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2019年5月31日

こんにちは、歯科医師の久貝です。

さて、一日一日 気候の変化の多い日々です。
朝、晩の気温差が激しい日が続きますが、皆さん体調はいかがでしょうか?
お体を壊していませんか?

もう5月も下旬で、今年も もう半年が経ちますね。
あっっっ・・・・!!と、言う間に時間が過ぎて行きます。

そろそろ、学校へ通われている子供達が「学校歯科検診」の紙をもって
病院へやってくる季節ですね。

歯磨きを頑張った子も、ちょっとだけサボった子も
ホントに、一人ひとりの子供の顔と同じように
お口の中は人それぞれの様子を見せてくれます。

そして、虫歯があれば 虫歯処置、お口のお掃除、ブラッシング指導を行い、
最後に「フッ素塗布」を行い終了です。

この最後の「フッ素」ですが、皆さんフッ素って知っていますか?

今日はこの「フッ素」に関して少し説明していきたいと思います。


よく患者さんに聞かれるのは
「フッ素を塗ったら虫歯にならないんですよね?」
ですが・・・・

一応 言っておきます、「フッ素は魔法」のお薬ではありません。
あくまで「虫歯になりにくい」だけです。
歯の表面を覆っているエナメル質は水晶よりも硬いとされていますが、
酸の侵襲にはきわめて弱いという性質を持っています。

エナメル質の96%はハイドロキシアパタイト結晶といわれており、
これにフッ素が作用するとフルオロアパタイトに変わり、
このフルオロアパタイトは酸に強く、またハイドロキシアパタイトの結晶の欠落部分を補修するといわれています。

それでは単純に フッ素の濃度を上げたら良いのか?
となりますが、やはり薬には利点と、欠点というものがありす。

みなさん「斑状歯」って聞いた事ありますか?



確かにフッ素濃度を上げれば虫歯は減少しますが、
それに伴い、表面に「斑模様」を持つ歯、「斑状歯」が増加します。
斑状歯は別名「歯腐れ病」とも言われ、進行すると審美的に大きな問題があります。
また虫歯になった斑状歯はエナメル質が弱いため
治療が困難で抜歯を余儀なくされる場合も多いとのことです。

では、何故そんな危険のあるフッ素を使用しているのか?
それは正しい使用方法を守っていれば、
これ以上にない「虫歯予防」の方法・手段になり得るからです。

また、これによって歯医者さんに来る子供達の意識を変えたいからなのです。

今までの歯医者さんは「怖~~い」って感じでした。
それはあくまで「歯医者さんに行くと歯を削られる」と思っている、
つまりは「治療中心」のイメージが強いからなのです。

でもこれからは、「虫歯を作らない」、
つまりは「予防歯科」という概念に考え方をシフトしていくのです。

20190531kugai2.png

それによって、子供達自身の「削られて怖い」から、
「歯医者さんって怖くない!!むしろ楽しい!!」って考え方に変化できれば、
万々歳です。

わかりますか?
「治療」メインの歯科から ➡ 「予防」メインの歯科へ考え方が移るのです。

後は自宅でのセルフコントロールを、しっかりとして頂ければ問題なしです。

20190531kugai3.png

タニダ歯科へ来られている子供達なら、上の図は見たことありますよね?
「カイスの図」と言います。
虫歯になるのには、必ずリスクファクターが幾つかあります。
「歯質」、「ばい菌」、「糖分」、「時間」、
これら4つのファクターが全て集まった時に
初めてカリエスになります。

病院で使う「高濃度のフッ素」
自宅で使う「低濃度のフッ素」
それらは、正しく使用すれば有意義なモノですが、決して「魔法の薬」ではありません。あくまで「ケア」ありきのモノです。

お家でしっかりとケアを行い、虫歯を作らず、
また定期健診でタニダへ来て頂ければなぁ・・・と、思います。

歯医者は決して「怖い場所」ではありません。
タニダは 凄く「楽しい場所」ですよ♪

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