西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

救命処置

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。
皆様は以下の現状をご存知でしょうか。
「(タニダ歯科医院のある)北部西宮は、北消防署と、北消防署山口分署の2か所に1台ずつしか救急車がなく、救急車を要請してから到着まで平均して7〜8分とされている。心停止後約10秒で意識消失、3〜4分で脳に影響がでるとされており、いかに一次救命処置(心配蘇生とAED)が大切か。」
先日、西宮市消防局より先生2名にお越し頂き受講した際のお言葉です。これまでに救命講習は何度も受講した事があったのですが、今回はコロナ等感染症の影響もあり人工呼吸の省略や、様々な型のAEDを再確認する事ができました。表に沿ってポイントをお伝えしましょう。

倒れた人がいる場合、まず周囲の安全確認を行う。処置継続が可能か、頭上まで確認する。
・反応の確認→片手を額に置き体温確認や急激な傷病者の起床防止に備える。もう片手で左右交互に肩を叩き、小さな声から徐々に大きく声かけ。交互に肩を叩くのは麻痺がある場合の対策となる。
・応援の要請→119番してと明確に伝える。これは誤って110番通報する可能性がある為。もう1名へAED依頼する。見付からなくても必ず報告へ戻ってきてもらい、救命活動を応援してもらう。
・呼吸の確認→約6秒かけ胸の観察し「普段通りの呼吸なし」発言までで10秒程かける。感染症防止の観点から顔は近付けない。
・胸骨圧迫→強く、速く、絶え間なく。AEDによる心電図解析時とショック時以外は胸骨圧迫し続ける。また胸骨圧迫30回に対し人工呼吸2回とされているが感染症防止の為、人工呼吸は省略可とされている。
・AED装着→電極パッドを胸に装着中も胸骨圧迫は止めない。パッドは右胸上、左脇腹に貼る。これはパッド間を通電する為心臓の対角に置くもの。但し事故等で皮膚損傷が激しい場合は避けて左胸上、右脇腹と、反対で良い。ペースメーカー患者であってもそこを避けパッドを装着する。子供なら胸と背でも良く、心臓を挟む様にパッドを装着する。身体が濡れていてもパッド装着部が乾いていれば良い。
・心電図解析→AED装着すればあとはAEDの指示に従う。電気ショックの瞬間は全員離れている事を確認する。あまりの水たまりは周囲感電の恐れあり、最初の安全確認に努める。AEDには小児モードを設定できるものもあるが操作方法が分からなければ大人モードのまま小児に使用して良い。ただ小児モードを大人へは使用できない。
*オートショックAED→解析、ショックを完全自動で行う。ショックボタンを押す心的負担を軽減できるが解析3秒後にショックを与える為周囲の火傷や感電リスクもある。
救急隊に引き継ぐまで、また傷病者に普段の呼吸や動きが認められるまで胸骨圧迫を続ける。

上記内容をひとりで全て行う事は難しく、救命処置には多くの方の応援と理解を要します。AEDが近くになければ胸骨圧迫をし続けなければならないのです。知識の更新、技術維持の為反復して受講することが大切だと実感しました。