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2019年6月27日

こんにちは!
歯科医師の今泉です。
暑いい日が続きアイスや炭酸が美味しい季節になってきました。
そういう事もあり長岡京駅近くにあるサントリーのビール工場に行ってきました。
私はビールをあまり飲まないので、
そこまで興味を持って詳しく知ろうとしていませんでした。
しかし、ビール工場見学をする事で
サントリーのビールへの本気度と醸造家の方達の情熱を知ることができました。
今回の工場見学ツアーでは
神泡で有名なザ・プレミアム・モルツの製法を見てまわりました。

20190627imaizumi.png


ザ・プレミアム・モルツは
9割の天然水、ダイヤモンド麦芽、ホップのみでできており、
こだわりの製法を行うことで深いコクと華やかな香りをかもし出しています。


製法としては、
仕込→発酵→貯酒→ろ過→パッケージの流れを見学しました。
①仕込
仕込槽の中で温めた天然水の中に麦芽を入れ、
麦芽中のデンプンを糖に分解しホップを加えることで、
ホップ特有の香りと苦味を持った麦汁ができます。


②発酵
麦汁に酵母を加え低温発酵し、酵母が麦汁ちゅうの糖を取り込み、
アルコールと炭酸ガスを生成し若ビールになります。


③貯酒
若ビールを低温に調整されたタンクの中で熟成し、
ビールに炭酸ガスが溶け込むことで味や香りがまろやかになります。


④ろ過
熟成したビールをろ過することで黄金色に澄んだビールになります。


サントリー工場では店で使い終わった瓶や樽を回収し完全リサイクルしているため
エコにもこだわりを感じました。


最後に工場でできた生ビールを飲んだのですが、
神泡というだけあって喉越し良くクリーミーな泡で一気に飲んでしまいました。
ソフトドリンクもあり家族で行くのも楽しいと思います。

20190627imaizumi2.png


虫歯菌もビールのように工場を作り虫歯を作っていきます。
虫歯を引き起こすのは、口腔内に常在している細菌です。
虫歯の原因となる代表的な細菌は、
ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)です。
歯はさまざまな物を食べたりや力を振り絞る時に強い力がかかるため、
人体の中で最も硬い組織です。
では、口腔内に常在する細菌がどのようにして歯に穴を空けるのでしょうか。
虫歯菌は物理的に歯を打ち砕くような力は持っておらず、
酸を産生してジワジワと歯を溶かしてしまうのです。


それは歯にしっかりくっつく付着と糖代謝能力です。
虫歯菌は食事によって摂取された糖質を分解しグルカンと乳酸を作ります。
グルカンは歯の表面にしっかり付着することができるので、
虫歯菌は食べカスや他の口腔内細菌を含めて
歯の表面に粘度の高い「歯垢(しこう)」を作ります。
もう一つの産生物である乳酸により口腔内は食後急激な酸性になり、
歯の表面からカルシウムが溶け出してしまいます。
しかも、歯垢の内部には唾液も入り込むことができないため、
再石灰化が起こらず、歯の表面に穴が空いてしまうというわけです。
歯は一度穴があいてしまうと元には戻りません。
それを放置することでその穴に食べ物がつまりより大きくなっていく仕組みです。


虫歯工場を作らないように
食事の後はフロス・歯磨きが重要になります。
タニダ歯科では虫歯・歯周病のメカニズムを説明し、理解していただき
そうならないように徹底した予防処置を行います。
また、なってしまった場合もそれ以上進行しないよう早期治療を行います。
お困りの方や気になっておられる方、そうでない方も
タニダ歯科に是非ご来院下さい。


タニダ歯科医院のホームページはこちら:
西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

2019年6月20日

初めまして
4月からタニダ歯科医院に勤務させていただいています、
歯科医師の法貴です。
6月も終わりに近づき2019年も残り半分が過ぎようとしています。
あっという間の時間の流れに驚いています。

さて今回は多形腺腫という唾液腺の腫瘍について書きたいと思います。
多形腺腫とは、
上皮成分とヒアリン、粘液腫瘍、軟骨様組織などの間葉性成分との混在により
腫瘍が構成されている腺腫です。
この腫瘍はきわめて多彩で複雑な組織像を呈し、被膜を持っています。
この多形腺腫は唾液腺腫瘍の中で最も頻度の高いもので、
全唾液腺腫瘍の約60%を占めています。
発現頻度を部位別にみると、
耳下腺に多く、次に顎下腺、小唾液腺(口蓋腺 口唇腺 頬腺)、舌下腺の順に多いという報告があります。
口蓋腫瘍の大部分は、片側の硬軟口蓋移行部に生じます。
また口唇ではほとんどが上唇に発生すると報告があります。
腫瘍の発生に大きな男女差はありません。
20歳~50歳まで幅広い発現年齢を示しますが、小児の発現率は極めて低いです。

