タニダ歯科医院ブログ

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西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

おいしい食事も「だ液」のおかげ?知ってビックリだ液パワー

診療チェアを増設しました

こんにちは。院長の谷田です。
清々しい青空が広がる心地良い季節になりました。
こうした時期こそ、お口の中もすっきり爽やかにして気持ちよく過ごしたいですね。

 

歯科では、普段のセルフケアでは取り除けない汚れや歯石もしっかり除去できます。
ぜひお気軽にご来院いただき、お口も心も晴れやかにお過ごしください。

 

さて、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでも皆さんの利便性を高めたいと、診療スペースに16番チェアと17番チェアを増設しました。

 

 

 

当院は各診療スペースを完全個室・半個室にし、プライバシーに配慮した診療を実施しています。

 

また、チェアだけでなく他にも最新の設備を備え、健康保険でもワンランク上の治療を念頭に、診療に当たっております。

 

地域の皆様のお口の環境を守るためにも、今後もより通いやすく、快適にお過ごし頂けるよう努めて参ります。

 

お口のお困りごとはお気軽にご相談ください。

 

今後もタニダ歯科医院をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

【医院からのお知らせ】
1日を通して昼休み無しで診療しています。

 

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

歯を守るための力のコントロール ⑳

 

こんにちは、歯科医師の武田です。

「歯を守るための力のコントロール」について数回にわけて

お話しさせていただいております。

どうぞよろしくお願いします。

 

◆ 「力」と「骨」を考察する

 

歯科治療を成功に導き、かつ生物学的・機械的不具合の発生を予防するためには

治療計画立案からメインテナンスに至るまで、「感染」と「力」の制御を考慮する

ことが重要である。生体はさまざまな物理的刺激(メカニカルストレス)に

さらされていると同時に、その「力」をみずからの増殖や分化、形態形成、

機能発現に利用しており、全ての細胞・組織・器官における生命活動は

物理的な環境によって制御されている。顎口腔系では、機能時に顎口腔系の

諸筋群を力源とする力は歯列上の咬合力および顎関節荷重として発現する。

 

閉口筋群により生じる咬合力は、歯の咬合面を介して歯根から下顎骨に

伝達される。過度な咬合力の場合には、歯の動揺や下顎骨の吸収を引き起こす、

下顎隆起は、咬合力に対して歯の植立位置や下顎骨を維持するための

生体防御反応のひとつであり、過度なブラキシズム患者に多く認められる

外骨症は、上下顎骨を問わず、歯槽骨の頬舌側面のどの部位にも発生する。

咬合力が一定の場合、咬合接触面積が広いほど歯の咬合面を介して下顎骨

に伝達される力は大きくなる。また咬合接触面積が広くなる原因は、

歯の咬合面が摩耗、咬耗した結果であり、臨床的にはブラキシズムにより

咬合接触面積が増加し、その結果下顎骨に伝達される咬合力が増大する。

 

このような力による骨変化を考慮するうえでは骨リモデリングを理解する

ことが重要で、骨リモデリングとは、荷重負荷に応じた骨芽細胞による

骨形成と破骨細胞による骨吸収の連関により骨のホメオスタシス維持を図る

生体の制御システムであり、生体の骨は生涯を通じ、このリモデリングにより

形態・機能の適応を図る。

 

骨は「力」に応答性を示す。身近な例として、スポーツ選手では利き腕(足)

における特定な部位の骨が有意に太い・長い、または骨密度が有意に高くなる。

骨が「力」に応答することは骨構造、細胞反応、分子・遺伝子レベルで次々と

明らかにされており、その中でも骨細胞がメカノセンサーとして極めて

重要な役割を果たし、荷重応答性に種々のシグナル伝達を発動して

骨芽細胞や破骨細胞を中心とした多くの細胞を制御することにより、

荷重応答性の骨量と骨密度の増大・減少に関与する。

 

 

◆ 「力」とインプラント周囲の骨質の変化

 

