口腔カンジダ症について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の歯医者「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

口腔カンジダ症について

こんにちは

歯科医師の法貴です。暑い日から突然ですが

寒くなったので皆様体調管理には気をつけてお過ごし下さい。

 今回は口腔カンジダ症についてです。

 菌はヒトの皮膚や消化器官に住み着いており、

菌とヒトは互いに助け合って生きています。

それぞれの器官に住み着いた菌を常在菌と呼び、

ヒトが生きていくうえで必要な活動を行っています。

口腔内に定着した菌は口腔内常在菌といい、

1200近くの種類があります。口腔内常在菌の総数は

100億個いるとも言われており、外来微生物の侵入を

防ぐことで、感染を予防する役割を担っています。

舌、頬粘膜、歯肉、歯肉溝にはそれぞれ異なった菌が

分布しており、バランスを維持しながら生活しています。

真菌に属するカンジダも、ヒトの口腔を含めた消化管に

常在菌として生息しています。

 カンジダは、酵母と菌糸という2つの形態をとっています。

酵母は卵型で、11個が独立して増殖することができます。

カンジダは、栄養状態が良いと酵母の形で次々に増殖するが、

時として菌糸を形成することがある。カンジダ酵母は粘膜と

物理的に引き合って一次付着するが、その力は弱く、

簡単に除去されます。しかし、この酵母は唾液中や血液中の

タンパクを介してニ次付着する。一次付着より力強く付着し、

菌糸を伸ばすとさらに強固に付着します。

カンジダの酵母が菌糸を上皮下に侵入させ、痛みや発赤などの

症状を呈すると口腔カンジダ症とよばれます。

通常は周囲の菌に抑え込まれて増殖や病原性を示さないが、

宿主の生体防御反応の低下にともない症状を発現し、

日和見感染症であるカンジダ症となります。

 口腔カンジダ症は、宿主と細菌のバランスが崩れて生じる

日和見感染です。このバランスを崩すリスクファクターには、

口腔乾燥、不潔な義歯、放射線治療、ステロイドの局所投与などの

局所的因子と、高齢、免疫不全、悪性腫瘍、抗菌薬やステロイドの全身投与、

脳血管障害や糖尿病などの全身的因子とに分かれます。

AIDSに罹患してる人など免疫力が低下してリスクファクターが

取り除けない場合は重症化しやすく治りにくいです。

 口腔カンジダ症の症状は、口腔粘膜の疼痛や灼熱感、

味覚異常であり、嚥下困難を訴える方も多いです。病体としては、

白苔を形成する偽膜性カンジダ症、発赤をともなう紅斑性カンジダ症、

上皮の肥厚をともなう肥厚性カンジダ症に分けられます。

 

 次回はそれぞれの特徴について書いていきたいと思います。

 気になる事があればなんでも気軽に相談ください。

 

 

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