2024/12/03
こんにちは。院長の谷田です。
12月13日は「煤払い(すすはらい)の日」です。
古来より、この日に家中を清めて
新年を迎える準備をする習慣があり、
これが現在の「大掃除」の
ルーツになったといわれています。
今年のうちに身の回りをきれいにして、
気持ちも新たに新年を迎えたいですね。
さて、大掃除と同じくして、
お口の中も汚れを落として清潔にし、
日々快適に過ごしたいものです。
実は、お口の中では歯だけでなく、
舌の汚れもさまざまなトラブルの
原因となり得るため、注意が必要です。
◆舌の白い汚れの正体は?
鏡の前で舌を出したとき、
まるで薄雪が積もったように
表面が白くなっていることはありませんか?
この白い付着物は
「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるもので、
食べかすやだ液の成分、口内ではがれ落ちた粘膜、
細菌などが原因で発生する舌の汚れです。
実は、この舌苔が
口臭の主な発生源となっているのです。
これは、舌苔に含まれる細菌が
悪臭のもととなる物質を作り出すためで、
舌苔が厚くなると
口臭も強くなってしまいます。
さらに、舌苔が厚くなると味覚を鈍らせ、
味を感じにくくさせるおそれもあるため、
気になる方はしっかり対処しましょう。
◆舌苔が増えやすくなる環境に要注意!
先に述べたように、舌苔は厚くなるほど、
口臭などの悪化リスクが高まります。
とくに、以下の環境下では
舌苔が厚くなりやすいため、注意が必要です。
・不衛生な状態
歯みがきが不十分な場合、
口内が不衛生になり、菌やはがれた粘膜が
舌に付着しやすくなります。
・乾燥した状態
口内でだ液の分泌量が減少し、
だ液が持つ自浄作用や
殺菌作用が十分に機能せず、
舌苔が厚くなる原因となります。
口呼吸やストレスなど、
無意識な習慣も乾燥の原因となるため、
日頃から意識的に対策することが望ましいです。
◆今日から実践! 正しい舌ケア法
舌苔を予防・除去するためには
「舌ケア」が効果的です。
以下のポイントをおさえて、
毎日の習慣にしましょう。
・専用の舌ブラシを使用する
表面を傷つけないように、
やわらかい素材の舌ブラシの使用がおすすめです。
・奥から前方へ、一方向に動かす
舌の奥から前方へ、
一方向に優しく舌ブラシを動かします。
少しずつ横に移動しながら、
3回程度で汚れをかき出しましょう。
・1日1回、起床時に行う
寝ている間に細菌が増殖するため、
朝一番のケアがおすすめです。
・やりすぎに注意
舌はとてもデリケートな部位です。
一度にすべての舌苔を取り除こうとはせず、
数日かけて少しずつケアしていきましょう。
◆舌ケアの疑問は歯科医院で解決!
舌のお手入れは
ご家庭でも簡単に行えますが、
誤ったケアは思わぬトラブルを
引き起こすおそれがあります。
力を入れすぎたり、
過度にケアを行ったりすると
舌を傷つけてしまい、
かえって口臭が強くなることもあるため
注意が必要です。
当院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて、
正しい舌ケアの方法をアドバイスしています。
舌の状態にお悩みがある方は、
お気軽にご相談ください。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE
2024/11/28
こんにちは。訪問歯科医師の村山です。
前回は高血圧についてお伝えしましたが今回は糖尿病についてです。
歯科との関連が高く気を付けるべき疾病のひとつです。
「糖尿病はインスリンの作用不足から生じる慢性高血糖を特徴とする代謝疾患である」
糖尿病は種々の遺伝因子と環境因子によって発症するとされ、
その発症様式は様々であるが共通しているのはインスリンの作用不足です。
糖・タンパク・脂質代謝等の広範かつ特異的な異常を招き、
特に持続する高血糖や糖認容力低下は糖尿病の特徴的病態です。
口渇、多飲、多尿、体重減少等、特徴ある諸症状が現れることがあり、
重篤になれば昏睡に陥ることもありますが、軽症の場合は自他覚症状がない場合が多いのです。
病態の改善には食事療法、運動療法、インスリンや経口血糖降下剤等の投与が有効です。
「歯科との関連」
糖尿病患者では感染の合併頻度が高く、一度感染すると慢性化して難治性になりやすい特徴があります。
これは代謝異常に伴う感染防御機構の機能低下が関与しており、また血管障害のため、
組織への酸素供給が低下することも難治の原因となるのです。
歯周病は慢性炎症性疾患であり、歯周病患者には糖尿病患者が多くみられます。
これは前述の生体防御機能の低下が関係しており、感染症が糖尿病を憎悪させることも知られています。
感染症に罹患するとインスリンの作用に拮抗するホルモンが血中に増加し、
インスリン抵抗性が増すためであると考えられています。
従って歯周病治療を行うことは、糖尿病のコントロール状態の改善にもつながるといえるでしょう。
糖尿病のコントロールが不良な状態では、尿に多量の糖が出るため尿の浸透圧が上昇し、
これが浸透圧利尿の原因となって尿量が増加します。
この結果、皮膚や粘膜の乾燥が起こるのです。
口腔乾燥は口腔内の衛生状態を悪化させ、歯周病を悪化させる原因になります。
高血糖は血漿浸透圧を上昇させるため、口渇と多飲が起こると考えられています。
糖尿病の患者数はきわめて多く、その約半数が高齢者とされています。
従って歯科治療にあたって患者が糖尿病に罹患していないかを確かめることは重要であり、
歯科治療時には内科主治医と連携して治療内容やコントロール状態を把握したうえで
処置を行う必要があります。
また痛みのために食事が十分摂れていない患者では歯科治療中に低血糖症状が起こることもあり得るので、
低血糖が示唆されたらその場で可能な処置(患者が低血糖時用に持っている菓子を食べさせる、
ブドウ糖を投与する等)を行う必要があります。
2024/11/21
こんにちは。院長の谷田です。
朝晩はめっきり寒くなって参りました。
日増しに秋の終わりと
本格的な冬の到来を感じています。
来月にはクリスマスや年末年始といった
楽しいイベントがたくさんあるので、
気温の変化で体調を崩してしまわぬよう
皆さまも十分お気を付けください。
さて、当院では訪問歯科診療を行っております。
患者さんに「先生のところの訪問車を見たよ!」と
言ってもらえる機会も多いのですが、
ご覧頂いたことはありますでしょうか?
外来の本院とは別に、
単独の訪問ステーションを持っています。
専属の訪問ドクター、訪問衛生士、
訪問コーディネーター、訪問事務で
チーム医療を展開しており、
東は塚口、西は御影、
南の尼崎、北は箕面の奥の方まで、
また三田や三宮の手前の方にも
伺っています。
私も月に数回、
嚥下内視鏡を使用した
摂食嚥下診療(誤嚥性肺炎予防のための)を
施設や在宅で担当しております。
通院が困難で治療を諦めている方など
いらっしゃいましたら
是非一度お問い合わせください。
【医院からのお知らせ】
昼休み無しの1日通しで診療しております。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE