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2020年5月 7日

こんにちは、歯科医師の池田です。

外出をしないようにということで、
自宅にいる時間が長くなると間食をいつでもとれるので、
虫歯のリスクが上がります。
虫歯や歯周病を防ぐために、セルフケアが大事になっています。

口腔の健康を維持、増進するために、虫歯と歯周病の原因となるプラークの形成を抑制、除去することが重要です。
このことをプラークコントロールといいます。

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歯ブラシの磨き方もいろいろあります。
ブラッシング法には、毛先をおもに使う方法と
毛束の脇腹をおもに使う方法があります。
 毛先を使う方法はプラークを除去する効果が高く、
脇腹を使う方法は歯肉(しにく)のマッサージ効果が高いとされています。
毛先を使う方法のなかでもスクラッピング法は、
操作が簡単で覚えやすく清掃効果が高いため、一般的に推奨されています。

 スクラッピング法は、歯の外側では歯ブラシを歯に対して直角に、
内側では角度を斜めにして、毛先が歯肉の縁に軽く接するように当てます。
1~2本ずつの歯について、奥から前へ、または前から奥に、
前後に20回くらい小刻みに振動させて磨きます
(イメージとしては同じ場所に毛先を当てたまま)。


そのほかに歯周ポケットの深い部位をみがく方法にバス法があります。
バス法は、歯ブラシを歯に対して45°の角度に当て、
毛先を歯周ポケット内に軽く挿入し、前後に数ミリ振動させます。
スクラッピング法と違い角度をつけることで、
歯と歯肉の間をよりキレイに磨くことができます。

歯ブラシの毛束の脇腹を使う方法では、ローリング法があります。
毛先を歯根の方向に向け、脇腹を歯肉に当てて、
歯ブラシを歯冠(しかん)方向に回転させます。
ローリング法は、歯の根元のプラークが除去しにくいため一般的な方法とはいえません。
子供が歯ブラシの練習をする最初の頃には適した方法になりますが、
磨き残しが出るため仕上げ磨きが必要になります。


歯ブラシの持ち方にはにぎって持つ持ち方(パームグリップ)と
鉛筆を持つような持ち方(ペングリップ)があります。
磨く場所によって持ちやすい持ち方で磨きましょう。
ただし、力が入りすぎてしまう方は、鉛筆を持つような持ち方で、
毛先が広がらない程度の力加減で磨くようにしましょう。
毛先が広がった歯ブラシは汚れを落としにくくなるため、
毛先が広がった歯ブラシの交換を行なってください。


歯ブラシだけでは十分に清掃することができない歯と歯の間は、
デンタルフロス、歯間ブラシなどの清掃補助用具を使用します。

デンタルフロスは細いナイロン製の糸をよったもので、
ワックス付きとワックスなしのものがあります。
ワックス付きはすべりやすいため、使い始めのころや、
フロスが切れやすい箇所に適しています。
ワックスなしはしっかり歯垢をかき出すのに適しており、
歯と歯の間が緊密な箇所に使います。
歯と歯の接している面を磨けるのはデンタルフロスのみになります。

歯間ブラシのブラシ部分はナイロン製で、それを保持する部分はプラスチック、
針金などでできています。
ソフトラバー製のものもあります。
 ブラシのかたちは円錐(えんすい)状または円柱状で、種々の大きさがあります。
歯間部、いちばん奥の歯のうしろ側、ブリッジの下などの清掃に使用します。
サイズがあるため間違ったサイズを使ってしまうと、
歯肉を傷つけてしまうため無理矢理通さないように気をつけてください。


歯磨き粉や洗口剤の成分として、薬剤によりプラークの形成を抑制する、
またはプラークの病原性を減弱させる方法です。
しかし、すでに形成されたプラークの分解除去はできないので、
あくまで物理的な方法の補助手段とされます。


普段からしっかり磨くことでプラークコントロールを
行い虫歯や歯周病を防いでいきましょう。
自分の力だけで100%キレイに磨くことはかなり困難なので、
外出が問題なくできるようになったら定期検診で
お口のチェックも気軽に来てくださいね。


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