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2019年1月17日

こんにちは、口腔外科専門医の豊原です。

年末年始、皆さまはいかがでしたか?
子供達にとっては
楽しい冬休みも親の立場からは一番忙しいお休みですね。
ようやく学校も始まり、
ほっとしている今日この頃です。


今回は全身疾患と歯科との関わりについて
書きたいと思います。

歯科で全身疾患が関係あるの??と
ひと昔前までは
問診票の記入すら面倒で端折られる有様でした。
しかし、
テレビの医療番組やインターネットニュースなどで
度々取り上げられるようになり、
ようやく一般の方にも
歯科と全身疾患との関わりが
認知されるようになってきました。
実はこれは一般にかかわらず、
医科と歯科との関係にも変化をもたらしました。
様々な基礎研究が進み、
今や歯科疾患と全身疾患に
相関性があるのは常識になりつつあります。
その中でも、
かなりの方に可能性がある高血圧について
今回は取り上げたいと思います。


高血圧は合併症の有無により、
その対応が大きく変わります。
高血圧の合併症って何があるの?
と思われる方が多いと思いますが、
高血圧はつまりは血管内圧力の異常なので、
その原因は心臓のポンプ機能の異常や
血管の老化などと深く関係しています。
血管は体内全体に行き渡っているため、
例えば、眼の異常だったり、
脳出血や脳梗塞、心臓肥大や心不全、
狭心症、心筋梗塞、腎不全など
多岐にわたる合併症を引き起こします。
通常、高血圧とは、
診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上、
あるいは家庭で測定した血圧が
135/85mmHgを越えて高くなることを指します。
年齢や病気により目標血圧は異なりますが、
高血圧状態を長く放置すれば、
様々な臓器に負担がかかって、
上記のような合併症が生じます。
合併症のない方でも、
元々怖がりなどで歯科治療に緊張してしまう方なら、
歯科治療中の血圧は急上昇することがあります。
処置中に頭痛やめまいなどが起こるようなら、
無理な歯科治療はせず、
まずは血圧のコントロールを行う事が先決になります。
そうでない方でも、
歯科治療は痛みを伴う事があるため、
あまり痛みを我慢して治療を受けていると、
自分では気付かないうちに
血圧が高くなってたなんてことはよくあるので、
決して無理はせず痛みをとる手段を大いに利用するべきです。


すなわち、麻酔下での治療をお勧めします。
麻酔時のチクッと刺される感じが苦手な方は
遠慮なく歯科医師に申し出てください。
そういう場合も
表面麻酔で少しはチクッとする感覚を軽減できますので、
ご安心ください。
何はともあれ、
緊張や不安から血圧が上がるのが
一番コントロールが難しいので、
尋ねたい事があれば、
主治医に遠慮せずしっかり尋ね、
不安を少しでも軽減するのがとても大事だと考えます。
また、抜歯の際は高血圧の方は、
術後とくに麻酔切れの頃や
お風呂上がりに出血してきたり、
出血が止まらなかったりする事があります。
もし、その際の血圧が高いようだったら、
血圧を下げる処置が必要なケースもありますし、
抜歯後の痛みがあるようなら、
痛み止めを飲むことで血圧が下がり、
出血が止まる事があります。
こういったこともありますので、
抜歯当日は医師からの特別な指示がない限りは
高血圧治療薬を勝手に休薬せず、
必ず通常通り内服していく事が大事です。


合併症のある場合につきましては、
今後のブログにてまた書いていきたいと思います。
これから寒さ本番を迎えますが、
皆様、風邪やインフルエンザに
かからないよう、お体に気をつけてください。


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最後になりましたが、
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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