2024年11月:タニダ歯科医院ブログ

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

糖尿病

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。
前回は高血圧についてお伝えしましたが今回は糖尿病についてです。
歯科との関連が高く気を付けるべき疾病のひとつです。
「糖尿病はインスリンの作用不足から生じる慢性高血糖を特徴とする代謝疾患である」
糖尿病は種々の遺伝因子と環境因子によって発症するとされ、
その発症様式は様々であるが共通しているのはインスリンの作用不足です。
糖・タンパク・脂質代謝等の広範かつ特異的な異常を招き、
特に持続する高血糖や糖認容力低下は糖尿病の特徴的病態です。
口渇、多飲、多尿、体重減少等、特徴ある諸症状が現れることがあり、
重篤になれば昏睡に陥ることもありますが、軽症の場合は自他覚症状がない場合が多いのです。
病態の改善には食事療法、運動療法、インスリンや経口血糖降下剤等の投与が有効です。

「歯科との関連」
糖尿病患者では感染の合併頻度が高く、一度感染すると慢性化して難治性になりやすい特徴があります。
これは代謝異常に伴う感染防御機構の機能低下が関与しており、また血管障害のため、
組織への酸素供給が低下することも難治の原因となるのです。
歯周病は慢性炎症性疾患であり、歯周病患者には糖尿病患者が多くみられます。
これは前述の生体防御機能の低下が関係しており、感染症が糖尿病を憎悪させることも知られています。
感染症に罹患するとインスリンの作用に拮抗するホルモンが血中に増加し、
インスリン抵抗性が増すためであると考えられています。
従って歯周病治療を行うことは、糖尿病のコントロール状態の改善にもつながるといえるでしょう。
糖尿病のコントロールが不良な状態では、尿に多量の糖が出るため尿の浸透圧が上昇し、
これが浸透圧利尿の原因となって尿量が増加します。
この結果、皮膚や粘膜の乾燥が起こるのです。
口腔乾燥は口腔内の衛生状態を悪化させ、歯周病を悪化させる原因になります。
高血糖は血漿浸透圧を上昇させるため、口渇と多飲が起こると考えられています。
糖尿病の患者数はきわめて多く、その約半数が高齢者とされています。
従って歯科治療にあたって患者が糖尿病に罹患していないかを確かめることは重要であり、
歯科治療時には内科主治医と連携して治療内容やコントロール状態を把握したうえで
処置を行う必要があります。
また痛みのために食事が十分摂れていない患者では歯科治療中に低血糖症状が起こることもあり得るので、
低血糖が示唆されたらその場で可能な処置(患者が低血糖時用に持っている菓子を食べさせる、
ブドウ糖を投与する等)を行う必要があります。

 

12月休診日情報

縁の下の力持ち!歯根膜って何者!?

訪問診療・歯科医院に通いたくても通えないすべての方へ

こんにちは。院長の谷田です。
朝晩はめっきり寒くなって参りました。
日増しに秋の終わりと
本格的な冬の到来を感じています。

 

来月にはクリスマスや年末年始といった
楽しいイベントがたくさんあるので、
気温の変化で体調を崩してしまわぬよう
皆さまも十分お気を付けください。

 

 

 

さて、当院では訪問歯科診療を行っております。
患者さんに「先生のところの訪問車を見たよ!」
言ってもらえる機会も多いのですが、
ご覧頂いたことはありますでしょうか?

 

 

外来の本院とは別に、
単独の訪問ステーションを持っています。

 

 

専属の訪問ドクター、訪問衛生士、
訪問コーディネーター、訪問事務
チーム医療を展開しており、
東は塚口、西は御影、
南の尼崎、北は箕面の奥の方まで、
また三田や三宮の手前の方にも
伺っています。

 

 

私も月に数回、
嚥下内視鏡を使用した
摂食嚥下診療(誤嚥性肺炎予防のための)を
施設や在宅で担当しております。

 

 

通院が困難で治療を諦めている方など
いらっしゃいましたら
是非一度お問い合わせください。

 

 

 

【医院からのお知らせ】
昼休み無しの1日通しで診療しております。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

不意に歯をぶつけて、欠けたり、抜けてしまった場合の対処法

 

皆さんこんにちは。歯科医師の森岡です。今回は不意に歯をぶつけて、

欠けたり、抜けてしまった場合の対処法についてお話しします。

これらの対処法を覚えておくだけでも、状況に応じて適切な対応ができます。参考にしてください。

乳歯の外傷は主に1歳から3歳、永久歯では7歳から9歳の年齢層で多く見られます。

この頃の子供は歩行が不安定な時期でもあり、転倒しやすいため注意が必要です。

学童期にはスポーツや運動による外傷も増えます。特に上の前歯が多く影響を受けることがあります。

また、指しゃぶりやおしゃぶりをしている子供は、前歯をぶつけやすい傾向にあります。

乳歯の場合、周囲の骨が柔らかいため、歯の脱臼やそれによって歯が揺れることがよくあります。

永久歯の新しい歯は根がまだ長く成長しきっていないため、脱臼が起こりやすいです。

また、乳歯の根がしっかり成長した後は、歯が欠けることが多い傾向もあります。

歯が欠けた場合、破片を保持し、歯医者に持参してください。

この破片は歯の再装着に役立つことがあります。破片を持参する際には、

乾燥させず、水に入れて持ってきてください。

 

 

 

 

歯が揺れている場合、触らずにすぐに歯医者を受診してください。

触ると痛みが増したり、歯が移動する可能性があります。

歯科医院で歯を固定し、治療を行います。

最後に、歯が抜けた場合の対処法です。

この場合が最も深刻で、初期の対処が重要です。

 

 

 

 

 

2つのポイントを覚えてください。まず、歯を絶対に乾燥させないこと。

そして、歯医者にできるだけ早く行くこと。歯が乾燥してしまうと、再装着の成功率が低くなります。

歯を液体に入れる必要があります。学校には歯牙保存液があるかもしれませんが、確実ではありません。

手元にあるものであれば牛乳、なければ脱落した歯を軽く洗い、

ゴシゴシ洗わないように注意しながら保持し、歯医者に持参してください。

できるだけ早く歯科医院に行くことが大切です。特に20~30分以内に処置を受けられると望ましいです。

今日は歯の外傷時の対処法についてお話ししました。

外傷時は落ち着いて、できる限りの対処を行うことが大切です。ありがとうございました。