訪問診療とケアマネージャー-西宮市の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

訪問診療とケアマネージャー

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。

訪問歯科診療では、診療を受けられるご本人様だけでなくご家族様や施設スタッフの皆様、

ケアマネージャーさん、多くの方々の協力があって成立します。

歯科医院への通院が困難となった場合、訪問歯科がお助けします。

その際には要介護認定を受け、介護保険者証を取得されているか確認します。

介護保険のなかで歯科医師のサービス提供は、

要介護認定を受け居宅で療養している患者を対象としており、

介護サービスは介護保険に、歯科訪問診療科や処置行為などは医療保険で請求します。

介護保険は医療保険より優先することになっており、

介護保険の認定患者で療養内容が同一であれば、

まず介護保険に請求しなければならないという決まりがあります。

これまでにもお伝えした通り、訪問診療に出向いた時には、

医療保険者証と介護保険者証どちらも確認します。

歯科医師、歯科衛生士が行う居宅療養管理指導は、歯科医師が行う医療保険上の歯科訪問診療を

実施している介護認定されている患者さんに行います。

ここでケアマネージャーが大切となります。医療を含め、

在宅サービスは介護区分によって利用限度額が定められており、

限度額に応じてサービスのプランを立てるのがケアマネージャーです。

 

 

 

介護保険法におけるケアマネージャーは、

要介護者または要支援者(以下「要介護者等」という。)からの相談に応じ、

要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、

サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、

要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術を

有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたものと定義されています。

介護区分によって1月に使用できる単位数の上限が定められており、

各要介護者は自分の心身状態に合わせて様々な介護サービスのプランを受けますが、

自分ではこのプランを組むことができないので、プラン作成を専門家に依頼します。

この専門家がケアマネージャーなのです。なお訪問で請求する居宅療養管理指導料は

ケアプランの限度額には含まれませんが、診療日時を重ねて他のサービスは

受けられませんので気を付けましょう。
介護保険制度上、大切な役割を担うケアマネージャーですが、

担当の方の氏名や連絡先は保険証に書かれていませんので初診時には

保険証類のご提示と共にこちらの情報も別途お知らせ下さい。

そして担当の変更があった場合も遅滞なく教えて下さる様にお願いします。

白い!はやい!目立たないCRとは?

 

こんにちは。院長の谷田です。
雨の季節に目にする機会が多いアマガエル。
鮮やかな緑色
をイメージされる方も多いと思いますが、
実はアマガエルの体の色は、
外敵から身を守るために
周囲の環境に合わせて
黄緑や茶色、白、灰色などに変化します。

 

 

さて、アマガエルは保護色で周囲に溶け込んでいますが、
同じように、歯の治療でも治療箇所が目立たないように
白い素材を使うことがあります。

 

その代表が保険診療でも利用できる
CRという白いつめものです。

 

 

 

 

◆CRってどんな素材?

 

CRとは、
コンポジットレジン(Composite Resin)のことで、
セラミック粒子と合成樹脂を混ぜた
複合プラスチックの素材です。

 

「樹脂」と呼ばれることもあります。

 

 

白い素材のため、
見た目の違和感が少ないのが特徴です。

 

 

 

 

 

◆むし歯治療が1回で終わる!?

 

CRを使うメリットは
見た目だけではありません。

 

 

通常、つめものを使った治療では、

治療箇所の型を取り
その型を使って、つめものを製作する

という工程があるため、製作に必要な時間も
数日から1週間程度かかります。
つまり、最低でも2回は通院しなければなりません。

 

 

 

しかし、
CRの場合はこれらの治療を
1日で済ませることができます。

 

CRは粘土状の柔らかい素材のため
『型取り』の必要がなく、
「特殊な光を当てるとその場ですぐに固まる」
という性質があるからです。

 

 

 

 

この性質のおかげで
治療が短時間でできることも
CRの大きなメリットのひとつです。

 

 

 

 

◆全部CRにできないの?

