口腔ケアってなに?-西宮市の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

タニダ歯科医院ブログ

 

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

口腔ケアってなに?

こんにちは。往診担当の歯科医師の西田です。
この頃めっきり寒くなってきました。
秋の深まりを体感しながら、気がつくと、
炬燵やミカンが輝いて見える季節が到来していそうですね。
さて、今日のお題は‘’口腔ケア‘’です。
通常、訪問診療のご依頼を受けて、患者さまのご自宅や施設に伺い、
診察後に患者さま・ご家族さまに、治療計画についてお話しをさせていただきます。
その時に歯科医師が行う治療の他に、歯科衛生士が行う口腔ケアも、
おすすめをさせていただいております。口腔ケアってそんなに良いもの??
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
以下に、おすすめする理由をご説明します。

ご高齢の方の中には手の不自由な方、寝たきりの方も多く、

ご自分での歯磨きは困難を極めます。

お口の中に汚れが蓄積した状態は、歯や歯茎や粘膜を傷め、

新たな虫歯の発生や、歯が抜けて入れ歯が使えなくなる原因、

慢性的な歯茎の腫れや痛みの原因、口内炎の原因などになります。

口腔ケアでは、患者さま一人一人のお口の状況に合わせた歯ブラシや歯間ブラシ、

スポンジブラシ、時には機械なども使い、丁寧に汚れを取っていきます。


そして、ご高齢の方が特にかかりやすい誤嚥性肺炎は、

お口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に気管などに入ることでおこる肺炎です。

口腔ケアでは、その原因となる細菌や汚れを取り去って綺麗にします。

また、飲み込みに関係する筋肉をマッサージすることにより、

筋肉のリハビリを行い、飲み込みの機能の改善を図るため、

誤嚥性肺炎の予防にもつながります。


口腔ケアによって食べ物を噛んだり飲み込んだりすることができるようになると、

体力や体の抵抗力がつき、全身の健康状態が良くなります。

さらに、ご家族や親しい仲間とのお食事や会話は、

脳への血流アップにつながり、脳の働きを活発にします。

何かにチャレンジしようという意欲も出てくるので、

閉じこもりや認知症の予防にもなります。
口腔ケアは、お口の中を清潔にするだけではなく、お口の機能を維持・改善し、

全身的な感染症を防ぐ、歯科訪問診療の重要な分野なのです。
口腔ケアの主な効果、まとめますと、
・お口の中を清潔に保って細菌の増殖を防ぐ。
・体力や体の抵抗力をつける。
・唇や頬、舌の動きを良くする。
・会話などのコミュニケーションを良くする。
・唾液の分泌を促し、お口の中の乾燥を防ぐ。
・誤嚥性肺炎など全身的な感染症を防ぐ。
・味覚を保ち、食欲を増進させる。
・閉じこもりや認知症を防ぐ。

最近の研究では、お口の中の細菌と認知症の関係も明らかになってきています。

脳と血管の間には脳血管関門というバリアがあり、

有害な物質が脳に入ってくるのを防いでいます。

ある種の歯周病菌の感染で炎症が起きると、

認知症の発症に関わるアミロイドβという物質ができます。

この有害物質が血液中に入ると、

脳血管のバリアを通過して脳内に入り込み、蓄積されるのだそうです。

認知症の予防に口腔ケアは欠かせないですね。


舌ってすごい!

