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2019年2月 7日

こんにちは。歯科医師の村重です。

節分が終わって、
ようやく少しずつ暖かくなってきましたね。
そう思って油断していたら、
今週末また寒波が訪れるとのことで、
春を感じるにはまだまだ早いようです。


さて、皆さんは朝起きたときに
なんとなく顎が疲れていたり、
日中ふとしたときに
歯を食いしばっていることに気づいたことはありませんか?
そういった症状に心当たりがある場合、
ブラキシズム(歯ぎしりや食いしばり)を
行なっているかもしれません。

20190207murasige.jpeg

歯ぎしり(ブラキシズム)とは、
上下の歯が非機能的な接触を生じている状態を言います。
寝ている時に起こる場合と、
目覚めている時に起こる場合とにより、
睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムとに分けられます。
また、ブラキシズムは
下顎の運動を伴うグラインディング
(いわゆる歯ぎしり)
とタッピング、一定の下顎位で行われるクレンチング
(食いしばり)とに
分類することができます。
睡眠時ブラキシズムは基本的には中枢性の問題であり、
睡眠関連疾患と考えられています。
一方、覚醒時ブラキシズムは、
様々な条件に伴って獲得された習癖であると考えられています。
以下にそれぞれの治療法について説明します。

①睡眠時ブラキシズム
睡眠時ブラキシズムに関連する因子は患者個々で異なるため、
現時点では確実にブラキシズムを抑制できる
単一の治療法はありません。
ストレス、飲酒、喫煙、服薬、睡眠障害等の関与が疑われれば、
ストレスマネージメント、飲酒や喫煙に対する指導、
服薬の変更や中止などで抑制できる可能性があります。
これらは口腔の健康のみならず
全身管理の面からもまず行われるべきことです。
代表的な治療法として以下のものがあります。


スプリント療法:
スタビライゼーション型スプリントを用いたスプリント療法が、
短期的にブラキシズムを抑制することが報告されています。
ただし、全ての患者に対して有効であるわけではないこと、
また有効であってもこれらの効果は短期的なものであり、
長期間スプリントを使用していると
ブラキシズム・レベルは元に戻ることが示されています。
しかし、スプリントには
歯や歯冠修復物をブラキシズムから
保護することができるという利点があり、
スプリントによって
睡眠中に生じる顎関節への負荷を軽減できる可能性もあります。

薬物療法:
薬物に関しては、
筋弛緩剤であるジアゼパムやメトカルバモール、
高血圧の治療に用いられる
α2受容体アゴニストである
クロニジン、ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムなどに
ブラキシズム抑制効果があることが示されていますが、
薬物依存、副作用などの問題があり長期的には使用できません。


20190207murasige1.jpeg


②覚醒時ブラキシズム
覚醒時ブラキシズムは、
咀嚼や会話などの機能時以外に観察されます。
覚醒時ブラキシズムについても、
ストレスなど様々な因子が関連してくる可能性がありますが、
睡眠時ブラキシズムと異なり、
無意識で行われるものばかりではなく、
意識的に行われる場合もあります。
いずれにせよブラキシズムが強い力を伴う場合や、
弱くても長時間持続すれば
顎口腔系に対して様々な為害作用を及ぼす可能性があります。
覚醒時ブラキシズムについては、
覚醒時の現象で様々な条件に伴って
獲得された習癖と考えられるため、
理論的には患者指導により是正が可能です。
通常、自らが有害な行動を無意識
あるいは意識的に行っていることを認識させるための
行動変容療法が適応されます。

ブラキシズムは知覚過敏や、
歯の破折や被せ物の脱離、
顎関節症に至るまで様々な症状の原因となります。
歯ぎしりの自覚があったり、
指摘されたことのある方は気軽にご相談下さい。

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