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2018年4月26日

こんにちは、歯科医師の久貝です。

さて、新学期が始まったハズの4月もそろそろ終わりを迎え、ゴールデンウイーク直前ですね。
子供たちの学校では そろそろ「学校歯科検診」がある頃です。

「しっかりと、自分の歯で噛める」
この当たり前の事がすごく大事なんです。


・・・・なぜ?


最近の研究では、「しっかりと噛める人は認知症になりニクイ、もしくは予防に繋がる」という研究データあるそうです。
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歯の働きは「食べる」という咀嚼機能だけではありません。

物を噛む行為は、同時に「脳を刺激する」という事がわかっています。

歯と歯を噛み合わせた時の刺激は、歯根にある歯根膜から脳に伝わり、
その刺激は脳における感覚や運動、また記憶や思考、意欲を司っている部位の活性化に繋がるのです。
東北大学が行った研究から、「高齢者の歯の残存数と認知症との関連性」を見ることができます。
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健康な人では平均14.9本の歯が残っていたのに対し、認知症の疑いのある人では9.4本と明らかな差が見られます。


また、残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、意志や思考の機能を司る前頭葉の容積などが少なくなっていた事がわかりました。

この結果から、歯が無くなると、脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えてしまうという事が判明したのです。

他に、神奈川歯科大学の研究結果では、「残っている歯の数が20本以上ある人」と比べて「歯が無く、入れ歯も入れていない人」の認知症リスクは1.9倍。

「良く噛んで食べることができる人」に対して、「あまり噛めない人」の認知症リスクは、1.5倍と高くなっています。

歯があれば噛めますが、歯が抜けると噛めないだけでなく歯根膜もなくなり、脳へ刺激は伝わらなくなります。

また、歯があってもあまり咀嚼を意識しないで食べていると、脳への刺激が少なくなってしまいます。

このことから、脳を活性化するには「意識して噛む事」が重要だと言えるでしょう。

広島大学は世界で初めて、よく物を噛む事が出来る正常なマウスと、元々歯がなく柔らかい物しか食べられないマウスを比較した研究を行いました。

その結果、歯のないマウスの方には、「大脳皮質にアルツハイマー型認知症の原因」と考えられている「アミロイドβ蛋白」が沈着し、

「老人斑」が多数発生し、さらに、「記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が少なくなっている」事が判明したのです。

つまり「物をよく噛んで食べる事」ができなければ、咀嚼によって中枢神経が刺激される事も少なくなり、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまう確率が高くなるのです。

奥歯を削り噛みにくくしたマウスの歯を、セメントなどで修復すると、正常なマウスと同じ程度にまで記憶力が回復したという研究結果があります。

噛み合わせが悪いまま放っておくのではなく、噛む事が出来るように治療することで記憶力の回復の可能性が高まるのです。

アルツハイマー型認知症の方の口の中を調べると、歯が無くなり、長い間良く噛んで食べる事が出来ていなかったと思われる人が多く見られます。

歯が無いと歯根膜が無くなるため、刺激が脳には伝わりません。

なので、歯に代わる入れ歯や、インプラントなどの治療を行えば歯と同様の働きをすることが出来るのです。

しかし・・・ただ入れ歯を入れるだけでは不十分です。
北海道の病院で行われた調査では、「入れ歯が合っていない人全てが認知症だった」との報告があります。
その人に合った入れ歯を使用し、正しく噛む事が重要なのです。
インプラントも、入れ歯も、入れたからそれで終了・・・というワケでは無いのです。

大事なのはそれからの「メンテナンス」なのです。

しっかりと噛めるように、また せっかく入れたモノがダメにならないようにメンテナンス。

それ以上に、今ある天然の、自分自身のはを守るためにメンテナンス。

定期的で構わないです。

しっかりとタニダ歯科に来院して、皆さんのお口の中のメンテナンスをしていきましょう


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西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2018年4月19日

こんにちは、歯科医師の池田です。

春になって花粉のピークはやっと過ぎてくれましたが、
寒くなったり暑くなったり気温が安定しない日が続きますね。


「インプラント」という単語を聞いたことがあるという方も最近多くなってきたかと思いますが、
実際にどういう治療になるのかというとなかなかご存知ない方が多いかと思います。


インプラントとは、人工の材料や部品を体に入れることの総称です。
歯を失ったあごの骨に体になじみやすい材料で作られた歯の根の一部あるいは全部を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工の歯を取り付けたものです。
基本的には三つのパーツからできています。
顎骨の中に埋め込まれる部分すなわち歯の根の部(インプラント体)、
インプラント体の上に取り付けられる支台部(アバットメント)、
歯の部分に相当する人工の歯(上部構造)から構成されています。
インプラント体の材質はチタンまたはチタン合金で、大きさは直径が3~5mm、長さは6~18mmです。
アバットメントの材質はチタン、チタン合金、ジルコニアなど、
上部構造の材質はレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、セラミックとレジンを混ぜたハイブリッドセラミック、金合金などがあります。

