさせている。



以上のように様々な形でフッ素を歯に取り込むよう
日本全国で工夫されています。
過剰に摂取しすぎないよう
適量取り込むことは非常に良いことなんです。
今回フッ素のお話をしましたが、
もちろん一番大事なのは歯を磨くこと!!
これに尽きます!!

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