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2018年11月24日

こんにちは。
歯科医師の今泉です。
秋には美味しい食材が多く食べ過ぎたため、
年末までダイエットに励んでいます💦
そのため最近では、できるだけカロリーを抑えようと
食料品の原材料などをみてしまう癖がついてしまいました。
そんな時カロリー0や太らないチョコなどの
キャッチコピー商品に疑問を抱き調べてみました。


甘さは砂糖とほとんど変わらないのに
なぜカロリーが0なのと思ったことはありませんか?
それには人工甘味料が深く関わっていました。
そこで今回は人工甘味料について説明していきます。


人工甘味料とは
砂糖など天然の甘味料のかわりに
甘みをつけるために使われる食品添加物です。
種類としては
アセスルファムカリウム
甘さ:砂糖の200倍


アスパルテーム
甘さ:砂糖の100~200倍
使用頻度が高く味の素製の
「パルスイート」にも使用されています

スクラロース
甘さ:砂糖の600倍
コーラなどにも使用される

サッカリン
甘さ:砂糖の350倍
チューイングガム、歯磨き粉や
のどスプレーなどに添加されています


の4種類です。


歯科でよく話題になっているのがキシリトールです。
キシリトールは口腔内の細菌による酸の産生がほとんどなく、
またミュータンス菌の一部の代謝を阻害することから、
非う蝕性甘味料として
う蝕予防効果があることが証明されています。
しかし、キシリトールの再石灰化促進作用については
証明されておらず、
非う蝕原性であるが抗う蝕性と言うことはできない。
現状での結論として、
キシリトール配合のガムなどを
適切に利用することでう蝕の予防に一定の効果が認められるが、
う蝕が治るということはないとされています。
ガムをかむことにより
分泌される唾液による歯の再石灰化効果はあるものの、
それは「キシリトールそのもの」とは関係がありません。


甘さを感じるメカニズム

甘味などの味は前回ブログで紹介しました
舌の表面にある味蕾で感知されます。
味蕾に味細胞が集まっており、
味細胞の先端には特定の物質と結合し
物質を感知できるセンサーがあります。
甘味に対するセンサーが甘味の物質を受け取ると、
刺激が神経を伝って脳に届きます。
こうして私達は甘いを感じます。
このメカニズムは天然甘味料でも人工甘味料でも同じです。


20181122imaizumi.jpg

カロリーが0のわけ


砂糖はカロリーがあるのに対し
多くの人工甘味料はカロリーがありません。
その理由は、砂糖は体のエネルギー源を作れるのに対し、
人工甘味料は体のエネルギー源を作れないからです。
体のエネルギー源とはアデノシン三リン酸【ATP】です。
筋肉を収縮させたり
酵素を働かせたりといった生命活動は、
ATPを利用した化学反応によって引き起こされます。
ATPは、食べ物を消化・吸収してできる
グルコースやフルクトースなどの材料が
何段階も変化する化学反応によって作られます。
砂糖はデンプンなどの糖質は
体の中で分解されてグルコースやフルクトースになるため
ATPを作ることができます。
しかし、人工甘味料は化学構造が異なるため、
グルコースやフルクトースになりません。
このため人工甘味料から
体のエネルギー源であるATPは作り出せず
0カロリーととなります。

20181122imaizumi1.png


体への影響は❓


甘味受容体は腸内にもあり、
甘味物質が腸内の甘味受容体で受け取られると、
エネルギーになるグルコースを
小腸から取り込もうとする働きがうながされます。
また、消化に関わるホルモンの分泌もうながされる。
人工甘味料に対しても、
腸内の甘味受容体が反応して、同様のことが起きます。
つまり、カロリーのない人工甘味料でも、
大量摂取をし続ければ、
糖の取り込みに影響を与えることになります。
最近では人工甘味料が
糖尿病のリスクを高める危険性も指摘されています。
しかし、実験では日常生活では
摂取しないほどの多量の人工甘味料を使うなど、
普段の食事とはかけ離れた極端な条件です。
現時点では1日摂取許容量を守ることが大切と言えます。


むし歯の予防や肥満を防ぐために
人工甘味料とは今後も上手に付き合って行く必要があると思います。

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