こんにちは。歯科医師の今泉です。

歯医者といえば歯と歯肉をみてもらうイメージだと

思いますが、舌もみています。

実は舌にはたくさんの役割があります。

今回は舌の役割について説明します。

 

A味覚

舌の表面には味細胞の集まりである味蕾(みらい)と呼ばれる、

味覚を感じるセンサーがあります。

 

甘味・苦味・塩味・酸味などを感じることができます。

これらの味が複雑に混じり合い、人はおいしさ

楽しむことができます。

 

味蕾は頬の内側や唇にもありますが、大部分が舌にあります。

 

舌上面(舌背)の表面には、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる

ざらざらした小さな突起が多数存在します。

実際に味を感知する器官である味蕾(みらい)は、

この舌乳頭の部分に集まっています。

 

舌乳頭には以下の4種類になります。

 

有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)

周囲が凹んだ溝に囲まれ、ちょうどお堀に囲まれた城郭のような

形の円台状の舌乳頭で、舌の付け根(舌根)付近だけに、

10個程度存在します。有郭乳頭の突起の側面には、

一個の突起あたり数百から千個という、多数の味蕾が存在しており、

溝の部分に溜まった液(唾液などの分泌液や食餌由来の液体)に

溶け込んだ味覚物質を感知します。溝にはエブネル腺という分泌腺が

存在しており、そこからの分泌液によって溝の中身は洗い流され、

味覚物質がいつまでも留まりつづけることがないようになっています。

 

葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)

ひだ状の形態を持つ舌乳頭で、舌のふちの部分(舌縁)のうち、

付け根に近い部分にだけ存在します。葉状乳頭も突起の側面に

味蕾を持ちますが、その数は有郭乳頭より遥かに少なく、

一個の突起あたり十数個です。葉状乳頭のひだの底にも

エブネル腺が存在し、そこからの分泌液で洗い流されています。

 

糸状乳頭(しじょうにゅうとう)

細くて角質化した先端を持つ舌乳頭で、肉眼で舌を見たときに

白いポツポツとして見える突起です。舌上面の全体にわたって存在します。

糸状乳頭には味蕾は存在せず、基本的な味の感知には関係しません。

糸状乳頭は、舌の「ざらざら」の正体で、食べ物を舐めたとき、

ヤスリのようにこそぎ取る役割を担っています。

 

茸状乳頭(じょうじょうにゅうとう)

糸状乳頭に似ていますが、角質化しておらず、肉眼では

血管が透けて、先端が赤く見えます。糸状乳頭と同様に

舌上面の全体にわたって存在しますが、特に舌先側の表面に

集中しています。茸状乳頭の先端には通常、1〜数個の味蕾が

存在しますが、これが失われた、味蕾を持たないものもしばしば

見られます。

 

 

味蕾の数は乳幼児で約1万個、成人になるにつれて

約7500個まで減少すると言われています。

B咀嚼と嚥下

 

食べ物を咀嚼する時、舌は食べ物を歯と歯の間に移動させ、

歯で食ベ物を噛み砕く時には舌で食べ物を固定します。

そしてかみ砕かれた食べ物を集め、反対側の歯に食べ物を

移動させ、再度咀嚼させます。

 

食べ物が飲み込めるほど十分細かくなると、舌は食べ物を集めて

咽頭に送り込みます。咽頭から食道へ食べ物を送り込むために、

舌で押し込む筋力が必要になります。

 

咀嚼・嚥下をしやすくするために、食べ物と唾液を

混ぜ合わせるのも舌の役割です。

 

しかし舌の機能が低下すると、食べ物が上手に

食べれなくなってしまいます。これが咀嚼・嚥下機能障害です。

 

C歯並び

 

舌の存在はきれいな歯の並びにもかかわってきます。

舌が特定の歯を押してしまう癖や舌が左右どちらかに

偏ることが続くと歯並びが乱れてしまうことがあります。

 

D発音

 

私たちが発する言葉にも舌が深く関わっています。

言葉の発声は、肺から押し出される空気が声道を通るとき、

普段は開いている声帯が狭まることにより空気が振動し、

口の中の共鳴によって様々な音に変化させてつくられます。

この時、舌は柔軟に動き、異なった音を発する手助けをしています。

 

 

このように舌は、食事・会話・見た目などに密に関わっており

生活するうえでとても重要な器官です。

 

舌に問題を感じる場合は早めの受診をお勧めします。 

 


