睡眠呼吸障害について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の歯医者「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

睡眠呼吸障害について

こんにちは。歯科医師の法貴拓也です。

日が暮れるのも早くなり徐々に寒くなってきました。

インフルエンザと新型コロナウイルスに気をつけながら2020年残り2ヶ月過ごしましょう。

今回は前回の睡眠呼吸障害の続きです。

睡眠呼吸障害の治療の流れは下記の図のフローチャートに示されています。

睡眠呼吸障害患者に認められる症状として、口腔内症状は

①歯ぎしり 咬耗②逆流性食道炎による酸蝕症③幅の狭い上顎/高口蓋④舌側面、頬側面の圧痕

⑤不正咬合 歯列不正⑥歯頚部欠損 歯肉退縮等があります。

一般症状は①嘔吐反射の喪失②頭痛(とくに起床時)③口呼吸習慣④口腔顔面痛

⑤舌突出癖⑥下顎が小さい等があります。
医科における睡眠呼吸障害の診断を踏まえ、医師がOAを必要であると判断した場合、

歯科医師は医師からOA製作の依頼を受けます。OAを保持するために必要な歯数、

口腔内のスペース、顎関節症の有無等を確認した後、OAが適応であれば、印象採得及び咬合採得へと進みます。

咬合採得は一般的に最大前方位の25〜75%の間で調整していきます。

OAを調整した後でも下顎位の位置を変更することも可能なので、

症状にあわせて適宜対応していくことになります。
OAの種類は下図に示します。

使用されるOAに求められる条件は①下顎位の調整が可能であること

②臼歯部の支持があること ③歯列全てを覆うものであること④下顎を左右にある程度動かせること

⑤口唇を閉じることができ鼻呼吸を促すことができること⑥舌が収まる空間を確保できること等があります。
OAの選択は、歯列の状態、口腔内のスペース、筋突起の位置等を考慮し判断します。
咬合の変化を防止するための方法として、熱可塑性樹脂のアクリル板を噛んでもらい、

OA装着前の咬頭嵌合位を記録し、毎朝OAを外した後に、

数十秒間それを噛んでもらう方法と就寝中に下顎が前に出ることで

伸長した外側翼突筋が緊張してしまうため、それをリラックスさせる目的で、

毎朝1分間ほどそれに適した運動を行う方法があります。
その他、必要に応じて医師と連携し、就寝衛生の向上や減量など生活習慣の改善に向けた指導も行います。

就寝衛生の内容としては、適切な枕や他の寝具の選択、就寝中に気道が確保できる体位、

寝室の適切な照度、就寝前のカフェイン摂取の制限、などが挙げられます。

お口の中で気になることがあれば何で相談してください。

 

 

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