歯を守るための力のコントロール ⑭-西宮市の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

歯を守るための力のコントロール ⑭

こんにちは、歯科医師の武田です。

「歯を守るための力のコントロール」について数回にわけて

お話しさせていただいております。

どうぞよろしくお願いします。

 

◆咬合診査材の再現性の考察

 

臨床において、歯冠補綴物あるいは有床補綴物を調整、装着する

症例は頻繁にあり、これら補綴物の調整あるいは装着操作において

咬頭嵌合位および偏心位の咬合調整を行う必要がある。

これらの咬合調整に用いられる咬合診査材で最も一般的に臨床使用

されているのは咬合紙である。

 

咬合診査あるいは咬合調整時、咬合紙の厚さがどの程度の時に良好な

診査あるいは調整結果を得られるか、粗な咬合診査あるいは咬合調整

にはある程度の厚さがあっても充分であるが、逆に精密な咬合診査

あるいは咬合調整は薄いものを用いねば目的を達成するには不充分である。

 

 

一般的に、咬合診査および咬合調整などに用いられる咬合紙は

薄ければ薄いほど良好な結果が得られると考えられている。

ヒトの歯根膜の高さに対する判別閾値に関して、

Siirilaらは30㎛、Trydeらは確実に認識する厚さは40㎛であると

報告している。

したがって、補綴物あるいは修復物などの装着による垂直的な

顎間距離の変化は30㎛以下となるように咬合調整を行わねばならない。

また、セメント合着すると咬頭嵌合位で数㎛は高い咬合状態となる。

以上のことより、患者の咬合診査あるいは咬合調整時、患者自身が

咬合紙の厚さを異常な介在物として感知することなく、かつ、

精密な咬合診査および咬合調整に必要な印記を得るには、

咬合紙の厚さが約30㎛以下である必要性を示している。

 

識別能においては、咬合紙を上下歯列間に介在させ、各歯の接触部位を

印記して行われるため、歯の接触点間の離開状態によっては、

咬合紙の厚さおよびにじみなどにより2点接触にもかかわらず、

1点接触とし咬合調整を行う識別エラーはしばしば起こり得る。

これは各種咬合紙の染色材および材質により相違が現れたと考えられる。

 

引張り強さにおいては、咬合診査および咬合調整は完全に平坦な面が

相互に接触している状態で行われるのではなく、上下顎歯の咬頭、

隆線および溝などが、嵌合している咬合接触状態で行われるので、

上下歯間に介在させた咬合紙は様々な方向に引っ張られると考えられる。

そのため、早期接触の咬合診査時に、上下顎歯の数カ所の早期接触の存在

により、強い早期接触部位に介在させた咬合紙が断裂し、印記されないか、

あるいは印記不良などが起こると考えられる。この現象防止のために、

咬合紙がある程度の引張り強さを保有していなければならない。

また繰り返し印記耐久回数に関しては6回以内とされている。

 

また空口時のタッピングポイントは咬頭嵌合位を中心とした半径0.4mm

の円内に分布するが、咬合紙を介在させると前方へと変位する。

咬合紙の介在が歯根膜の機械受容器やその他の口腔感覚受容器を刺激し

顎筋の反射機構に影響を与えタッピングポイントの変位が起こったと

推察される。一方、タッピングポイントがほとんど変位しない被験者は、

他の被験者と比較し、前歯部での被蓋関係が緊密であった。

これは、閉口位に近づくにつれ、上顎前歯によって下顎位が規制され

やすいため変位が少なくなったと推察される。

したがって、被蓋関係がそれほど緊密でない患者の咬合診査を行う際には

注意を要し、左右両側に介在させる方法をとれば、前方への変位量が

やや多くなるものの、側方への変位が抑えられ、またその時の

タッピングポイントのばらつきも小さくなり、臨床上有効である。

 

 

歯の健康、美しさを保つには、

定期的なクリーニングがとても大切です

ぜひタニダ歯科クリニックで定期健診を。

ご来院お待ちしております。

 

補綴の方法(歯を抜いたあとの)

こんにちは、川村です。

ようやく、朝晩と涼しくなってきました。

 