多形腺腫の発育は極めて遅く、この腫瘍は無痛性で、
類球形の腫瘤として触知が、時に分葉状を呈する時もあります。
表面は通常平滑であり、大唾液腺原発腫瘍で多結節を示すことがあります。
このような症例は再発症例か以前に穿刺生検を受けたものか、
あるいは悪性の可能性もあるので注意すべきです。
多形腺腫は皮下あるいは粘膜下で結節状の遅い増殖を示すので、
外的刺激のない限り、皮膚、粘膜が潰瘍を形成することはありません。
多形腺腫は被膜によって覆われており、周囲組織に対して常に圧迫増殖を示します。
腫瘍の硬さは組織成分によって異なり、
上皮成分に富んだものや軟骨様組織を含むものは硬く、粘液腫瘍成分の多いものは軟らかいです。
一方、悪性腫瘍は球状というよりむしろ平坦で、
浸潤性に増殖し、皮膚や粘膜、その他の周囲組織と癒着することが多いです。
表面粘膜は粗造、潰瘍を伴う場合は悪性(多形腺腫由来癌)の可能性を考慮すべきであり、とくに、疼痛や神経麻痺は悪性頻度の高い腫瘍の症状です。

20190620houki2.jpg


多形腺腫の大多数は良性腫瘍ではありますが、
術後再発をきたすことがあり、また、まれに悪性化するものもあります。
多形腺腫を長期間体内に放置すると癌化の危険性があることは認められています。
初発から手術までの期間が長くなるに従って、
核DNA量が増加してくることが認められ、
染色体解析においても5年以上経過した多形腺腫は多形腺腫内癌腫と同様に染色体数が4倍になっていることが報告されています。
多形腺腫が癌化した場合、経過の長かったものが急に増大し、浸潤性の増殖を示すことによって診断できます。
一般に腫瘍初発から悪性化までの期間は長く、数年から10数年のことが多いです。
再発は術後数年から20年間ほどの長期間経過後に起こります。

治療方法としては、
組織像をみないで、確実に多形腺腫であると診断するには限界があります。
術前に良性、悪性の鑑別を行い、手術方法を選ぶことが重要になります。
再発の危険性があるので周囲組織を含めた切除を手術方法をして選択するべきです。


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2019年6月13日


こんにちは。訪問診療担当の岩本です。

梅雨の季節がやって来ましたね...
雨も悪くは無いんですよ。
しかし。
訪問先で機材を乗せ降ろしする時だけは降らないでほしいのが本音です。


20190613iwamoto1.jpg

さて、今回は舌痛症について書きたいと思います。

文字通り「舌が痛む」現象なのですが、
これは病名というより症状をさす名称です。
以下のような多種多様の原因があります。

*局所的要因*

物理的刺激:歯や修復物の鋭縁による刺激
      舌突出などの口腔習癖 
(歯列不正部を舌で触るなども含む)
      洗口剤や歯磨剤による刺激 

口腔乾燥症:薬の副作用や加齢、
      シェーグレン症候群、
放射線照射治療などによる唾液分泌機能の低下

感染症:萎縮性カンジダ症など

神経障害:帯状疱疹後の神経痛など
歯科材料アレルギー

悪性腫瘍:口腔底癌、舌根癌など

*全身的要因*

鉄、ビタミンB12、亜鉛の欠乏
糖尿病などの代謝性疾患
自己免疫疾患
高血圧、動脈硬化
中枢神経障害

検査方法としては、
血液検査(ビタミン欠乏、糖尿病、自己免疫疾患)、
カンジダ培養検査、唾液流出速度(ドライマウス)、
皮膚パッチテスト(アレルギー)などがあります。

20190613iwamoto2.jpg


また、
上記のような原因が見当たらないにも関わらず、痛む場合もあります。

このような状態は
「口腔灼熱症候群(burning mouth syndrome :BMS)」と
呼ばれており、
「臨床的に明らかな原因病変の無い、
口腔内の灼熱感や感覚異常が3ヶ月以上、
かつ一日2時間を超えて連日再発を繰り返す状態」
と定義されています。

一番多く訴えが見られるのが
舌の痛み(慢性的に舌の先や側面がピリピリ、ひりひりする)ですが、
舌以外の口腔粘膜や歯肉に痛みを感じることもあります。
多くの患者さんが、味覚異常や口腔乾燥感を訴えます。

BMSの特徴について幾つかあげてみます。 
(すべてあてはまるとは限りません)

 1.更年期から閉経後の女性に多い。
 2.痛みは両側性に生じることが多い。
 3.痛む場所が変わることがある。
 4.痛みは午前中よりも夕方〜夜にかけて強くなる。
 5.食事中や会話中、何かに集中している時は痛みが気にならない。
 6.味覚の変化(味がしない、苦い、おいしくないなど)を感じることがある。
 7.真面目、几帳面な性格である。
 8.がんへの恐怖心など、身体的な不安を持っている。
 9.歯科治療をきっかけに発症することがある。
10.頭痛や肩こり、めまいなどの自律神経失調症状を伴う。