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インプラント治療のデメリットは、手術が必要になります。
顎骨の骨量や骨質(硬い、軟らかい)の影響を受け、
治療期間が長く、自費診療のため治療費が高額となる、などがあります。

メリットとしては、残っている歯への負担がなく、
自分の歯(天然歯)に近い機能、異物感もなく、審美性の回復が可能なことです。


インプラントと歯の違いは、インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっ付いた状態です。
一方、天然歯の歯根の周りにはクッションの役割を担う歯根膜という組織があります。
そのため、かむと歯はわずかに沈み込みます。
またこの中には、かんだ時にかかる圧力を鋭敏に感知して、かむ力をコントロールするためのセンサー(受容器)もあります。
しかしインプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。
骨の弾力によるほんの僅かな沈み込みしか生じません。
かむ力はあごの骨の周りの骨膜、かむための筋肉、あごの関節などにあるセンサーによってコントロールされますが、歯根膜にあるセンサーに比べ「感度」が劣るため、かみ合わせには十分に注意する必要があります。
天然歯が残っている場合は、センサーが働きますが、
インプラントしかない口腔内では自分がどれだけの負荷を歯にかけているのかがわからないため、インプラントが壊れてしまうこともあります。

また、インプラントの周りの粘膜(歯の場合は歯肉)は天然歯と異なっています。
天然歯では、歯肉はエナメル質と付着上皮と呼ばれる部分で、その下の結合組織はセメント質と結合し、細菌などが容易に侵入できないようになっています。
インプラントにはそのような構造はなく、細菌は容易にインプラントと粘膜の間に侵入します。
そのため、インプラントの手術後かめるようになったとしても、細菌感染を防ぐためにも、ご自身での歯ブラシによる清掃や定期的なメインテナンスが重要となります。

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インプラントは誰にでも行えるわけではありません。
成長発育中の子供には基本的にはインプラント治療はしません。
現在のインプラントは骨と結合するため顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうからです。

手術が伴うため心疾患、糖尿病、骨粗鬆症、などの病気の種類によっても手術が難しくなることがあります。
その場合は、主治医に相談することが重要です。

インプラントをする部位の骨量や密度、幅が不足している場合も手術が難しくなります。

喫煙により粘膜の血液の流れが悪くなって、傷の治りや骨を作る細胞の増殖や分化に影響し骨の治癒が遅れたりします。
喫煙者と非喫煙者では失敗率が喫煙者の方が高いと報告されています。
また、喫煙は手術の結果に影響を与えるだけではなく、治療終了後の経過にも影響を及ぼすので、禁煙をメインテナンス期間に入っても続ける必要があります。


先ほども記載しましたが、インプラントを長く使っていくためには、手術後の長期的なメインテナンスが重要になってきます。
つまり上部構造を装着したらインプラント治療は終わりではありません。

ご自身だけでの清掃では100%キレイにすることは困難です。
歯と同じくインプラントにも歯垢や歯石がつきます。
それにより、インプラントの周りの組織に炎症が起き感染症状が出ることで骨を溶かします。
これを「インプラント周囲炎」といいます。
この症状が続けば最悪インプラントが抜けてしまうことになります。

定期的なメインテナンスで歯科衛生士の口腔ケアによりフォローが大切になってきます。
また歯ブラシにも種類があるため自分にあった歯ブラシを歯科衛生士に相談してくださいね。


インターネットの情報ではわからないことあると思います。模型などもあるためわからないことがあったら気軽に質問してくださいね。



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2018年4月12日

こんにちは、歯科医師の川村です。

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義歯(一般的には、入れ歯)は、
毎日、手入れをする必要があります。
部分的な義歯の場合、金属のバネがあるので、
そこの隙間からものが入り込んで、
つまりやすかったりします。
なので、食事が終わったらに外して、
軽く水洗いすることが必要です。

お湯につけてしまうと、
義歯のピンク色の部分が変形する可能性があるので避けて下さい。
ご自宅等で洗われる際に、
歯ブラシや洗浄剤を使って清掃する方もいると思います。
あまり歯ブラシ(固めの歯ブラシや普通の歯ブラシでも)で
強く擦ってしまうと、
義歯の表面に非常に細かい傷ができてしまい、
汚れや匂いの原因となることがあります。
柔らかいブラシで軽く洗って下さい。
歯磨材の中には、研磨剤が含まれていますので、
使用してしまうと、傷の原因となることがあります。
汚れが気になるようになりましたら、
市販の義歯洗浄剤を使って頂いても結構です。
毎日使う必要はないと思います。
汚れが気になったら使う感じで良いと思います。
義歯の材質にもよりますが、
一般的な義歯は、乾燥に弱いです。