今回は、補綴の方法(歯を抜いたあとの)についてです。

 

先ず、どうして歯を抜いた後に

何かしら治療しなくてはいけないのでしょうか。

・咬みあわせが少なくなるので咬みにくくなるから

・歯を抜いた反対側の歯が浮いてくるから(挺出してくる)

・歯を抜いた隣の歯が傾いてくるから(傾斜してくる)

・前歯の場合、見た目があるから

と、簡単に書くとこれくらいあります。

 

 

次に、どうやって治療していくかです。

はじめに大きく分けると、

保険診療の方法と自費診療の方法があります。

(材料の種類は不問)

自費診療の方法については、

インプラント治療のことになります。

今回は、保険診療のことについてです。

 

保険診療で出来ることは、

ブリッジと義歯になります。

ブリッジとは、真ん中に歯がなくなってしまった場合に、

両端の歯を支えにして橋渡しをするような感じにするものです。

歯科用のセメントでつけるので、固定式のものになります。

最大の欠点としては、支えとなる歯を必要とするので

歯を削らなくてはいけないということです。

支えとなる歯が平行でないと、

ブリッジを入れるときに引っかかってしまうため、

平行にするために歯を削る量が多くなります。

神経を抜いてある歯は、削っても歯自体の痛みはありません。

しかし、神経が残っている歯を削るときは注意が必要です。

削ったら削った分だけ神経までの距離が短くなるので、

ある程度削ると神経が反応してしまいます。つまり、

しみてきたり、ひどいときにはズキズキしてきたりします。

そのため、ブリッジの支台にするために歯を削ったことが原因で

神経を取ってしまう可能性があるということです。

(虫歯がひどくなってしまったわけではないのに)

また、ブリッジの設計に依れば(保険で認められている設計)、

支台となる歯が両端1本ずつではない可能性があります。

また、ブリッジの支えとなる歯に関しては、力がかかる

(歯がないところの力の負担をしなくてはいけない)ので、

揺れが大きくなっていたり、弱っていたりしてると

歯の支えとしては使えず、ブリッジができない可能性もあります。

もう一つの方法は、義歯です。

俗に言う入れ歯です。

ブリッジとの違いは、着脱式ということです。

つまり、取ったり、着けたりしなくてはいけないということです。

また、ブリッジに比べると歯の削る量が

圧倒的に少ないということです。

今ある歯に金属の金具を引っかけるので、

歯を全周削って小さくする必要がありません。

ただし、全く歯を削らなくて済むかというと、

そうではありません。

義歯の形態上、歯の咬む面のところや

歯と歯の間の所に金属の金具が通ります。

上と下の歯を咬み合わせたときに、

金属の金具が入る隙間が必要になってきます。

隙間がないと、金属の金具を通すことは勿論できません。

そのため、隙間を作るために

少しだけ削って調整する可能性があります。

いずれの方法にしても、型を取らないといけないので、

歯肉の治りを待つ必要があります。

抜歯した後、1か月程度はかかりますので、

それまでに治療の時間に話を聞いて、

どの方法にするのか検討してみてください。

「コロナ禍で急増〜帯状疱疹とは〜」

こんにちは。歯科医師の村重です。

9月はほとんど秋らしさを感じることができずに過ぎていきましたが、

最近になって急に朝晩の冷えこみがでてきましたね。

急激な気温変化は体調を崩すきっかけになりやいので皆さんもお大事にしてください。 

 

ところで、コロナ禍において増えてきた疾患の中に「帯状疱疹」があります。

帯状疱疹の原因は、多くの人が子どもの頃に感染する水ぼうそうと同じ

「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。水ぼうそうが治った後も、

ウイルスは背骨に近い神経に症状を出さない状態で潜んでおり、

加齢や疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下すると

ウイルスが再び目覚め、帯状疱疹として発症します。

 

 生活の中で免疫機能が低下すると、背骨に近い神経に

症状を出さない状態で潜んでいたウイルスが再び目覚め、

帯状疱疹を発症します。

このウイルスは、神経を傷つけながら皮膚に向かうため、

多くの場合は、皮膚症状が現れる数日前に痛みが生じます。 

 