BMSの病因は不明な点も多く、完全に理解されているわけではありません。
以前はストレスなどから起こる心因性のものと考えられていましたが、
最近の研究結果では、中枢および末梢神経が関与した
神経障害性の疾患と捉えられるようになってきています。 

治療法はまだ確立されてはいませんが、
神経障害性痛の治療に準じ、クロナゼパム(ベンゾジアゼパム)が
第一選択薬とされています。
その他、物事の捉え方の角度を変えることにより気持ちを楽にする、
認知行動療法も症状の改善に役立つと言われています。

西宮市・宝塚・三田・神戸市北区の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院


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2019年6月 6日

こんにちは。口腔外科専門医の豊原です。
新しい年号が始まり、今年限りの長いゴールデンウィーク、
皆さまいかがお過ごしになられましたか?
一年で一番過ごしやすい季節なだけに貴重なお休みとなられた方もいれば、
年末年始やお盆休みよりも長いためどのように過ごしていいか
わからない方もいらしたでしょうか。

今回は腎臓疾患と歯科受診について書きたいと思います。
腎臓は尿をつくる器官で、
腰の少し上の背中側に背骨をはさんで左右に1つずつ(2つ)あります。
人は毎日さまざまなものを食べたり、飲んだりしています。
摂取した食物は栄養分を吸収したあとで尿や便として、
尿には水に溶けやすいものが、便には水に溶けにくいものが排泄されます。
多少の暴飲暴食をしても翌日の体重があまり変わらないのは、
尿として体外に不要なものを排泄しているためです。
尿細管はナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなどのうち
体に必要なものを取り込み、また、不要なものを尿中へ分泌して排泄しており、
これにより、体内のイオンバランスを一定に保ち、
血液を弱アルカリ性に保っています。
通常、腎臓では絶えず血液がろ過されて一日に約150リットルもの原尿が
作られていますが、尿細管で水分が再吸収されて1.5リットルほどの尿になります。
腎臓でのろ過機能が円滑に働くには、
血液の流れが一定に保たれている必要があります。
腎臓では血液の流れが悪くなるとそれを感知し、レニンという酵素が分泌されます。
レニンが血液中のたんぱく質と反応して生成されるアンジオテンシンIIが、
血管を収縮させて血圧を上昇させます。
腎臓はレニンの分泌量を増減させて血圧を調整しています。
また腎臓はエリスロポエチンというホルモンも分泌しています。
エリスロポエチンは骨髄の造血幹細胞に働いて、赤血球の数を調整します。
腎臓の機能が低下してエリスロポエチンの分泌が少なくなると赤血球も減少するため、
貧血症状があらわれます。


このように腎臓はかなりたくさんの役割を健康維持のため担ってくれていますが、
近年、慢性腎臓病(CKD)の患者は増加傾向にあります。
2011年現在、日本では成人人口の約13%、1,330万人が
慢性腎臓病患者と言われています。
CKD発症の背景因子として、糖尿病、高血圧などの生活習慣病が挙げられます。
CKDは末期腎不全や心血管疾患のリスクが高く、国民の健康を脅かしています。


腎疾患の患者は腎性高血圧を呈している場合が多いため歯科治療を行う際、
血圧を上昇させるようなことは極力避けるべきと言われています。
従って、歯科治療中の痛みなどは極力軽減するべきで、
我慢のしすぎはよくありません。
痛みに我慢できない時は術者に必ず伝えてください。
また、慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群では、
副腎皮質ステロイド剤を長期連用していることが多く、
副腎不全を起こしている可能性があるため歯科治療時にストレスを与えようにし、
術前に専門医と相談し、ステロイド剤の増量投与を行うこともあるようです。
ただ、余程の侵襲を伴う治療でなければ、そこまでの必要はありません。
しかし、処置内容にもよりますので、
予め、歯科と内科医師の間で連携をとるのが望ましいと考えます。
ただ、ネフローゼ症候群は頑固な低蛋白血症があったり、
易感染性の為、抜歯創などの治癒不全を招来する可能性があります。
したがって、低蛋白血症の状況を把握したり、
感染に対する抵抗力が減弱していることを考慮した上で
抜歯などの歯科処置を行うことが大切です。
すなわち、外科的処置を行う際には可及的に無菌的操作で行い、
かつ必要十分な抗生剤を使用する必要があります。

20190606toyohara1.png

腎臓を労わるため、暴飲暴食や塩分の取り過ぎにはくれぐれもお気をつけください。
そろそろ梅雨の季節ですが、
今年は穏やかな梅雨の季節でありますよう祈っています。

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