外した後は、
水を入れた容器の中につけて保管しておいて下さい。
義歯は、メンテナンスが必要です。
定期的に、不具合がないかどうか見てもらいましょう。

義歯のメインテナンスがなぜ重要かを説明しましょう。
義歯はブリッジとかとは違って歯を削ってかぶせるものではありません。
歯肉の上にのせるものです。

それだけではもちろん安定しないので、歯にワイヤーで維持を求めます。
つまりブリッジは噛む力を歯で受け止めて、義歯(入れ歯)は噛む力を歯肉と歯にかけるワイヤーで維持している事になります。
体は痩せたり太ったりしますよね。
同じように口の中の歯肉も痩せることがあります。
というか時間が経過すると痩せるものと思って下さい。

歯肉が痩せると、義歯と歯肉の間にスキマができます。
そうすると噛む力を受け止めるのは、歯にかけたワイヤーだけになってしまいます。
噛む力は人によっては体重の半分くらいの力がかかると言われています。
簡単に言えば体重の半分くらいのおもりが歯にぶら下がっていると思って下さい。
いくら丈夫な歯でもこれではひとたまりもありません。

ほっておくと歯に揺れが出てきて抜歯ということにもなりかねません。
義歯と歯肉の間に隙間が出てきてもほとんどの場合は痛みが出ません。

目安としては、義歯の内面に物が詰まりやすくなったとか、義歯がすぐに外れやすくなったとかです。

では義歯と歯肉の間に隙間が出てきた場合の治療法を説明しましょう。
まずは新しい義歯を作成する。
義歯は樹脂でできているので長年使っていると、どうしても劣化します。
ケースによって差はありますが平均5~6年で劣化してくるという統計もあります。

もう一つは義歯の内面に減った分のみ樹脂を継ぎ足すという方法です。
これは慣れ親しんできた義歯をそのまま使えるという利点と、基本的に治療回数が(後の調整を除いて)
1回で済むという利点があります。
義歯を新しくするとどうしても4~5回の治療回数がかかります。

以上のように義歯のメインテナンスをするということは、すなわち残っている自分の歯を守ることであるということをご理解ください。


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2018年4月 5日

こんにちは、タニダ歯科医院の片山です。

今回のブログは当院でみさせていただい症例についてです。
どのような症例かというと
歯の中に異物が取り残されていたものです。
歯の中には神経と血管などが入っている歯髄というものがあります。
その歯髄に感染を起こした場合、
歯の中をファイルと呼ばれる細長い器具で
機械的に掃除をしていきます。
今回の症例はその器具の先端がおれてしまっていました。
レントゲン写真の矢印の先の白いところです。
金属はレントゲン写真では白く映ります。
金属の破片が歯の中にある場合、
積極的に除去、つまり取った方がいいかというと、
痛みもなく、根の先が化膿していない場合は
そのままにしておくこともあります。
しかしながら、今回の症例の歯の場合、
根の先で化膿しており、
それが歯の際から出てきているような状態であり、
予後不良ですが、
患者様と相談の上、治療させていただくことになりました。

20180405katayama.jpeg


どのようにして、折れた器具を取っていったかを説明します。
特殊な器具を使って、折れた器具の周りの歯を削っていきます。
そこに細い掃除する器具を入れていき、
引っ掛けて取りました。
その器具の写真を次に載せます。


20180405katayama1.jpeg

歯をできるだけ削らないように折れた器具の周りを削りました。
今回のように周りを削っても
しっかりと入り込んでいる時は
なかなか取れないこともあります。
取ったものの写真を次にあげます。

20180405katayama2.jpeg


この詰まったものを除去した時に、
根の先から膿がでてきました。
おそらく、この破折したものが原因で
膿が溜まってきていたと考えられますので、
歯の中を清掃して行く予定です。
まだ治療中であり、予後はどうなるかはわかりませんが、
またブログで紹介させていただければと思っております。
できるだけ歯を抜かずに治療するような日々、研鑽するように努めていきます。

歯の根の形態は人によって様々です。
根が細い人もいれば、強く湾曲している方もおられます。
一人として同じ形態の方はおられません。
ゆえに歯の根の治療はどうしても回数がかかります。
でも妥協はできません。
なぜならば根の治療は、建物で言えば基礎の部分にあたるからです。
基礎に不安があれば、上にどんなかぶせ物をしても常に予後の不安がつきまといます。
みなさんにも歯の根の治療の重要性をわかって頂ければと思います。



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