2023/12/05
こんにちは。院長の谷田です。
12月に入り、本格的な冬の訪れとともに、
華やかなイルミネーションが
街中でも輝く時期になってきました。
クリスマスや年末の季節感を
肌身で感じるこの頃には、親しい人と、
特別な料理や美味しいケーキを食べる!
という方もいるのではないでしょうか。
そうした楽しいひとときを過ごしたあとは、
つい食後のお口のケアがおろそかになりがちです。
ですが、
「ちょっとぐらいはいいか」の油断は禁物。
この油断から始まる「小さなむし歯」が
お口崩壊への第一歩となってしまうのです。
◆お口崩壊のはじまりは
「小さなむし歯」から
「むし歯になったら削って治せば大丈夫」
と考えがちですが、
治療とはいえ「削る」という行為は
歯に想像以上のダメージをもたらします。
歯は一度削ると元には戻らないため、
プラスチックや金属などの「人工物」で
削った部分を補っていきます。
削った部分を補う治療が一旦完了すると、
むし歯の痛みなども無くなるため、
「これで完治した!」
と思われることも多いかもしれません。
しかし、
どんなにつめものを丁寧に作っても、
人工物である以上、
少しずつ隙間ができてしまいます。
ましてや、
一度むし歯になったということは、そこは
「ケアが行き届きにくいところ」である証拠。
つまり、つめものをした部分は
再びむし歯になるリスクが高く、
実際に5~7年おきで再治療が必要になると
いわれています。
すると、治療のたびに歯は削られ、
やがて「つめもの」が「かぶせもの」に変わり、
さらには歯の神経を失って、最終的には
歯そのものを失う「負のサイクル」に
陥ってしまうのです。
はじまりは小さなむし歯でも、
治療による負のサイクルに一度はまってしまうと、
そこから抜け出すのは並大抵のことではありません。
◆1本の歯が引き起こすお口の崩壊ドミノ
とはいえ、
「28本あるうちの1本ぐらいなら
抜けても支障ないのでは?」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに歯を失った直後は、
噛みにくさや違和感を覚えるものの、
時間が経つとある程度それにも慣れて、
やがてその歯がないことも
忘れてしまいます。
しかし、この時点ですでに、
お口の崩壊ドミノが始まっています。
たとえば、奥歯が1本抜けてしまった場合、
食べものをかみ砕く力は
抜ける前の約半分に落ちるといわれています。
自分では今まで通り噛めているように思えても、
実際は抜けた歯の周囲にある「別の歯」に
その負担がかかっているに過ぎません。
これは「3本あった家の柱が2本になる」のと同じで、
ここから1本、さらに1本と
次々に柱がダメになっていく様子は
容易に想像できるでしょう。
そして、この状況は抜けた歯の周囲に留まらず、
その隣の歯、さらには
反対側の歯にまでドミノ式に広がり、
最後は「歯がボロボロで噛めない」
という状況に至ってしまいます。
◆歯を守る3つのステップは
「予防」「治療」「メインテナンス」
治療による負のサイクル、
さらにそれに続くお口の崩壊ドミノを
回避する最良の方法はずばり、
むし歯・歯周病を予防すること。
もしも、むし歯や歯周病になってしまった場合でも、
早期に発見し、
速やかに治療を行うことで
歯へのダメージを最小限に抑えることができます。
この2つを叶える唯一の方法が、
歯科医院での定期的なメインテナンスです。
大切な歯を負の連鎖から守るためにも、
ぜひ生涯を通じて定期メインテナンスを心がけましょう。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE
2023/11/30
こんにちは。
訪問担当歯科医師の岩本です。
一昨日、11月28日は
「いい(11)唾液(28=つば)の日」でした。
日本唾液ケア研究会が日本記念日協会に申請し、
2021年に認められた、まだ新しい記念日です。
ということで
今回は唾液についてのお話です。
唾液は、99.5%の水分と、0.5%の有機・無機成分から成り立っています。
無機成分は
カルシウム、リン酸、ナトリウム、重炭酸塩など
有機成分は
ムチン、IgA、ラクトフェリン、リゾチーム、ヒスタチン、リパーゼなど
が含まれます。
これらの成分によって
唾液は多種多様の力を発揮します。
◎自浄作用・・・食後の食べかすを洗い流す
◎抗菌作用・・・口腔内の細菌繁殖を抑制する
◎ph緩衝作用・・・食事によって酸性に傾いたphを中和し虫歯や歯周病を抑制する
◎再石灰化作用・・・初期のごく小さい虫歯を修復する
◎消化作用・・・酵素アミラーゼがでんぷんを分解し消化しやすくする
◎潤滑作用・・・粘性物質ムチンによる発音のサポートや粘膜の保護
◎溶解作用・・・食物を嚥下しやすい大きさにし正常な味覚をもたらす
◎粘膜修復作用・・・成長因子の働きにより口腔内の損傷を修復する
唾液がその力を存分に発揮するには、
十分な分泌量が必要となります。
唾液分泌を促進する方法として、
代表的なものに唾液腺のマッサージがあります。
口腔内には3つの大唾液腺があり、
この部分をやさしくマッサージすることによって
唾液の分泌が促されます。
また、口腔内の粘膜表面にもたくさんの小唾液腺があるため、口腔ケアなどの際に粘膜表面を清拭(マッサージ)することによっても唾液の分泌は促されています。
唾液分泌を促すツボというのもあります。
『湧泉(ゆうせん)』
足の指を曲げたときに足の裏にできる「人」の字の中央、
少し凹むところにあります。
少し強めにひと押し10秒~1分ほど、刺激を加えます。
足のむくみ、全身のだるさ、ストレスにも有効です。
『頬車(きょうしゃ)』
下あごの角の骨から指1本分上の内側です。
左右のツボに両手の中指をあて、皮膚を持ち上げるように押します。
頬のたるみ、歯ぎしりの改善にも役立ちます。
唾液の分泌量は
加齢、ストレス、喫煙、
その他不健康な生活習慣などによって
減少傾向となり
有用な成分の含有量も少なくなるため
虫歯が増えたり、歯周病の悪化を招きます。
生活を整えることと共に、
簡単にできるセルフケアを取り入れてみるのも良いと思います。
2023/11/17
こんにちは。院長の谷田です。
朝晩はめっきり寒くなって参りました。
日増しに秋の終わりと本格的な冬の到来を感じています。
来月にはクリスマスや年末年始といった楽しいイベントがたくさんあるので、気温の変化で体調を崩してしまわぬよう皆さまも十分お気を付けください。
さて、こちらは本院より15メートルの場所にある訪問ステーションです。
病気やケガによって歯科クリニックへの通院が困難な方に向けた歯科訪問診療ですが、実は独立した訪問ステーションを併設している歯科医院はまれです。
当院では、訪問専属の歯科医師・歯科衛生士・訪問コーディネーターが在籍しており、
8台の訪問車両を完備。
万全の態勢を整えております。
嚥下内視鏡を使用したVE検査も実施しており、施設や在宅における誤嚥の予防にも努めています。
皆さまの歯とお口の健康を守るため尽力してまいります。
何かお困り事がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
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