«  2019年9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

« お口のパタカラ運動 | メイン | 口腔機能低下症 »

2019年8月22日

こんにちは、豊原です。
夏真っ盛り、毎日暑い日が続きますね。
この夏はこまめな水分補給を自分なりに気をつけています。
水分といっても、水なのですが、一回につき100ccほどを思いついたらすぐ飲むようにしています。というのも、コーヒーの飲み過ぎで、軽い振戦が見られてからの反省です。皆様もカフェインの過剰摂取、気をつけてください。

さて、今回は肝疾患と歯科との関わりについて書きます。
肝臓は右の肋骨に守られるようにして存在するヒトの体で最も大きい臓器で、
体重の約50分の1を占めています。
肝臓の主な働きは3つあります。
1つ目は、私たちの体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵、2つ目は、有害物質の解毒・分解、それと3つ目が、食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。
私たちが食べたものは胃や腸で吸収されやすい形に変えられた後、肝臓へ送られます。
肝臓でいろいろな成分に加工されると、動脈を通って必要な場所に配られていきます。
例えば、食事などからとった糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、夜間にエネルギー源として血中に放出されます。利用されて不要になった老廃物は、今度は静脈を通って肝臓へ戻され胆汁へ排泄されます。その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。このように肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心となっています。
肝臓の病気は急性のものと慢性のものがあります。
特に注意が必要なのが、慢性の肝疾患です。
日本にはB型肝炎ウイルス感染者が約150万人、C型肝炎ウイルス感染者が約200万人います。B型やC型の肝炎ウイルスは血液を介して肝臓に感染します。
B型肝炎ウイルスは出産時に母から子へも感染しますが、現在では輸血血液のチェックやワクチンなどのお蔭で、感染を防げるようになりました。
またC型肝炎ウイルスについても、輸血血液のチェックがなされているので感染するリスクは極めて少なくなりました。
日本人に多いC型肝炎の場合は、感染したC型肝炎ウイルスを除去しようとして、リンパ球などの免疫細胞がウイルスと共に肝臓の細胞自体も攻撃を受け細胞が破壊され、その結果炎症が起こります。
肝臓での軽い炎症が半年以上続いている状態を、慢性肝炎といいます。炎症で傷ついた肝細胞の修復が追いつかなくなりますと、肝硬変・肝がんに病態が進行するケースも見られます。
また、お酒の飲みすぎや食べ過ぎは、肝臓内に中性脂肪がたまる脂肪肝の原因になります。お酒に含まれるアルコールは、肝臓で無毒化されますが、お酒を大量に飲めば、それだけ肝臓に大きな負担がかかります。
また、アルコールは水に溶け、脂肪を溶かし、蛋白を変性させる働きがあるので体の細胞を直接害します。
さらに肝臓ではアルコールが代謝されてできる毒性の強いアセトアルデヒドによって障害が強まり、肝臓の線維化(せんいか)が引き起こされます。
また、最近は食べ過ぎや運動不足による肥満が増えていますが、肥満者の約80%に脂肪肝がみられます。
また肥満や糖尿病の人に起こる炎症や線維化を伴って肝硬変へ進行する脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎:NASH)も知られてきました。
生活習慣を見直さずして肝臓の機能が改善することはありませんので、とにかく生活改善を実践することが大切です。
歯科受診に当たっては、肝機能が低下している場合は、処方薬の調整が必要だったり、止血困難を来たす事があるため、処置前に必ず主治医に自己申告してください。


20190822toyohara2.png

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.tanidashika.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/4427

Categories

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
タニダ歯科医院

医療法人社団
タニダ歯科医院

当院の勤務医が書いているブログです。笑顔になれる内容がいっぱいで、当院をもっと身近に感じることができます

院長ブログ

新スタッフブログ