お子様の歯を守るために

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

お子様の歯を守るために

歯科医師の上原です。2025年も残すところ20日になりましたね。

年末に向けて慌ただしくなる頃ですが、 寒さも本格化してまいりますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。

 

お子様の歯を生涯にわたって健康に保ちたい、これは全ての保護者の方の思いではないでしょうか。

乳歯はいずれ永久歯に生え変わるからとケアを怠ってしまうと、

後に生えてくる永久歯に深刻な影響を与えてしまうことがあります。

幼少期に口腔環境を整えておくこと、乳歯を健康に保つことは、お子様の将来の口腔環境でだけでなく、

健康な生活を送る上で極めて大切なことです。今回はお子様の口腔ケアについてお話しさせていただきます。

 

① 歯科医院でのお子様のケアの開始時期

最初の乳歯が生え始めた頃に、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。

一般的に最初に生える乳歯は下の前歯で、生後6ヶ月から9ヶ月頃です。

この時期はちょうど離乳食が始まる頃で、それに伴い口腔内の環境も変化し始めるタイミングです。

この時期に歯科医師の診察を受けることは、保護者の方が専門家からこの時期特有の口腔ケアの方法やコツ、

日々のケアの疑問などについて個別指導を受けることができ、

またお子様にとっても歯医者さんは怖くない場所という経験を積むことで、

定期検診への抵抗をなくすことにつながります。そしてこの時期からフッ素塗布などのケアを受けることで

歯質を強化し、虫歯への抵抗力を高めることが可能になります。

Japanese children using an interdental brush at the dentist

 

② 通院間隔

お子様でも大人でも、専門家による口腔内のチェックを定期的に受けることは、

虫歯など口腔内に起こる異変を早期に発見し、最小限の治療で済ませることが可能になります。

特にお子様の場合、定期検診とフッ素塗布をセットで行うことで、予防効果は飛躍的に高まります。

フッ素塗布による虫歯予防の効果も永続的に得られるものではなく、

適切な間隔で繰り返すことが大切です。一般的にお子様の虫歯のリスクにより3ヶ月から6ヶ月に1回が望ましいと思います。

予防というのは一度で終わらせるのではなく、

継続していくことでより一層の効果が得られるものですから、定期的な通院を習慣づけることが大切です。

 

③ ご家庭での日常ケア

歯科医院での定期検診の効果を最大限に活かすためには、保護者の方によるご家庭でのケアも不可欠です。

幼少期には保護者の方が主体となって行う毎日の仕上げ磨きが最も基本的

かつ重要です。小学生の低学年頃まではお子様自身で完璧に歯を磨くことは不可能です。

最低でも1日1回、特に就寝前に丁寧に仕上げ磨きも習慣をつけることが極めて大切です。

併せて、糖分を含むお菓子やジュースを与える頻度やタイミングも管理も行いましょう。

だらだら食い、だらだら飲みを避けることがポイントです。

さいごに、保護者様自身の口腔ケアも、お子様の虫歯予防に繋がります。

虫歯は菌が大人から子供へうつる感染症です。保護者の方自身が口腔内を清潔に保ち、

菌の活動をコントロールすることでお子様への感染リスクの低減に繋がります。

お子様、保護者、歯科医院、3者がスクラムを組み、お子様の大切な歯の健康を保ちましょう。