嚥下について-西宮市の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

嚥下について

こんにちは
歯科医師の法貴です
3月も半ばになり新生活の準備をしている方も大勢いると思います。
まだまだ冷え込む日が続いているので体調を崩さない様に気をつけて下さい。
今回は嚥下についてです。
「嚥下」とは「飲み込み」のことで、
口の周囲や舌、首などの筋肉を使い、
食べ物や飲み物を食道まで送り込む一連の動きのことを言います。
嚥下機能は年齢とともに徐々に弱くなっていきます。
高齢者の方で食事の時にむせたり咳き込んだりしてしまう方が多いのは、
嚥下機能が衰え、通常食道へいかなければいけない物が
気管へ入り込んでしまうためです。
食べ物を認識してから口を経由し、
胃の中へ送り込む一連の動作(摂食嚥下)は5段階に分けられます。
先行期(認知期)
食べ物を認知し、口の中に取り込むまでの段階。
食欲を感じ、唾液の分泌や消化管の運動を促す大切な段階です。

準備期
食べ物を歯で噛み砕き、食べやすく形成する段階。
口に取り込まれた食べ物は舌と歯を使って咀嚼され、
唾液と混合されます。

口腔期
食べ物を喉に送り込む段階。
舌を口の内側に付けることで口腔内の圧を高め、
食べ物を喉に送り込む動作を促します。

咽頭期
食べ物を喉から食道へ運ぶ段階。
「誤嚥」とはこの段階で起きるため、
まさに嚥下のポイントと言えます。

食道期
食べ物を食道から胃へ送り込んでいく段階。
食道の入り口部分の筋肉が収縮することで、
食べ物が逆流しないように閉鎖します。

一般的に「嚥下」と呼ばれているのは口腔期以降の段階で、
ここで嚥下障害が起こると食べ物をうまく飲み込むことができないため、
食事の途中でむせてしまうことが多くなります。
症状が進むと次第に咀嚼力が衰え、
食事の量が減り栄養が偏ってしまうことで、低体重や低栄養、
骨粗鬆症になりやすくなります。
また、固形物だけでなく水分を摂取した際にも
嚥下障害が起こるようになると脱水症状を招くこともあるのです。

高齢者にとって嚥下障害で最も怖いことは、
嚥下障害が「誤嚥性肺炎」に直結することです。
誤嚥性肺炎は誤って気管支内に逆流した飲食物によって
気管支の粘膜が傷つけられ、炎症を起こしてしまう病気です。
嚥下障害によって細菌を含んだ痰が気管支内に入り込む危険性が高くなります。

検査をすることで今の現状がわかることもあります。
何かわからないことがあれば気軽に相談してください

掌蹠膿疱症

こんにちは。訪問担当の岩本です。

今回は、

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう:PPP)

という疾患についてお伝えしたいと思います。

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に

小さな水ぶくれがたくさんでき、

かゆみが出る病気です。
厚生労働省のデータによると、

日本での患者数は約14万人と推定され、
その多くは中年期以降に発症し、

また男性よりも女性に多いとされています。

水ぶくれは

やがてうみをもった膿疱(のうほう)となり、

見た目は水虫などと似ていることもあります。
水虫の場合、

白癬菌という真菌による感染症ですので、

人に移してしまう可能性があります。
しかし、掌蹠膿疱症の膿疱には

病原性のある菌やウイルスは含まれていないので、
他人に感染することはありません。
膿疱はやがてかさぶたとなり剥がれますが、

周りの皮膚にも炎症が広がり、

赤くなったりがさがさになったりします。

 

 

症状が爪にあらわれると、

爪が変形したり剥がれてくることもあります。

また、掌蹠膿疱症の合併症として、

身体の骨や関節に炎症が起き、

激しく痛む

「掌蹠膿疱症性骨関節炎」があります。
起こる割合としては

掌蹠膿疱症患者の約10~35%と報告されています。
胸骨やその周りの肋骨との結合部、

鎖骨などに起こることが多いですが、

背骨や腰の骨、手足の骨にも起こり得ます。
その痛みから、

心臓の病気や腰痛と勘違いされることもあります。

これらは自己免疫性の疾患であり、

自身の免疫系が正常な細胞や組織を攻撃し、

炎症を引き起こすものと考えられています。
原因については不明な部分もありますが、

以前より、病巣感染との関連が指摘されています。
扁桃腺炎が原因となっているケースが多く、

その他にも歯性感染症、副鼻腔炎、

上顎洞炎などが発症の誘因と考えられています。

歯科との関連性でいうと

従来は金属アレルギーとの関連が

重要視されていましたが、

その割合は実はごくわずか(約5%)で、
それよりも慢性的な歯周病や

歯の根の周りの炎症のほうが

影響が大きいと言われています。
無症状で、

通常では治療の必要がないような状態であっても、

掌蹠膿疱症を起こしやすい人にとっては

発症の引き金になっていると考えられています。

口腔内の感染症を治療することにより、

劇的に症状が改善したという報告も見られます。
上記のような原因不明の皮膚症状が続く場合は、

皮膚科だけでは無く、

歯科も受診することをお勧め致します。

仮歯の放置は必ず公開します

「マスクを外した時も」口元で変わる見た目の印象

 

