2022年1月:タニダ歯科医院ブログ

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

歯の寿命と身体の寿命の関係

 

あけましておめでとうございます。院長の谷田です。

 

お正月休みも終わり、
すでに学校やお仕事といった
日常生活に戻りはじめた方も多いかと思いますが
たくさん休んで、たくさん食べ、
元気になった体で
この一年を健康に過ごしましょう!

 

 

さて、そんなお正月といえば、
皆さんのご家庭で「おせち料理」はご用意されましたか?

 

おせち料理に使われる食材には、
それぞれに「おめでたい意味」や、
「縁起をかついだ長寿の願い」などが込められており、
昔から多くの人々が
健康に長生きできるように願っていた
というのがよくわかりますね。

 

 

ところで、
そんな「身体の寿命」とは別に、
「歯」には「歯の寿命」がある
というのはご存じでしょうか。

 

実は、私たち人間は
80歳を迎えるまでに
たくさんの歯を失ってしまう
ため、
生涯自分の歯だけで食事を楽しめる人は
ごくわずかなのです。

 

そこで今回は、
そんな「歯の寿命」と、
それを延ばすための方法について
ご紹介させていただきます。

 

 

 

 

◆歯を○○歳まで長生きさせよう!

 

歯の寿命は人間の寿命よりも短く、
皆さんの年齢や健康状態に関わらず
歯が抜け始めてしまう可能性はゼロではありません。

 

しかも、歯の本数が減ってしまうと、
日々の食生活はもちろん、
コミュニケーションや
運動能力にも影響が及ぶ
など、
身体にも様々な悪影響があらわれはじめます。

 

 

つまり、
歯の有無は全身の健康に関係するため、
皆さんの健康・寿命
歯の健康・寿命
異なるようで密接な繋がりがある
ということなのです。

 

 

このことから、
厚生労働省と日本歯科医師会は
とある目標を提唱しています。

 

 

ずばり、その目標とは
80歳まで20本の歯を残すこと
=8020(ハチマルニイマル)運動です!

 

 

 

 

 

◆「歯」が減れば「食べられるもの」も減る

 

私たちは日頃、
お肉やお餅のように歯ごたえのあるものや、
おせんべいのような硬いものなど、
実に様々な食べ物を口にします。

 

 

しかし、歯の本数が減ってしまうと
それらをうまく噛み砕けなくなってしまう
ため、
食べものが喉に詰まる原因になることも。

 

 

 

そう、これまで
「おいしく食べられた料理」が一転して、
「命を脅かす危険な食べもの」
変わってしまうのです。

 

 

 

 

◆豊かな人生は健康なお口から

 

日本人の平均寿命は
男女ともに80歳を超えるようになり、
これからも延び続けることが予想されています。

 

 

 

しかし、せっかく寿命が延びても、
その時間を豊かに過ごせなくては
もったいないと思いませんか?

 

つまり、身体だけではなく
歯をより多く残し、
お口の健康を保つことが
重要になってきます。

 

それには歯の喪失の原因…
「むし歯」「歯周病」などの
予防・早期発見・早期治療
必要不可欠です。

 

 

特に歯周病は、
別名「沈黙の病」と呼ばれるほど、
自覚症状の乏しい病気。

 

気づいた頃には重症化していることも
少なくありません。

 

 

そのためにも定期検診は欠かさずに、
何か気になることがあれば
すぐに相談するようにしましょう。

 

皆さまの歯と健康を守るために、
常に最善の診療を心がけて参りますので
2022年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

噛むことの大切さ

明けましておめでとう御座います、
豊原です。
皆さま、2022年をどのように
お迎えになられましたか?
この冬は冬季オリンピックがあり、
今から楽しみですね!
本年もタニダ歯科を
どうぞよろしくお願い致します。

 さて、今回は噛むことの
大切さについて書きたいと思います。
よく噛むことは、
食べ物の消化を助けたり、
脳を刺激して発達を促したり、
病気の予防をしたり、
様々な効果をもたらします。
具体的にみていくと、
以下の効能が挙げられます。

①肥満防止
ゆっくりよく噛んで食べることで、
食べ過ぎを防ぎ、肥満防止につながります。
②味覚の発達
食べ物の形や固さを感じることができ、
味がよくわかるようになるなど
味覚が発達します。

③言葉の発達
口の周りの筋肉をよく使うことで、
あごの発達を助け、
表情が豊かになったり、
言葉の発音がきれいになったりします。

④脳の発達
脳に流れる血液の量が増えるので、
子供は脳が発達し、大人は
物忘れを予防することができます。

⑤歯の病気予防
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。
唾液には食べ物のカスや細菌を
洗い流す作用もあり、むし歯や
歯肉炎の予防につながります。

⑥ガンの予防
唾液に含まれる
ペルオキシダーセという酵素が、
食品の発ガン性を抑えるので、
ガンの予防につながります。

⑦胃腸快調
消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。
また胃腸の働きを活発にします。

 よく噛んで食べるためには、
急いで食べず、ゆっくりと味わって
食べましょう。
食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物は、
ひと口30回を目安によく噛んで
食べましょう。
十分噛まないうちに飲み物で
流しこんでしまう人がいますが、
飲み物で流し込んでしまうと、
食べたものが細かくならないうちに
胃に送られてしまうので
消化によくありません。
よく噛むと、食べ物が細かくなり、
自然に飲みこめるようになります。

 大臼歯は、ほとんどの
哺乳類において歯列の一番後方
(人間では小臼歯の後ろ)にある
臼の形をした歯です。
通常、食物を噛み砕き、
すりつぶす用途で使われます。
ヒトでは、永久歯は合わせて28本、
親知らずを入れて32本ありますが、
上下左右の大臼歯2本ずつ(計8本)を
失うと、残りが20本となります。
予防歯科学の研究でも、
20本以上歯があるとたいていのものを
噛むことができ、食生活を不自由なく
送れることがわかっていますが、
歯が19本以下になると、
噛めなくなるものの割合が
一気に高くなり、食生活に
不自由をきたす人の数が多くなります。
また、歯が19本以下の人は、
歯が20本以上ある人と比べて、
たんぱく質、ミネラル類、ビタミン類、
食物繊維の摂取量が少なく、
炭水化物の摂取が多くなることから、
摂取する栄養素に偏りが出てきます。
そのため、歯が19本以下の人は、
20本以上ある人に比べて健康維持に
必要な栄養素が不足して、
病気に罹患する割合が高くなることが
わかっています。奥歯を失うと、
噛み砕く能力が大きく低下し、
食べ物を細かくすりつぶすことが
できなくなります。ちゃんと噛めず
食べ物を飲み込むことになり、
結果的に消化器官に過度な負担を
かけてしまうことになります。
消化器官以上に
深刻な影響を受けるのが「脳」です。
奥歯を失うとボケやすくなるとの
報告もあります。まさに今迎えている
我々日本人の長寿社会は喜ばしいことですが、
どうせなら、頭もしっかり元気で
美味しいものを自分で食べれるのが
最高ですから、若いうちからしっかり
噛んで歯を磨き、奥歯をぜひ残してください。