帯状疱疹の初期の症状は、体の左右どちらかの神経に沿って生じる

皮膚の痛みや違和感、かゆみなどです。

痛みは神経の炎症によって引き起こされます。

多くの場合、皮膚症状の数日前から1週間ほど前に生じますが、

皮膚症状と同時、あるいはやや遅れて生じることもあります。

痛みは「ピリピリする」「ジンジンする」「ズキズキする」と

表現されるほか、「焼けつくような」と表現されることもありますが、

程度はさまざまです。皮膚症状が現れる前後には、発熱したり

リンパ節が腫れたりすることもあります。

 

 続いてあらわれる発疹は、皮膚の痛みや違和感、

かゆみなどが起こった場所に現れます。

発疹は、最初はわずかな盛り上がりや丘疹と呼ばれる

小さなぶつぶつです。胸や背中、腹部など多くは上半身に現れ、

顔面や目の周りにみられることもあります。

その後発疹は、小さな水ぶくれに変化していきます。

水ぶくれは初め、数ミリくらいの小さなものが数個みられるだけですが、

次第に数を増していきます。新しいものと古いものが混在し、

帯状に分布します。このように水ぶくれ(疱疹とほぼ同じ意味)が

帯状に集まって生じることから、「帯状疱疹」と呼ばれます。

水ぶくれは、血液を含んだ黒ずんだ色になることや

膿がたまることもあります。水ぶくれや膿は1週間ほどで破れ、

その後かさぶたとなり、皮膚症状は3週間前後で治まりますが、

色素沈着や傷跡が残る場合もあります。 

 

 私達歯科の領域においては、三叉神経という神経が

走行している領域(三叉神経第2枝・第3枝)が罹患したときのみ

口腔粘膜にも症状が現れます。

口蓋、舌、頬粘膜、口唇粘膜の順に水疱やびらんがみられます。

 

 

帯状疱疹の発症には、免疫機能の低下が

関係していることが知られています。

加齢や疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下すると、

潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活性化しやすくなります。

また、健康な高齢者でも、加齢により免疫機能が低下していると

考えられます。日頃から十分な休息をとりながら

免疫機能の維持を心がけ、免疫機能を低下させる疲労や

ストレスのない規則正しい生活を送りましょう。

 

※口腔外科学会より画像引用

子どものうちから大切に!大黒柱の6歳臼歯

 

こんにちは。院長の谷田です。
秋の楽しみといえば、
赤や黄色に色づく紅葉ですね。

 

紅葉をつける木々のなかでも
『ケヤキ』の紅葉には個体差があり、
赤、黄色、橙と、
3つの色を楽しむことができます。
同じケヤキでも色が違うのは、
遺伝によるものと言われています。

 

ケヤキは家づくりの際、
大黒柱に使われるほど丈夫な木ですが、
実は、お口の中にも
大黒柱のような歯があります。

 

今日は、子どものうちから大切にしたい
お口の大黒柱、「6歳臼歯」のお話です。

 

 

 

 

◆6歳臼歯はこんなに大切!

 

『6歳臼歯』とは、
6歳ごろに生える奥歯で、最初の永久歯。

 

 

この6歳臼歯が生えることには
とても重要な意味があります。

 

まず、強い咀しゃく力が備わることで
だ液の量が増えます。

 

だ液には食べものの消化と、
その吸収を助ける作用のほか、
お口の中をきれいに保って
むし歯や歯周病を予防するなど、
重要な役割を持ちます。

 

また、よく噛むことで
だ液の分泌量が増えます。

 

強い咀しゃく力を持つ6歳臼歯
子どもの健やかな発育のためにも
大切な歯なのです。

 

 

さらに、6歳臼歯は、
他の永久歯が生えてくる際の
目印にもなります。

 

6歳臼歯はお口の健康維持や、
子どもの発育・発達にも影響することから、
まさに大黒柱のような存在と言えます。

 

 

 

 

 

◆6歳臼歯の弱点はむし歯!?

