西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

お口の乾燥

こんにちは皆さん、
歯科医師の久貝です。

季節は12月・・・師走です

ドタバタと、慌ただしくなり、

「あぁ・・・
 今年も残りわずかだなぁ・・・」と、
実感できる季節となってきましたね。

これからは、クリスマス、大みそか、
お正月・・・と、大きなイベントが
一気に来ますが、皆さん元気で
やり過ごせていますか?

忙しいですから体力も減りますし・・・
その上に寒く、
乾燥もあるから喉を壊し易いし

そのため風邪・・・
特に去年から今年は
新型コロナウイルスの変異株が
流行っているし・・・

はぁ・・・やり過ごしにくい季節です。

こんな記事を読んでいる そこのアナタ・・・
ちゃんとウガイ、手洗いしていますか?

しっかり注意し、体調管理して下さいね

まぁ・・・僕はしっかりと
かかりましたがね・・・風邪に・・・

さて、先ほどチラッと挙げた乾燥ですが、

これが結構 危ないんですねぇ・・・
知ってます?

この季節よく患者様に言われるのが、

「お口の中がネバつくわぁ」

「最近、お口の口臭が気になって」

という、キーワードを言われます。
これも全部 乾燥が原因なんですね

この症状が進行すると、「虫歯」や、
「歯周病」が起こりやすくなってきます


・・・・なぜ?・・・・

と、思われる方も多いと思いますが、

唾液には
「お口の中を殺菌」する働きがあるのです

そのため、
口腔乾燥によりお口の中の唾液が
減少してしまうと、
口腔内の菌が繁殖しやすい環境に・・・

そうなると

「虫歯」、「歯周病」、「口臭」

などの、口腔内のトラブルに
発展し易くなってしまいます

また お歳を召された患者様では、
口腔内の乾燥が原因で食事を食べにくい、
「摂食・嚥下障害」を
引き起こす事もあります。

口腔内の乾燥により、
口唇・舌のひび割れから
強い疼痛を引き起こしたり

唾液量が減少するため、
食べ物を飲み込みにくい
嚥下障害を引き起こしたり

・・・・たかが乾燥・・・と思いますが、

結構重症な結果を引き起こします

これからの発展で、
僕らが最も恐れるのが

「誤嚥性肺炎」

です。聞いた事ありますか?
ご高齢の方の死因の上位に来るものです。

誤嚥性肺炎とは、
「本来なら胃へ流れるはずの食べ物や
唾液が、誤って気管や肺へ流れてしまい、
口の中の菌が肺の中に入り込み炎症を
起こしてしまう」

病気のことです。

口腔内乾燥症によって
口の中に細菌が増えた状態だと、
誤嚥により肺へ細菌が多く
入り込んでしまう
誤嚥性肺炎を引き起こし、
場合によっては死に至ってしまう
こともあります。

それでは、何故このような
症状が引き起こされるのか?

単純に空気が
乾燥しているだけでは無く、
要因は幾つかありますが、

①全身疾患由来なら

「糖尿病」、「シェーグレン症候群」、
「腎不全」、「更年期」

②また、一部服用する
薬剤によっても引き起こされ

「抗うつ剤」、「抗ヒスタミン剤」
「降圧剤」などがあります。
あくまで一部の薬剤ですが・・・

③その他の原因としては、

「加齢」、「ストレス」、
鼻づまりによる「口呼吸」

なども、原因の一つです。

それでは このような症状にたいして、
僕らはどの様な対処が出来るのか?

口腔内乾燥症は、
「病気が原因の場合には
その病気を治療することが
まず第一の対策」です。

また「薬の副作用が原因なら、
薬の種類の変更や減量などを
検討する」必要があります。

しかし
「生活習慣や加齢が原因」の場合、
すぐ根本的に解決することは難しいため、
「生活改善」、「対症療法」が大切です。

僕らの生活の中で
注意出来る対処方法として、

「こまめな水分補給」、「唾液腺マッサージ」

などが挙げられます。

ですが・・・唾液の分泌は、
自律神経が大きく関わっているため、

規則正しい生活を
心がけるだけでも
多少の変化はあるかもしれませんね

特にこの年末年始は、
忘年会や、大掃除、お正月・・・など

暴飲暴食を引き起こす、
甘い誘惑がたくさんありますからね

みなさん、この季節・年末年始を
無事過ごせる様に

体調管理をしっかりとし、
健康に過ごしましょう

また、定期健診や、
気になる事があるのならば、
 
是非ともタニダ歯科へご相談下さい。

ではでは、皆様方 よいお歳を。