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2019年11月14日

こんにちは
歯科医師の法貴です。今年も残すところ後2カ月を切り、段々と寒くなってきていますが、皆さん体調には気をつけて2019年をお過ごし下さい。

さて今回は悪性リンパ腫についてのお話です。
悪性リンパ腫は、主としてリンパ球、時に単球や組織球が腫瘍化した疾患であり、病理組織学的におよび生物学的特性からHodgkinリンパ腫と非Hodgkinリンパ腫(NHL)に、また原発部位により節性リンパ腫と節外性リンパ腫に分けられます。
 Hodgkinリンパ腫は、組織学的にHodgkin細胞あるいはReed-Sternberg細胞と呼ばれる特異な細胞が出現するリンパ細網系悪性腫瘍です。
20191114houki1.jpeg
一方、非Hodgkinリンパ腫は、腫瘍細胞の形態学的特徴や増殖パターンにより数種類に分類されていたが、その後さらに免疫学的特性に基づいて、Tリンパ球、Bリンパ球、NK細胞由来のものを、それぞれT細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、NK細胞リンパ腫と区別するようになりました。20191114houki2.jpeg20191114houki3.jpeg20191114houki4.jpeg 悪性リンパ腫の病理組織学的分類にHodgkinリンパ腫と非Hodgkinリンパ腫とに分類されます。 Hodgkinリンパ腫は、多核のReed-Sternberg巨細胞、あるいはそれと同様な形状の単核を有するHodgkin細胞が出現します。比較的均一な臨床病理学的特徴をもったリンパ腫です。
 非Hodgkinリンパ腫は種々の起源、病原性、臨床像をもった多彩なリンパ系組織病変であるため、その病理組織学的分類は免疫学、分子生物学の進歩に伴い大きく変化してきました。20191114houki5.jpeg
 
悪性リンパ腫の病期分類は、病歴、臨床所見、臨床検査、画像診断などを総合して決定されます。組織分類とともに予後を大きく左右する大きな因子であり、治療法の選択に重要です。
頭頸部領域の悪性リンパ腫瘍は、頸部のリンパ節に初発するHodgkinリンパ腫を除くほとんどが非Hodgkinリンパ腫で、Waldyer輪や頸部リンパ節初発のもが多く、そのほかには鼻腔、副鼻腔、口腔、眼窩、甲状腺などに節外性に初発します。
 顎口腔領域では節外性リンパ腫の占める割合が高く、歯肉、上顎洞、顎骨に多く見られます。その臨床症状は多彩で、腫脹あるいは腫瘤、潰瘍を形成したり、疼痛、歯の動揺、鼻閉などを伴いますが、悪性リンパ腫に特徴的な所見ではないため、生検による組織診断は不可欠です。

 悪性リンパ腫の治療法は口腔外科単独で行うことは少なく、血液内科や放射線科での治療が主体です。
 Hodgkinリンパ腫においては、限局性のⅠA、ⅡA期は通常放射線治療単独(40~50Gy/4~6週)あるいはABVD療法2~4コース+限局区域照射30~40Gyで70~80%の10年生存率が得られています。Ⅰ、Ⅱ期でも腫瘤の大きいもの(直径6cm以上)、あるいは全身症状を伴うⅠBの場合には、化学療法が併用されます。
 ⅡB、Ⅲ、Ⅳ期は進行期となり、国際予後スコアに基づいて、スコアが0~3ではABVD療法6~8コース、スコア4~7では強化BEACOPP療法8コースが行われます。

非Hodgkinリンパ腫は、初発リンパ節病変より連続性にリンパ節領域へ進展するHodgkinリンパ腫に対して、非連続的進行傾向が強い。リンパ腫の治療法は正確な病理診断と疾患単位ごとの治療方法を考える必要があります。

 何よりも早期発見が大事ですので何か気になることがあれば何でも気軽に相談ください

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