西宮市の歯医者「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

唾液③

こんにちは、豊原です。

最近、朝晩の冷え込みがあり、秋の訪れが本格化してきましたが、

皆様いかがお過ごしでしょうか?この調子であっという間に年末が

やって来そうですね。まだ日中暖かいうちに外回りの大掃除、

始めた方が良さそうですね!

さて、今回も唾液の作用について書きます。

前回も唾液中の酵素をご紹介しましたが、他にも有名な酵素として

アミラーゼがあります。アミラーゼは唾液中の消化酵素であり、

パンや米などのでんぷんを麦芽糖へ分解します。

噛むことで食べ物と混ざり、消化を進めて小腸のマルターゼや

酸でさらに加水分解され、ブドウ糖になります。

ブドウ糖はグルコースとも呼ばれる単糖類でエネルギー源となり、

体にとっては大切な物質です。脂質よりも早く分解吸収されるので、

運動などでエネルギーを消耗した時や低血糖時などでは、

素早くエネルギーを補給するのにはブドウ糖が適しています。

脳がエネルギーとして利用できるのもブドウ糖であり、

人体にとってはとても大切な栄養素になります。

ブドウ糖は血中では血糖として存在し、インスリンにより

濃度がコントロールされています。血液中のブドウ糖濃度が上がると

インスリンの作用により中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられます。

このため、ブドウ糖を多く撮り過ぎると結果的に肥満を招き、

生活習慣病の原因につながります。

唾液にはさらに、上皮成長因子と神経成長因子が含まれていて、

組織修復による傷の治癒を促進してくれます。

しかし、だからといって手や足の傷に唾をガンガン吹きかけて

良いかと問われると私はNOと答えます。

なぜなら、唾液にはそういったプラスの因子も含まれますが、

口腔内細菌というマイナスの因子も含まれるため、

口腔清掃状態の良いとはいえない環境の唾液ならば、

吹きかけない方が良いように思います。

あくまでも、どうすることもできない環境で最悪の場合の

一時的な処置としてお考えください。

最後に唾液には、カルシウムイオン、リン酸イオン、フッ化物イオンなどが

含まれており、食事などにより一時的に脱灰状態になった歯のエナメル質を

再石灰化を促してくれます。正常な再石灰化が起こることで、

脱灰状態の進行を防ぎ、虫歯のリスクを軽減してくれています。

唾液についてたくさん述べてきましたが、唾液中の多くの有効な成分が

私たちの口腔内のみならず、体全体の健康維持に大いに寄与して

くれています。

少しだけ、自分の体の組織なり臓器なりに感謝してあげてくださいね。

 

 

関連する記事