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2018年7月26日

こんにちは。歯科医師の村重です。
3月のブログで、
災害時における口腔ケアについて書かせて頂きましたが、
大阪北部地震、西日本豪雨と
大きな災害が連続して発生する事態となってしまいました。
特に西日本豪雨については
現在も広い地域で被害が生じている状況で、
一日も早い復旧と、
被災された方々が日常の生活に戻れることをお祈りしております。

さて、今回のブログですが、
皆さんは自分の口の匂いについて気になったことはありませんか?
口臭とは、もし自分が気になっていなくとも
他の人からは不快に思われていたり、
また、逆に他人は気づかない程度でも
自分自身ではすごく気になっていたりと
デリケートな側面を持っています。
その原因はどこにあるのでしょうか。
まず口臭の種類は以下のように分けられます。
20180726murasige3.png

①生理的口臭

誰にでもある口臭で、
朝起きた時が最も強くなっています。
夜寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が増殖します。
そしてこの細菌が口の中の汚れ成分を分解し、
口臭の原因物質がつくられるのです。

②病的口臭

ほとんどの口臭の原因は
口の中にあります(まれに全身的な疾患が原因の場合もあります)。
口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように、
細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。
これが舌苔(ぜったい)です。
舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。
食事を歯できちんとかまなければ
舌苔が増え口臭の原因になります。
食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌をキレイにします。

口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。
歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強い
メチルメルカプタンを大量に産生します。
ですから、歯周病は強い口臭の原因となるのです。
また、進行した虫歯からも口臭は発生します。
20180726murasige2.jpg

以上のことからわかるように、
お口の中を清潔に保つことによって
かなりの部分口臭は改善します。
そのためには、ご自身で行うセルフケアに加えて、
歯科医院にて行うプロフェッショナルケアが大切となってきます。
"最近少し匂いが気になる"という方は、気軽にご相談下さい。

(セルフケア)
・歯ブラシや歯間清掃用具を使ってすみずみまでていねいに磨く。
・舌ブラシや柔らかめの歯ブラシなどで舌苔を除去する。
ただし、舌苔の付着する粘膜には、表面の形状が複雑で味を感知する「味蕾(みらい)という組織があり、非常にデリケートです。
力任せに何度もブラシをかけると傷つけてしまうだけでなく、
味がわからなくなどの障害を起こす可能性があります。
極力弱い力で、舌の後ろから前にブラシを動かすことを意識しましょう。
・義歯の清掃をする。
・鏡で口の中を見て異常がないか観察する。
・十分な睡眠とバランスのよい食生活で規則正しい生活を送る。
・気持ちにゆとりを持って、リラックスした状態で毎日を過ごす。
・口臭のセルフチエックを行う。

(プロフェッショナルケア)
・定期的に歯科健診を受ける。
・口腔内の状態に合った適切な口腔清掃の指導を受ける。
・専門的歯面清掃や歯石除去をしてもらう。
・歯周病やむし歯は早めに治療を受ける。


タニダ歯科医院のホームページはこちら:
西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2018年7月19日

こんにちは!歯科医師の今泉です。
突然ですが題名でもありました、
かかると嫌で、役に立つものとはなんでしょう?


それは唾液です!
興奮して喋り相手にツバが飛んでしてしまったり、
うたた寝していたらツバが腕にべっとり付いていて
テンションが下がってしまうことありませんか?

また、唾をつけるや天に唾するなど
あまりいい意味にも使われない可哀想な液体です。


ちょっと嫌われがちなツバ(唾液)ですが実はすごいんです!!
今回はみなさんに唾液のすごさを知ってもらい
唾液の名誉を回復したいと思います。

唾液ってどんなことしてくれるの❓

1️ 細菌が入ってくるのを防いでくれる

唾液には抗菌作用があり、
口を通して細菌がからだの中に侵入することを防いでくれます。

2️ 虫歯になりにくくする

むし歯菌が食べものの付着した歯の表面に生息すると、
そこの付着物を取り込んで酸を出します。
この酸は歯を溶かし穴があけ、むし歯にしてしまいます。
唾液には、酸性に傾いたお口の中のを
中性に戻す作用があります。
こうした作用を緩衝作用といいます。
緩衝作用が強ければ強いほど
むし歯に強い環境を作り出してくれます。

補足
緩衝作用とは
酸性とアルカリ性をある一定の範囲に保つ作用です。
酸性・中性・アルカリ性とは
食酢や果汁のように、すっぱい味のするものは酸性、
草木を燃やしたあとにできる
灰を水に溶かした灰汁(あく)のように、
苦い味のするものはアルカリ性です。
その中間が中性です。
お口の環境は中性が理想なんです!


