子どもの歯並びについて

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

子どもの歯並びについて

こんにちは。歯科医師の森岡です。

最近、親御さんからの子供の歯並びについての相談が増えています。

その子たちにはある共通点があることが多いです。

今日はその共通点についてお話させていただきます。

今の子供たちの歯並びはこういったパターンが増えています。

 

 

まず1番最初に生え変わる永久歯は下顎の前歯の永久歯ですが、

この時点ですでに永久歯が並んでいない子がいます。

なぜ永久歯が並んでこないのか?これについてお話していきます。

 

まず、歯並びが悪いというのは顎に歯が並ばないということです。

何故歯が並ばないかというと顎が小さいため並ぶスペースがないため並ばないのです。

そして何故顎が小さいかというと、お口の周りの筋肉がうまく使えていない可能性があります。

顎の骨がしっかり成長していくためにはお口の周りの筋肉がとても重要になります。

最近の子供たちにはお口の周りの筋肉が弱い子たちがたくさんいます。

日本の保険診療でも「口腔機能低下症」という病名が出るほど、

お口周りの筋肉の成長が重要視されているのが分かります。

 

そしてお口周りの筋肉の成長において最も大切なのが「ベロの筋肉」です。

ベロの筋肉がうまく機能していないと顎がうまく成長してくれません。

常にお口が開いている状態、お口ぽかんの子であったり、

飲み込むときにうまくベロを使えていない子供たち、

こういった子供たちは歯並びが悪くなっていく可能性があります。

 

それではなぜお口ぽかんになったり、ベロの使い方がうまくいかない子がいるのか、

その根本的な原因は2つあると言われています。

1つ目はアレルギーです。もう1つは舌小帯というベロの下の帯が短いことがあります。

今の子供たちはアレルギーの多い子が増えています。

アレルギーが多いと鼻詰まりの原因となり、鼻詰まりを頻繁に起こしていると口で息をするしかありません。

これが習慣化してしまうとお口ぽかんの原因となります。

 

もう1つの舌小帯ですが、生まれつきべろを動かしにくい子たちがいます。

この舌小帯がきついとベロの力を顎に伝えにくいというわけです。

 

 

他にも指しゃぶりなど歯並びが悪くなる原因がたくさんありますが

根本の大きな原因というのはこの2つと言われています。

早いうちからアレルギーによる鼻詰まりや舌小帯にアプローチしながら

お口の周りの筋肉を鍛えてあげることで、

歯並びが悪くなるのを予防できる可能性があります。

なのでお子様の歯並びでお悩みの方は歯医者さんで1度相談してみてください。