気になる口内炎を早く治すコツ

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当院が開業以来ずっとこだわっていること

こんにちは。院長の谷田です。

 

今回はインフォームドコンセントについてお話します。

 

まず「インフォームドコンセント」という言葉の意味ですが、

簡単に言ってしまうと、患者さまへの説明と同意です。

患者さまが医師から治療内容などについて十分な説明を受け理解した上で、

患者さまご自身が同意され、ベストな治療方法を選択していただくということです。

 

医療においてこのインフォームドコンセントが重要な事は今更言うまでもありません。

当院では患者さまへの説明を徹底的にする事に開業以来こだわりを持って取り組んでいます。

 

 

口腔内カメラで患部の撮影、位相差顕微鏡システムによる菌の分析など精密な検査体制はもちろん、患者様と一緒にお口の中の状態を見ながら丁寧な説明を行っています。

 

 

また治療ごとに各種パンフレットも用意しておりますので、ご自由にお読みいただくことも可能です。

 

当院の理念は患者さまが感動する治療、充実したカウンセリングと説明ですので、その理念を大切に、スタッフ一丸となってこれからもずっと患者さまに寄り添った歯科医療サービスの提供に努めていきます。

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE


口腔カンジダ症について

こんにちは

歯科医師の法貴です。暑い日から突然ですが

寒くなったので皆様体調管理には気をつけてお過ごし下さい。

 今回は口腔カンジダ症についてです。

 菌はヒトの皮膚や消化器官に住み着いており、

菌とヒトは互いに助け合って生きています。

それぞれの器官に住み着いた菌を常在菌と呼び、

ヒトが生きていくうえで必要な活動を行っています。

口腔内に定着した菌は口腔内常在菌といい、

1200近くの種類があります。口腔内常在菌の総数は

100億個いるとも言われており、外来微生物の侵入を

防ぐことで、感染を予防する役割を担っています。

舌、頬粘膜、歯肉、歯肉溝にはそれぞれ異なった菌が

分布しており、バランスを維持しながら生活しています。

真菌に属するカンジダも、ヒトの口腔を含めた消化管に

常在菌として生息しています。

 カンジダは、酵母と菌糸という2つの形態をとっています。

酵母は卵型で、11個が独立して増殖することができます。

カンジダは、栄養状態が良いと酵母の形で次々に増殖するが、

時として菌糸を形成することがある。カンジダ酵母は粘膜と

物理的に引き合って一次付着するが、その力は弱く、

簡単に除去されます。しかし、この酵母は唾液中や血液中の

タンパクを介してニ次付着する。一次付着より力強く付着し、

菌糸を伸ばすとさらに強固に付着します。

カンジダの酵母が菌糸を上皮下に侵入させ、痛みや発赤などの

症状を呈すると口腔カンジダ症とよばれます。

通常は周囲の菌に抑え込まれて増殖や病原性を示さないが、

宿主の生体防御反応の低下にともない症状を発現し、

日和見感染症であるカンジダ症となります。

 口腔カンジダ症は、宿主と細菌のバランスが崩れて生じる

日和見感染です。このバランスを崩すリスクファクターには、

口腔乾燥、不潔な義歯、放射線治療、ステロイドの局所投与などの

局所的因子と、高齢、免疫不全、悪性腫瘍、抗菌薬やステロイドの全身投与、

脳血管障害や糖尿病などの全身的因子とに分かれます。

AIDSに罹患してる人など免疫力が低下してリスクファクターが

取り除けない場合は重症化しやすく治りにくいです。

 口腔カンジダ症の症状は、口腔粘膜の疼痛や灼熱感、

味覚異常であり、嚥下困難を訴える方も多いです。病体としては、

白苔を形成する偽膜性カンジダ症、発赤をともなう紅斑性カンジダ症、

上皮の肥厚をともなう肥厚性カンジダ症に分けられます。

 

 次回はそれぞれの特徴について書いていきたいと思います。

 気になる事があればなんでも気軽に相談ください。