口唇閉鎖不全症

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の歯医者「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

口唇閉鎖不全症

こんにちは、歯科医師の池田です。

 

マスクをする生活が当たり前になっていますが、

マスクは呼吸がしづらく息苦しいことから

口で呼吸をしている人が多いかと思います。

 

本来呼吸は鼻で行うものなので、

口呼吸が多くなると口腔内のトラブルの原因になります。

また、口呼吸をしていなかったとしてもマスクの中で

口が開いている(口唇が上下端から端まで接していない)

態も同じく口腔内のトラブルの原因になります。

 

 

口が開いている状態だと口腔内が乾燥するため、

虫歯、歯周病、口臭の原因になります。

また口が開いている状態がずっと続くと

歯並びにも影響がでてきます。

そして、歯並びが悪くなることでさらに口を

閉じにくくなるという悪循環がおきます。

 

 

口を閉じられない原因には、口の筋肉が弱いことが多く、

他には歯並び、舌の癖や形態、鼻呼吸がしづらいなどの鼻の病気、

肥満などがあります。

 

実は、口を閉じられないという状態には

きちんと病名があります。

「口唇閉鎖不全症」といい、治療法もあります。

 

口唇閉鎖不全症の原因には、口の筋肉が弱いことが多いため、

子どもの時から口を閉じることを習慣化していると

自然と口の筋肉を鍛えていることになりますが、

口がずっと開いていると筋肉が弱くなるため

閉じることができなくってしまいます。

口を閉じることを意識して改善する場合は良いですが、

鼻呼吸ができないや歯並びなど他に原因がなく改善が

難しい場合は口の筋肉を鍛える訓練が必要になります。

 

 

口唇閉鎖不全症の治療を行う場合は、

きちんとした検査が必要になります。

検査後は、標準値を越えるまで口唇トレーニングを行い、

口唇閉鎖力の増強・維持が確認できたら口唇トレーニング を終了します。

その後、定期的に来院をしてもらい、

その都度口唇閉鎖力の測定を行い、

口唇の閉鎖力の減弱がないかを検 査します。

口唇閉鎖力の初回測定値をベースラインとして、

その後の指導・訓練の評価していきます。

 

初回測定値をベースラインとして口唇閉鎖力の測定値 の

上昇を確認できれば、適切な指導ができていると判断して良いですが、

指導経過については、3 か月間のトレーニ ング後再評価し、

改善が認められない、もしくは改善傾向は認められるものの、

口唇閉鎖力が向上しない場合は、再度 3 か月間のトレーニングを行います。

 

口を閉じる訓練をし筋力が上がっても、

普段口唇が開いてしまうような不適切な姿勢や食生活、

全身の発達状態 を含めて評価する必要があります。

 

 

お家でもできる簡単な訓練法でボタンプル法というものがあります。

糸を通したボタンを口唇と歯の間に挿入し、口唇を閉鎖して、

糸を引っ張りボタンが口から出ないように力を入れ閉鎖を維持する方法です。

最初は直径の大きなボタンから開始し、徐々に閉鎖機能が向上したら、

ボタンの直径を小さくすることで口唇閉鎖する筋肉の力を

高めることができるとされています。

 

筋肉の力を高めても、口唇を閉鎖させることを意識を

しなければ口が開いたままになってしまうので、

まずは口をしっかり閉じるということを意識することが大切です。
また歯列不正や、舌の癖や形態が原因の場合は対処法が変わってきます。

今はマスクをしているため口を閉じていない時間が

多くなっていると思いますが、

口唇閉鎖不全により口腔内のトラブルや口を閉じにくくなる

悪循環が起きる前に、意識的に改善することが1番大切で簡単な方法になります。

 

 

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