3 虫歯になりにくくする

むし歯になると自然に治ることはありませんが、
むし歯に至る一歩手前の状態があります。
そんなときは、歯の表面が過度に白くなっています。
唾液の中には、
カルシウムやリン酸といった
さまざまな無機物成分が含まれています。
これらの成分が、むし歯の前段階である、
歯の表面が白くなった状態のときに、
元の状態に戻そうとしてくれる作用を発現します。
(再石灰化作用)


4️ 口の中に傷をできにしてくれる

口の中には舌や頬、唇などの軟らかい部分があります。
歯は、骨よりも硬いという性質があり、
そんな硬い部分が話をする時、食べる時、
ずっと軟らかい部分に当たり続けています。
唾液には、
軟組織部の動きを滑らかにする潤滑剤の作用があり、
こすれて傷を付けるのを防いでくれています。


5️ 食べ物を消化を助けてくれる

唾液の中には、
アミラーゼという酵素成分が入っています。
これは、でんぷんを分解する作用がある消化液の一種です。
食べ物を噛めば噛むほど、唾液はたくさん出されます。
言い換えれば消化液がたくさん出てくることになり、
お米やパンなどの炭水化物が消化されることになります。
この作用があるおかげで、消化時の胃腸の負担を軽くしてくれます。

唾液を少し認めてもらえましたでしょうか❓❓

20180719imaizumi1.jpg

唾液は成人では1日あたり1~1.5リットル程度出されます。

しかし、30代をピークにして減少し始めます。
70代にはピーク時の3割ほどにまで減少してしまいます。

どうしても加齢とともに減少してしまうのですが、
唾液を出す方法はいくつかあります!
その方法や対策など
タニダ歯科医院で説明させていただきますので、
お困りの方は是非お越しください。


タニダ歯科医院のホームページはこちら:
西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2018年7月12日

こんにちは、歯科医師の重田です。

この度、西日本では各地で大雨による災害が起こりました。

多くの方が犠牲になり、
現在でもたくさんの方が避難され、
厳しい日々が続いています。
犠牲にあわれた方に対して遺憾の意を表するとともに、
一刻も早く日常が戻ることを願っています。

さて、4年に一度のサッカーW杯も
大詰めを迎えようとしています。

僕は色んなスポーツが好きなんですが、
サッカーを観るのが一番好きなので、
寝不足の毎日からようやく解放されそうです。
それと同時にサッカーを観れる毎日が
終わってしまう寂しさでいっぱいです。
大会前から公言していますが、
僕の優勝予想はフランスです!
決して決勝に進んだからではないです笑

サッカーのお話はこれぐらいにして、、、


本日は歯周病について。

歯周病といっても
歯周病と糖尿病との関わりについてお話します。

20180712sigeta.JPG

まずは、ペリオドンタルメディシンという言葉。

これは歯周病と全身疾患との因果関係、
関連性を解明する学問をさします。
ヒトの口腔内には
300〜500種類もの細菌が生息しています。
口腔内に原発する病巣感染が
二次的に全身疾患の原因となりうるという概念は、
歯性病巣感染説として、
1910年代より提唱されていました。
歯性病巣感染と最近性心内膜炎の関連性はその代表例です。

近年、歯周病は単純に口腔局所の感染症としてではなく、
細菌の供給源としてあるいは末梢の種々の
臓器に影響を及ぼす可能性のある軽微な慢性炎症として
とらえられるようになりました。

これまで歯周病と関連すると報告されている疾患は、
糖尿病、冠状動脈心疾患、肥満、早期低体重児出産、
誤嚥性肺炎、骨粗鬆症、免疫疾患などがあります。


①糖尿病と歯周病
糖尿病はいくつかに分類され、
1型糖尿病、2型糖尿病が主を占めます。

1型糖尿病の多くは若年期に発症するため、
加齢、喫煙といった歯周病に対するリスクファクターが
排除されるため、糖尿病と歯周炎の関連性を考察しやすい。
若年性の1型糖尿病患者では
およそ10%以上が歯周炎に罹患しているのに対して、
全身的に健康的な同年代の若年者群では
約1%程度にすぎない。


2型糖尿病と歯周病の関連性は、
2型闘病病患者は同年代の非糖尿病者に比べ、
歯周病の新規発症率が約3倍高いと報告されています。


歯周治療が2型糖尿病に及ぼす影響として、
局所抗菌薬投与を併用した歯周治療を行うことで、
腫瘍壊死因子の血中濃度が減少し、
インスリン抵抗性が改善することが示されている。
すなわち慢性歯周炎を放置することは
インスリン抵抗性を介して、
2型糖尿病の病態への
負の影響を及ぼすことになる。


ここでインスリン抵抗性とは、
種々の原因により
インスリン負荷に対してブドウ糖の組織摂取量が
低下すること、
すなわちインスリン感受性の低下と定義されています。
インスリン抵抗性は、
肥満、感染症、ストレス、過剰脂質摂取などの
環境要因により惹起され、
なかでも内臓脂肪蓄積型肥満は
種々のメカニズムを介して
インスリン抵抗性の成立に関与する。
脂肪細胞はインスリン感受性細胞であるが、
脂肪細胞からは
アディポサイトカインと総称される生理活性物質が
産生、分泌されており、
これがインスリン抵抗性は
もとより肥満患者に高頻度に発症する
動脈硬化の成立に関与すると考えられている。