インプラント治療は外科的治療や骨結合などの期間が長く、近年では、

患者の高齢化や全身疾患の問題などもあり、患者と術者の両者で

早期荷重への社会的ニーズが高まっている。

近年の基礎研究によれば骨芽細胞前駆細胞、骨芽細胞ならびに破骨細胞

といった骨形成や骨吸収に大きく関与する細胞群の特徴が長管骨と顎骨の

間で全く異なっていることが証明され、このことは、日常臨床における

インプラント周囲で起こる現象を裏付けていると考えられる。

 

ラットを用いた実験でも、規則的な繰り返し荷重はインプラント周囲の

骨密度を有意に増大させ、また骨質を詳細に解析すると、

規則的な繰り返し荷重はインプラント周囲の骨細胞数、骨芽細胞数

Semaphorin3A発現、タイプⅠとⅢのコラーゲン産生を有意に

増大させるとともに、スレッド内部におけるコラーゲンの優位配向方向を、

よりスレッドに沿うように変化させていた。

また、インプラント埋入モデルラットを改変し、

インプラント埋入1週間後から2週間荷重を付与する実験では、

早期荷重(インプラント埋入1週間後)は骨密度を変化させないが、

インプラント周囲の骨面積率をスレッド内外部ともに有意に増大させ、

早期荷重はスレッド内外部の有意な骨芽細胞増大と有意な破骨細胞減少に

加え、荷重応答性分子であるSclerostin陽性細胞を有意に減少させ、

さらにはSemaphorin3Aとその受容体Neuropirin-1の両者の発現を有意に

増大させており、それぞれの評価パラメーターで早期荷重と通常荷重を

比較すると、ほとんどの評価パラメーターで早期荷重の効果が

有意に大きい結果がでている。

また早期荷重ではコラーゲンⅠとⅢの有意な産生増大が起こっており、

早期荷重の方が通常荷重と比較して、スレッド内部のコラーゲン配向性は、

よりスレッドに沿って配列し、スレッド外部のコラーゲン配向性は、

より荷重抵抗性に配列する結果がでている。

早期荷重による骨質制御機構には、Semaphorin3A―Neuropirin-1による

シグナル伝達経路が関与する可能性が推測されている。

 

 

歯の健康、美しさを保つには、

定期的なクリーニングがとても大切です

ぜひタニダ歯科クリニックで定期健診を。

ご来院お待ちしております。

 

 