 

このように、
CRは白くて目立たないだけではなく、
短時間の治療で終わるというメリットがあります。

 

 

そのため
「むし歯治療は全部CRにしたい!」
と思うかもしれません。

 

 

ところが、
CRプラスチックが使われているため、
強度が弱いという弱点があり、
大きなむし歯など、広い範囲を削った歯には
使うことができません。

 

 

 

 

◆むし歯は小さいうちに治そう

 

むし歯は小さいうちに発見できれば、
CRで治療することができます。

 

 

 

 

しかし、そういった小さなむし歯は
自覚症状がない事がほとんどです。

 

自身ではなかなか気づくことができず、
痛くなった時には
大きなむし歯になってしまっている
ことも。

 

 

 

そこで大切なのが、
定期的な歯のチェックです。

 

 

むし歯を早期発見できれば
CRを使って治療できることが多く、
時間も治療費もかけずに済みます。

 

また、削る量も最小限で済むので、
「歯の寿命」という意味でも、
早期発見・早期治療はとても重要です。
定期検診は欠かさずに受けるようにしましょう。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
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子どもの歯並びについて

こんにちは。歯科医師の森岡です。

最近、親御さんからの子供の歯並びについての相談が増えています。

その子たちにはある共通点があることが多いです。

今日はその共通点についてお話させていただきます。

今の子供たちの歯並びはこういったパターンが増えています。

 

 

まず1番最初に生え変わる永久歯は下顎の前歯の永久歯ですが、

この時点ですでに永久歯が並んでいない子がいます。

なぜ永久歯が並んでこないのか?これについてお話していきます。

 

まず、歯並びが悪いというのは顎に歯が並ばないということです。

何故歯が並ばないかというと顎が小さいため並ぶスペースがないため並ばないのです。

そして何故顎が小さいかというと、お口の周りの筋肉がうまく使えていない可能性があります。

顎の骨がしっかり成長していくためにはお口の周りの筋肉がとても重要になります。

最近の子供たちにはお口の周りの筋肉が弱い子たちがたくさんいます。

日本の保険診療でも「口腔機能低下症」という病名が出るほど、

お口周りの筋肉の成長が重要視されているのが分かります。

 

そしてお口周りの筋肉の成長において最も大切なのが「ベロの筋肉」です。

ベロの筋肉がうまく機能していないと顎がうまく成長してくれません。

常にお口が開いている状態、お口ぽかんの子であったり、

飲み込むときにうまくベロを使えていない子供たち、

こういった子供たちは歯並びが悪くなっていく可能性があります。

 

それではなぜお口ぽかんになったり、ベロの使い方がうまくいかない子がいるのか、

その根本的な原因は2つあると言われています。

1つ目はアレルギーです。もう1つは舌小帯というベロの下の帯が短いことがあります。

今の子供たちはアレルギーの多い子が増えています。

アレルギーが多いと鼻詰まりの原因となり、鼻詰まりを頻繁に起こしていると口で息をするしかありません。

これが習慣化してしまうとお口ぽかんの原因となります。

 

もう1つの舌小帯ですが、生まれつきべろを動かしにくい子たちがいます。

この舌小帯がきついとベロの力を顎に伝えにくいというわけです。

 

 

他にも指しゃぶりなど歯並びが悪くなる原因がたくさんありますが

根本の大きな原因というのはこの2つと言われています。

早いうちからアレルギーによる鼻詰まりや舌小帯にアプローチしながら

お口の周りの筋肉を鍛えてあげることで、

歯並びが悪くなるのを予防できる可能性があります。

なのでお子様の歯並びでお悩みの方は歯医者さんで1度相談してみてください。

 

「痛みの少ない歯科治療」には欠かせません

歯ブラシ

こんにちは、歯科医師の池田です。

1日の寒暖差が大きくて、体調管理が難しいですね。

 

今回は歯ブラシについて紹介しようと思います。

 

 

口の中を健康に保つには、口の中を清潔に保つ必要があります。

口の中をキレイにするには、毎日のブラッシングが大切になります。

ブラッシングには歯ブラシが重要になりますが、

歯ブラシには多くの種類があり、毛の硬さや形状が異なります。

自分に合う歯ブラシを使うことは、歯の健康を守るために重要です。

歯ブラシは、歯の表面や歯と歯茎の間につくプラークを除去する役割があり、

正しくプラークを落とすことで虫歯や歯周病、口臭を予防できます。

しかし、自分に合っていない歯ブラシを使うと十分にプラークを落とせず、

予防の効果が得られません。

 