 

大切な役割を持つ6歳臼歯ですが、
重要な弱点があります。

 

それは、むし歯になりやすいということ。

 

奥に生えてくる6歳臼歯は、
普通に歯みがきしていると
歯ブラシが届きません。

 

さらに、
生え始めは歯ぐきに覆われているため、
歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすいのです。

 

そのうえ子どものころは、
乳歯と永久歯が
お口の中に混ざって生えているので、
非常に歯が磨きにくい状態。

 

 

そのため、
むし歯になるリスクが格段に
上がってしまうのです。

 

 

 

 

また、先ほど述べたように、
6歳臼歯は歯並びや
かみ合わせの基本となる大黒柱です。

 

むし歯などで失ってしまうと
さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるので、
しっかり守る必要があります。

 

 

 

 

◆仕上げ磨きで6歳臼歯を守る!

 

6歳臼歯をむし歯にしないためには、
仕上げ磨きが大切です。

 

6歳といえば、小学校に入学し
自立を促す時期です。

 

しかし、まだ自分で完璧に
歯みがきすることは難しいので、
保護者が丁寧に磨いてあげましょう。

 

 

 

 

6歳臼歯は乳歯の奥から生えるので、
気がつかないこともあります。

 

6歳が近づいてきたら、
お口の中を注意深く観察し、
生えてくる6歳臼歯を
早めに発見してあげることが大切です。

 

適切に処置を行うためにも、
定期的に歯科医院で診てもらい、
経過観察をしていきましょう。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
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ハミガキ材について

こんにちは、歯科医師の西田です。

 

厳しい残暑が続きますが、

皆さまお変わりはないでしょうか?

 

先頃、訪問先で、

お勧めのハミガキ材はないか、

とのご質問を受けましたので、

今日はこれをテーマに話を進めて行こうと思います。

 

ハミガキ材には、

歯みがき粉、液体ハミガキ、洗口液の3種類があります。

 

まず、歯みがき粉と液体ハミガキについてお伝えします。

上記2つは、歯磨きの開始前に使用します。

(洗口液は歯磨き後に使用するもので、

使用目的が上の2つとちょっと異なります。)

 

 

含まれる成分は研磨剤や発泡剤、

アルコール・IPMP・CPCなどの殺菌成分、

フッ素など、製品により様々です。

研磨剤は、

クリーム状の歯みがき粉に含まれることが多く、

ジェル状の歯みがき粉や液体ハミガキには含まれません。

研磨剤は、

歯の表面の着色を容易に落としますが、

歯面を傷つけることもあります。

歯や歯茎を優しくケアしたい方には

研磨剤を含まないものがお勧めです。

また、虫歯の予防をしたい方には

フッ素入りのものをお勧めします。

殺菌効果を期待したい方には、

アルコールやCPC配合のものがよいでしょう。

ただし、唾液の少ない方や粘膜の敏感な方には

アルコールは刺激が強いため、お勧めしません。

プラークの生成阻害を目的にするのなら

塩化ベンゼトニウム配合のものを、

プラークを軟化させるのなら

IPMP配合のものがお勧めです。

(塩化ベンゼトニウムとIPMPは殺菌力がやや弱めです。)

 

次ぎに、

洗口液と液体ハミガキについてお伝えします。

 

 

洗口液と液体ハミガキは使うタイミングが違うので、

用途がちょっと違います。

液体ハミガキは、歯磨き前に使用し、

歯磨き後は水ですすぐ必要はありませんが、

気になるならばすすいでも問題ありません。

洗口液は、歯磨き後に使用するもので、

適量をお口に含んで20~30秒間すすぐと、

ミクロの汚れやネバネバを洗い流してくれます。

洗口液は磨き残し対策として、

日常の歯磨き後の仕上げとして使いましょう。

一見するだけでは

見分けにくい洗口液と液体ハミガキですが、

購入する際は

パッケージの裏面をしっかりチェックして見分けましょう。

洗口液なら「磨いた後ですすぐ」、

液体ハミガキなら「すすいだ後で磨く」など、

明記された使用法で判断がつきます。

 

購入される時は、目的にあった歯磨き材を、

パッケージの成分表や使用法を頼りに選んでください。

歯みがき粉と液体ハミガキは基本的に同じものなので、

併用するよりは、

どちらか一方を使用するようにしましょう。