虫歯の治療について

こんにちは。タニダ歯科医院の柏谷です。

前回虫歯の治療の続きについて書いていきます。

C1といわれる小さい虫歯にはコンポジットレジン(CR)という歯科用のプラスチックが使用されます。

コンポジットレジンの長所としては、治療が少ない、見た目がきれいなどがあります。

逆に短所としてはプラスチックなので、欠けやすい、

期間が経つと劣化してきて合わなくなったり、色が黒くなってきます。

もう少し進行した虫歯(冷たいものがしみる)いわゆるC2は先程のコンポジットレジンや

インレーという詰め物が使用されます。インレーとは虫歯を削った後歯の内部に詰めるものです。

インレーにはまず大きく分けると3種類あります。1つ目は金属の詰め物です。

長所としては耐久性や強度が高いです。長持ちしやすいです。

逆に短所としては型取りをしますので複数回の通院が必要であること、色が金属なので悪いです。

2つ目はCAD/CAMインレーという詰め物です。

これはコンポジットレジンとセラミックのハイブリッドの詰め物です。

長所としては色が歯の色と合わせられるので自然に近いものになります。他の人が見ても気づかない場合が多いです。

短所としては耐久性や強度が低いです。3つ目は自費用のインレーです。

ほとんどの場合はジルコニアが素材のものが使用されます。

ジルコニアの長所としては耐久性や強度が高い、色がすごく良いこどかあります。

短所としては、自費になるのでお金がかかってしまうとのことです。

もっと進行した虫歯(ズキズキ痛い、熱いものや冷たいものがしみる)いわゆるC3と言われる

虫歯は神経を取る治療になります。神経をとった歯は、脆いので最終的に被せものになります。

被せものにも3種類あります。1つ目は銀歯と言われる金属の被せものです。

2つ目はCAD/CAM冠といわれる白い被せものです。3つ目は自費の被せものです。

これらは上に書いているインレーのところと特徴は同じです。

次に進行した虫歯(虫歯で歯が欠けて根っこしかない)いわゆるC4といわれる歯は抜歯になります。

抜歯した後は3種類から治療になります。1つ目はブリッジです。2つ目は義歯(入れ歯)です。

3つ目はインプラントです。これらについては次回書いていこうと思います。

虫歯になって治療方法はたくさん種類があります。

タニダ歯科ではきちんと説明しますので先生と相談されてどの治療方法がいいか決められてください。

そして虫歯にならないのが1番です。虫歯にならないように予防に来てもらうのが良いかと思います。

 

冷たいものを飲むと歯が・・・

こんにちは、川村です。
これから、冷たいものを食べたり飲んだりする機会が多くなってきますね
ということで、このテーマにしてみました
  • 知覚過敏症って何?
象牙質知覚過敏症(Hypersensitive Dentin (Hys))のことで、歯ブラシの毛先が
触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の
痛みで、特に齲蝕(虫歯)や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみ
られる症状を言います。
  • 歯の構造
歯というのは、表面をエナメル質という組織で覆われています。
しかし、エナメル質という組織は歯の全周を覆っているわけではありません。
エナメル質の下には象牙質という組織があります。
この象牙質ですが、エナメル質とは違いがあります。
有機質・無機質の割合、硬度など違いは多数ありますが、今回のことで言えば、
細管の存在です。
象牙質には、象牙細管(象牙質にある細い管)があります。
この象牙細管は歯髄(歯の神経)の所までつながっています。
つまり、この象牙細管に刺激が伝わってしまうと神経が感じてしまいしみてしま
うのです。
ちなみに、エナメル質には細管はありません。
通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはあ
りませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象
牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。
しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、
知覚過敏が生じるようになります。
象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは、象牙質の中にある無数の小さな管
状の構造物があることによります。
この小さな空隙は加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあります。
このような場合には知覚過敏は起きません。
したがって象牙質が露出している時には必ず知覚過敏が起きるということではあ
りません。
歯肉が退縮して歯が長く見えてしまった高齢の方全員が、しみる症状があるかと
いうと・・・、ないですよね。
  • 象牙質が露出する原因
1.歯肉退縮
歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきます。
それに伴って歯根が露出し、象牙質がむき出しの状態になります。
このような象牙質表面では、歯ブラシが触れたり、温度変化などの刺激で痛みを
感じることがあります。
持続時間は長くても1分以内で、時間が経てば痛みは消失します。
歯の表面に歯石がたくさん付いているような場合、それを取り除いた時にも同様
の状態となり、歯石をとっている時にも器具が象牙質表面に触れたり、水をかけ
て処置をするので、知覚過敏と同様の痛みを感じることがあります。
2.破折
歯が破折してしまい象牙質が露出することがあります。
破折時には、残っている歯に亀裂が入っていることもあります。
亀裂の状態にもよりますが、歯の神経の部分にまで細菌が侵入して炎症を起こす
こともあります。
3.摩耗、酸蝕症による象牙質露出
摩耗、酸蝕によりエナメル質がなくなると象牙質が露出します。
すり減り具合により症状が出る場合があります。
  • 治療
1.知覚過敏用歯磨きの使用
歯の神経の周囲をカリウムイオン(K+)が多く取り巻いていると神経の細胞が興
奮しにくくなるということを利用し、硝酸カリウムという成分を配合した歯磨き
剤を継続使用していきます。
2.知覚過敏抑制剤の塗布
露出した象牙質の内部の小さな空隙を、歯と同じような成分の結晶や、その他
様々な物質で封鎖することで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されて伝わりにく
くなります。
3.露出した象牙質の被覆
知覚過敏のある象牙質表面を樹脂やセメントで被覆します。
4.抜髄
知覚過敏は一過性の痛みですが、痛みの持続時間が比較的長いような場合や、
その痛みが非常に激しい場合には、歯の神経を取ることもあります。
もちろん虫歯が原因で歯がしみることはあります。
気になる方は早めに診てもらいましょう