また、糖尿病と歯周病の相互作用についてです。

1)糖尿病から歯周病への作用

糖尿病が歯周病のリスクファクターとなる機序としては、

タンパク質が非酵素的に
酸化反応を繰り返してつくられる最終糖化産物が
関与するとの説が提唱されている。
タンパク質や脂肪が糖化した最終糖化産物は、
マクロファージのスカベンジャー受容体を介して
マクロファージに取り込まれる際に
TNF-α、IL-6といった炎症性サイトカインや
活性酵素を産出させ、
これらが歯周組織破壊に関与すると考えられた。


2)歯周病から糖尿病への作用

歯周病が進行した状態では
一過性の菌血症やリポ血症が頻発し、
その結果抗原物質の血中濃度が上昇する。
生体側では活性化された免疫担当細胞が
多数集積し、種々の生理活性物質を絶えず産生する。

TNF-αをはじめとする炎症性サイトカインは、
このような状況下で多量に産生される。

すなわち、歯周病を放置することは、
恒常的に炎症性サイトカインを増加させ、
インスリン抵抗性を介して
糖尿病の病態を悪化させることになる。

このように歯周病は歯だけの問題ではありません。

全身の健康のためにも歯周病の予防は大切なんですね。


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2018年7月 5日

こんにちは、口腔外科専門医の豊原です。


すっかり夏になり、
毎日かなりの暑さが続いていますが、
皆さま夏バテなどされていませんでしょうか?
ワールドカップにウィンブルドンなど、
ついつい夜更かししてしまう今日この頃ですが、
日本は大健闘でしたね。
寝不足だけど、なんだか爽やかな余韻に浸れました。


20180705toyohara1.png

さて今回は、神経痛について触れたいと思います。
口腔領域で神経痛というと、
顔面神経痛を思い浮かべるでしょうか。
もちろん顔面神経は口腔領域の重要な神経ですが、
歯の痛みはこの顔面神経が関与するのではなく、
三叉(さんさ)神経の支配によるものです。
三叉神経は文字通り
神経の根元から三つに分かれて出てくる神経で、
眼と上顎と下顎に向かいます。
知覚だけでなく、
口を開け閉めする筋肉にも作用し、咀嚼を司ります。
これに対し、
顔面神経は顔の表情筋、涙や鼻の分泌、味覚に
関与しています。

顔面痛の約半数が特発性と言われ、
三叉神経に多発します。
特発性とは、
①原因不明
②発作性の激痛
③発作のないときは異常がない
④前駆症状がない
⑤発作の誘発部位がある
⑥痛みが解剖学的に神経支配領域に一致する、
等に該当するものを指します。
すなわち、
反対側におよぶ痛みや持続する痛みは
症候性神経痛といって、
疼痛を引き起こす原疾患がある場合が多く、
その治療を行うことで痛みが軽減します。

特発性の三叉神経痛は
40~60歳の女性に多くみられ、
数日に1回から一日数十回の発作が生じます。
初期は発作は数秒間ですが、
次第に時間は延長し、
発作間隔も短くなる傾向があります。
また、疼痛範囲も拡大し、
広範囲に及ぶこともあります。
激痛時は苦悶状態となり、
流涙、唾液分泌過多を起こします。
顔面筋の痙攣を伴うこともあります。
発作は自発的に生じることもあれば、
咀嚼や圧迫、洗顔、風に当たる、
ひげを剃るなどの接触、
精神緊張などが動機になり得ます。
睡眠中や入浴中は発作は起きず、
入浴により痛みは軽減します。
痛みの原因の神経はレントゲンには写らないうえ、
痛み自体、患者さんの主観であるため、
神経痛の診断はなかなか難しいものです。
特発性の神経痛なら
その特徴を的確に捉えれば診断は可能ですが、
主観的な痛みは教科書通りにはいかず、
診断に苦慮することも多々あります。
いわゆる症候性の神経痛の場合、
脳腫瘍や脳血管疾患、耳鼻科領域の腫瘍、
歯科領域の他の疾患(虫歯や歯根の疾患、骨病変、
副鼻腔炎、顎関節症、義歯の不適合、
粘膜炎、唾液腺炎、癌、)、
帯状疱疹、内科疾患が関与することもあり、
顔の痛みだけど、
専門の脳外科や耳鼻科、内科を
受診するのも大切なことです。

神経痛の治療としては、
普通の鎮痛剤はあまり効果がなく、
カルバマゼピンの内服が有効です。
しかし、この薬は副作用も伴うため、
慎重な管理が重要です。
内服治療があまり有効でない場合は、
神経ブロックを行うこともあります。
神経ブロックはペインクリニックで行うのが一般的です。
これらの対症療法でも効果が明白でない場合は、
脳外科的な外科治療や
東洋針治療が有効であることもあるようです。

ワールドカップ、
この先は日本を破ったベルギーを応援したいと思います。
スポーツって素敵だなと改めて思わせてくれた
日本代表選手に感謝です。
皆さんもスポーツを色んな形で楽しんで下さいね。


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