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2019年10月 3日

こんにちは、川村です。

今回は、歯科技工についてです。
歯科技工って何?

歯科医師の指示書にしたがって、入れ歯、歯の被せ物、歯の詰め物、矯正装置な
どの作成や加工、修理を行うことです。
私たち歯科医師も歯科技工を行うことは可能ですが、
大抵の場合、歯科技工士に依頼して作製してもらいます。
歯科では、様々な種類の材料が使われています。
その中でも金属による修復物は、口腔内で直接作ることはできないので、口腔外
で作る必要があります。
金属による修復物、補綴物を作るには、いくつかの工程があります。

①印象
型取りのことです。
1種類の材料で型取りすることもあれば、2種類の材料を用いて型取りすること
もあります。

②石膏模型作製
型取りが終わったら、模型作りです。
石膏という材料を用いて模型を作ります。
粉末状の石膏に水を加え、流動性があるうちに流し込みます。
固まれば、模型完成です。

③作業用模型作製
出来上がった模型のままでは、作業ができません。
形を整えたり、台座をつけたり、咬合器という機械につけたりします。

④ワックスアップ
何のこと?と思うと思います。
蝋型作り(ワックスで形を作る)です。
模型に直接金属を流して作成はできません。
先ずは、ワックスという材料を用いて、詰め物やかぶせ物の形を作ります。
歯の概形、咬む面の凹凸など完成と同じ形を作ります。
いろいろな器具を用いて、細かな作業をしていきます。
一種の彫刻です。
かみ合わせの反対側の歯との関係もあるので、とても細かい作業になります。

⑤埋没
ワックスで出来上がった修復物を金属に置き換えていきます。
もちろんそのままでは、金属に置き換えることはできません。
一旦、出来上がったワックスを石膏(埋没用)の中に埋没させます。
専用の器具の上に立てて、石膏を流し込みます。
先程、模型を作ったときに使った石膏とは別の種類の石膏を使います。
気泡が入らないように、慎重にゆっくりと流し込む必要があります。

⑥焼却
石膏が固まり一定時間経過した後、焼却炉に入れてワックスを焼却させます。
温度は、約700℃。
ワックスが焼却されると、石膏の中に空洞が出来ます。
その中に金属を流し込むようになります。

⑦鋳造
鋳造する準備ができたら、いよいよ金属を流し込みます。
金属の種類にも依りますが、約950℃あたりまでガスバーナーで加熱します。
加熱した金属を流し込みます。

⑧研磨、微調整
金属が固まってから、石膏の中から取り出します。
必要のないところを切断して、形態を修正します。
実際の模型に戻し、微調整を行います。
金属表面を研磨して、ピカピカにします。

⑨完成
できあがり。
口腔内で最終調整をします。


このように、いくつもの工程を経て、金属修復物が作られます。
加えて、1つ1つの工程が細かい作業が多いです。
そのため、作製に時間がかかってしまいます。
「型取りして、物が出来上がるのが1週間~10日後になります。」と、次回予
約を取るときに言われたことがあると思います。
型取りしてから期間が開きすぎたりすると、微妙に歯の位置関係が違って入らな
いときもあります。
簡単ですが、歯科の金属修復物の作製について書かせていただきました。
20191003kawamura1.jpg

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