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2020年3月 5日

はじめまして。歯科医師の村山と申します。
訪問歯科診療に携わっているため、
タニダ歯科医院へ来院される皆様とはあまりお目にかかる機会がないですが、
訪問では施設や在宅の患者様のお口やおからだの健康管理のお手伝いを
させて頂いております。
どうぞよろしくお願い致します。

早速ですが「歯」とはどういうものか考えられたことがありますか?
歯医者さんへ行くと図や絵で説明を受けられた方も多いと思います。
まず歯は歯冠(しかん)と歯根(しこん)に大別されます。
歯冠の表面はエナメル質、歯根の表面はセメント質で覆われています。
また歯冠と歯根の境目を歯頚部(しけいぶ)と呼びます。
20200305 murayama 2.jpeg
上図は歯の断面図で左は前歯、右は奥歯です。
もう少し詳しくみていきましょう。
・エナメル質:人体で最も高度に石灰化した組織。
つまり骨よりも硬く、歯の磨耗に対して強い抵抗性を持ちます。
しかし硬いがもろいという弱点もあります。
・象牙質:歯の大部分を占め、硬いが弾力性を持っています。
エナメル質を支え、そのもろさを補っているほか、
象牙質には知覚があり歯がしみたり痛いと感じることができます。
・歯髄(しずい):象牙質で取り囲まれ歯の中央に存在します。
 歯の神経とも呼ばれ、歯の栄養や知覚をつかさどる役割があります。
・セメント質:歯根を覆っており、
 エナメル質に多いハイドロキシアパタイトとコラーゲンを含み、
 骨と非常に類似した組織です。
・歯肉(しにく):歯槽骨を覆い歯を直接取り囲んでいる粘膜です。
・歯根膜(しこんまく):歯と歯槽骨の間にある結合組織で、
 噛む時の圧力を緩和させる役目があります。
 また噛んだ圧力そのものを感じる知覚も持っています。
・歯槽骨(しそうこつ):いわゆる顎(あご)の骨のこと。
 歯が失われると徐々に退縮していくという特徴があります。
・根尖孔(こんせんこう):歯髄に分布しているおもな血管と神経が通過する所。

ここでは歯肉やあごの骨も含めてご説明しましたが「歯」といっても、
たくさんの組織が集まってできている事がわかります。
したがって「歯が痛い」と感じられてもそれが歯の表面のエナメル質や象牙質に
問題があるのか、歯肉に問題があるのか、また歯を包む歯根膜に問題があるのか等、
歯医者さんで精査する必要があります。
そしてたくさんの組織が集まってできているからこそ、
時に治療が大変になる事もあります。
はじめは小さな違和感だったものが、
適切な治療がなされず時間が経って顔が腫れてくる......
これは虫歯や歯周病を放置した結果、
炎症があごの骨にまでひろがって顔貌を変えるほど悪化してしまっているのです。
こうなると抗生剤や消炎剤、鎮痛剤を投与し、
腫れた部位を切開して膿(うみ)を出したり、
のちに原因となった歯を抜いたりする必要もあります。
「あの時に歯医者さんへ行っていれば......」と後悔しないためにも
定期健診や早期の受診をおすすめします。
誰にでもお口の悩みはあると思います。
少しでも悩みを減らしていつまでも食事が楽しめるようにしたいものです。

20200305 murayama 2.jpeg

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