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2020年7月 2日

こんにちは、歯科医師の川村です。

今回は、親知らずに関してです。

先ずは、親知らずって何?
専門的には、第三大臼歯(智歯)と呼ばれています。
前歯から数えると8番目にある歯になります。
一番最後に、一番奥に生えてくる永久歯です。
一番最後に生えてくるために顎骨の中で生えてくるスペースが不足しがちで、正
常に生えてくるのが難しくなります。
このことが原因で腫れたり痛みが出てきたりします。
20200702kawamura1.jpg

<智歯の疾患として・・・>
①智歯周囲炎
奥歯の辺りが腫れて痛い場合、智歯周囲炎かもしれません。
齲蝕ではなく、智歯周囲組織の炎症です。
智歯は、歯列の最後方で半埋伏(中途半端に生えている状態)になることが多い
です。
この状態では、歯の一部が口腔内に出ていても他の部分は粘膜で覆われています。
そのために粘膜と歯との間に深い歯周ポケットが形成されて、その中で細菌が増
殖して炎症が起こることがあります。
また、盛り上がった粘膜を咬んでしまい、傷が出来て起こることもあります。
下顎に起こることが多いです。

②萌出するときの痛み
智歯が萌出するときに、周囲の歯茎や隣の第二大臼歯を押してしまうために生じ
ることがあります。
智歯が萌出するスペースがあれば断続的な痛みが続いた後、歯茎が膨らんできて
萌出してきます。
萌出スペースが不足すると押す力が強くなり痛くなることがあります。

③齲蝕
智歯は一番奥にあるため歯ブラシが届きにくいため、デンタルプラークの除去が
困難で不潔になりやすく、齲蝕になりやすい傾向があります。
他の歯と同様に齲蝕の痛みが出てきます。


<治療方法>
智歯周囲炎の場合、急性炎症時は安静と局所洗浄、抗菌薬の投与、
鎮痛剤の投与
を行います。
加えて、膿瘍(膿がたまった状態)が出来ていれば、切開して排膿(膿を出す)
を行います。
ただし、炎症が軽快しても智歯がある限り再発を繰り返すことがあるために、
抜歯をすることが多いです。
症状があるときに抜歯をすると、麻酔が効きづらかったりするので、
症状が軽快
してから抜歯を行うことが多いです。


<抜歯の後に・・・>
抜歯後に起こりやすいのは、腫れと痛みです。
特に下顎の智歯抜歯後には腫れることが多く、
骨を削ったりすると腫れが出やす
いです。腫れが外に広がると頬が膨らんで見えて、
上方へ向かうと顎の関節周囲
に近づくために口が開けづらくなることがあります。
腫れに関しては、抜歯後2~3日がピークで大体は
1週間程度で収まることが多いです。
抜歯後に多いトラブルとしては、ドライソケットと呼ばれる症状があります。
抜いた箇所がズキズキと痛み出すことがあります。
通常は、抜いたところの穴の部分は、血餅(血の塊)で満たされます。
その血餅がとれた状態がドライソケットです。
下顎に起こりやすいですが、予測は困難です。
この場合は、傷口に軟膏のガーゼを詰めて蓋をし、頻回のガーゼ交換、消毒をし
ながら傷口の回復を待ちます。

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