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2020年9月 3日

こんにちは。歯科医師の法貴です。
まだまだ暑い日が続いて夜もエアコンがないと眠れない日が続いています。
今回は睡眠歯科についてお話させていただきます。
近年、アメリカで睡眠医学が注目されています。
その理由として睡眠障害、とくに未診断の潜在的な睡眠呼吸障害が及ぼす健康面、
社会面、経済面への影響が明らかになってきたからです。
睡眠と睡眠呼吸障害に関する基本的な知識を紹介します。
私たち歯科医師は、睡眠障害に含まれるもののなかで、
とくに睡眠中に呼吸が困難となる睡眠呼吸障害に対してOA(口腔内装置)を
用いて治療します。
一方、睡眠障害患者のおよそ1/3は、
睡眠呼吸障害の他に別の睡眠障害を併発しているとの報告があります。
まずは、睡眠のメカニズムについてです。
睡眠のメカニズムとしてよく知られているのが「睡眠サイクル」です。
一般的に眠りに入ると「NREM睡眠」が60分前後続き、
その後「REM睡眠」に入ります。
この「NREM睡眠」と「REM睡眠」が1セットになったものを
「睡眠サイクル」と呼び、一晩の睡眠中にこれを4~6回ほど繰り返されます。
睡眠中の心拍数と血圧は、NREM睡眠の間は低くなり、REM睡眠の間は高くなります。NREM睡眠はステージ1~4に分けられ、ステージ1、2は比較的浅い睡眠であり、
ステージ3、4はより深い睡眠であり、
後者には脳と身体を休息させるという重要な働きがあります。
ステージ1~4は、睡眠中に見られる脳波の違いで区別されます。
睡眠の仕組みは、睡眠と覚醒の2つの過程が交互に繰り返されます。
第一の過程は、睡眠欲求の強さである睡眠圧が覚醒中に高まり、
十分に蓄積されると睡眠が始まり、
その後、眠ることにより睡眠圧が解消されるというものです。
第二の過程は、約24時間周期で刻まれる体内時計であり、
睡眠圧とは独立して覚醒シグナルの波を作るといわれています。
睡眠障害とは、正確には睡眠および覚醒における障害全般を指し、
昼夜時間帯の生活に影響を及ぼすものです。
睡眠障害のなかでもっとも多い症状は、「不眠症」と「むずむず脚症候群」です。
睡眠呼吸障害のなかでもっとも多く見られるのが「閉塞性睡眠時無呼吸」です。
閉塞性睡眠時無呼吸とは、睡眠中に重力によって、まず舌根や軟口蓋が沈下し、
そして筋肉が弛緩することにより舌根がさらに沈下し、
その結果、上気道が狭窄し完全に気道が塞がれることで
呼吸がしづらくなる状態のことです。

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次回は治療の流れについて紹介します。

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