歯ブラシはヘッドの大きさや毛の硬さ、毛先の形状などに種類があります。

口と歯並びの状態は1人1人違うため、自分の口と歯並びの状態に合った

歯ブラシを選ぶことが大切になります。

 

まず歯ブラシのヘッドの大きさから紹介していきます。

①大きめ

大きめサイズは一度に磨ける面積が広いのが特徴です。

細かい部分に毛先が届きにくく磨き残しやすいデメリットがありますが、

歯ブラシを細かく動かすのが難しい方に合っています。

 

②小さめ

小さめサイズは操作性が高く、細かい部分や奥歯まで届きやすいのが特徴です。

歯が重なってはえている方や歯ブラシが奥歯に届きにくい方、

嘔吐反射がでやすい方は、ヘッドが小さめのサイズが合っています。

ただし一度に磨ける面積が小さいため、細かく動かし、プラークを取る必要があります。

 

 

次は歯ブラシの毛のかたさを紹介していきます。

 

①かため

かための歯ブラシはしっかりとした磨き心地で、プラークを落とす効果が高いのが特徴です。

ただし、ゴシゴシ力を入れて磨くと歯や歯茎を傷める可能性があります。

そのため、歯を磨く力が弱い方に向いています。

 

②ふつう

ふつうの硬さの歯ブラシは適度な硬さで扱いやすいため、効率よくプラークを除去できます。

ただし、ふつうの硬さでも力を入れすぎると、歯や歯茎を傷める可能性があります。

 

③やわらかめ

やわらかめの歯ブラシは歯や歯茎を傷つけにくく、細かいところまで毛先が届きやすいのが特徴です。

刺激が少なく優しく磨けるので、歯茎に炎症がある方、歯茎が過敏な方に向いています。

 

 

次は歯ブラシの毛の材質を紹介します。

 

①人工毛

歯ブラシの毛は「人工毛」が多く、市販されている歯ブラシの

ほとんどはナイロンが使われています。

ナイロンは吸水性が低く、細菌が繁殖しにくいのが特徴です。

他にも、人工毛の歯ブラシにはPBT(飽和ポリエステエル樹脂)が

使われていることがあります。

PBTはナイロンよりも吸水性が低く、耐久性に優れています。

 

②自然毛

豚毛や馬毛などの「自然毛」を使った歯ブラシは適度な弾力があり、

「人工毛」より柔らかいため歯や歯茎を傷つけにくい特徴があります。

ただし、吸水性が高く雑菌が繁殖しやすいデメリットがあるため、

使用後はしっかりと乾かして衛生管理をすることが大切です。

 

次は歯ブラシの毛先の形状を紹介していきます。

①ラウンド毛

一般的な歯ブラシは、毛先を丸く加工した「ラウンドカット毛」を使用しています。

毛先が丸いため歯茎を傷つけにくく、歯の表面のプラークを効率よく除去できるのが特徴です。

②テーパード毛

テーパード毛は、先端に向かって細くなっているのが特徴です。

歯と歯の間や、歯と歯茎の間に毛先が届きやすく、

歯や歯茎への刺激が少ないメリットがあります。

歯周病ケアをしたい方、やさしい磨き心地が好みの方におすすめです。

 

歯ブラシのハンドルの形状を紹介します。

①太め

「太め」のハンドルはしっかり握ることができるため、

少しの力でも歯を磨きやすい特徴があります。

握力の弱い方は、太めのハンドルを選ぶのがおすすめです。

②細め

「細め」のハンドルはペンを持つように握りやすく、

細かく動かして丁寧に磨ける特徴があります。

基本的には、まっすぐで細めのハンドルを選ぶのがおすすめです。

また、磨く力が強い方は、「細め」のハンドルを使うと力の入れすぎを防げます。

 

また、歯ブラシの交換時期ですが、歯ブラシは、

毛先が広がるとプラークを除去する効果が低下します。

使い続けると毛先が開いていない状態でもブラシの弾力は落ちていくため、

プラークを除去しにくくなります。

歯や歯茎を傷める原因にもなるため、歯ブラシは1ヶ月に1本を

目安に定期的に交換してください。

 

 

自分の歯並びや歯茎の状態に合った歯ブラシ選びは重要です。

気になる方は、気軽に質問してくださいね。