こんにちは。院長の谷田です。

 

3月は新生活への準備が始まる時期。
新しい出会いや挑戦に胸を躍らせる一方で、
初対面の人たちとの交流に
不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

そんな皆さんに、
新生活の準備としておすすめしたいのが
「お口のメインテナンス」です。

 

今回は口元が相手に与える印象と、
その改善方法についてご紹介していきます。

 

 

 

 

◆「笑顔」と「白い歯」で
 第一印象をアップ!

 

「他人がマスクを外したとき、
外す前と印象のギャップを感じた」
このようなシーンは、コロナ禍において
多くの方が経験されたことでしょう。
このことは、口元の印象が
いかに大きな影響を与えるかを物語っています。

 

では、口元のどこで人の印象が変わるのでしょうか。
これについては、次のような興味深いデータがあります。

 

大手生活用品メーカー「ライオン」が
実施したアンケートによると、
対象となった女性400人のうち、
約9割が第一印象の良い人を
「笑顔の素敵な人」と回答しています。

 

さらに、「歯の白さが人に与える印象」に関する調査では、
同一人物でも歯が白いほうがより親しみやすく、
清潔な印象を与えることが明らかとなりました。

同調査ではさらに、
白い歯が「若々しい」「肌がきれい」といった
イメージアップにつながることも示されています。

 

これらのデータからも、
口元が人の第一印象に大きな影響を与えること、
さらに自信に満ちた笑顔や白い歯が
好印象を与えることがわかります。

 

 

 

 

 

◆まだ間に合う?
 歯科でできるお口のメインテナンス

 

とはいえ、
「これから歯科に通って、
どの程度改善できるのだろう」
疑問を持たれる方も
いらっしゃるかと思います。

 

実際には効果に個人差はあるものの、
歯科のケアを受けることで
さまざまな改善が期待できます。

 

たとえば、歯の黄ばみや汚れが気になる場合は、
歯科のクリーニングで
プラークや歯石、着色汚れなどを取り除いて、
歯がもつ本来の白さとツヤを
取り戻すことが可能です。

 

また、むし歯による歯の変色も、
歯科治療によって改善することができます。

 

 

 

これに加えて、
意外と見落とされがちな
「歯ぐき」のケアも重要です。

本来の健康的な歯ぐきは
ピンク色をしています。

白い歯を引き立て、
華やかな印象を与えてくれますが、
歯周病になると赤く腫れてしまい、
見た目の印象も変わってしまいます。

 

健康的なお口を維持するためにも、
こうした「見た目の異変」に気づいた際には
早めの受診をおすすめします。

 

 

 

 

◆お口のメインテナンスで
 新たな出会いに笑顔と自信を

 

マスクを外す機会が増えるなか、
自分の口元に自信がなく、
新たな出会いに不安を感じている方も
少なくありません。

 

当院では、
そういった皆さんのために
一人ひとりの
お口の状態に合わせて
さまざまなサポートを行っています。

 

 

 

「口元の印象を改善したい!」
などお悩みの方は、
いつでもお気兼ねなくご相談ください。

 

春の新しい門出を前に、
自信の持てる口元・笑顔を
私たちと一緒に目指していきましょう。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE


「歯科金属アレルギー」について

こんにちは、歯科医師の久貝です。

 

急に寒くなったり、温かくなったり

 

まだまだ寒暖のコントロールが難しい季節ですが、

 

皆さん風邪は引いていませんか?

 

まぁ、僕はしっかりと風邪を引いてしまいましたが・・・

 

その寒さ以外にも、そろそろ出てきているのが「花粉症」

 

アレルギーを持っている方々には憂鬱な季節になってきましたね

 

そうそう、先月の事ですが

当医院へこのような患者様がやってまいりました

 

 

 

「金属アレルギーかもしれないから、見てほしい。」

 

皆さん「金属アレルギー」って聞いた事ありますか?

 

歯科治療によって引き起こされるアレルギーを

「歯科金属アレルギー」といいます。

 

口内の金属は唾液などの影響を受けて成分が溶け出すことがあり、

これがアレルギー源になる場合があります。

アレルゲンの許容範囲は人によって異なり、

「一生涯にわたって金属アレルギーを発症しない人」もいれば、

「治療から間もなくして金属アレルギーを発症する人」もいます。

原因としては、治療に使用されている金属にあると言われています。

虫歯治療をする場合などに使われる銀歯には、

 

金や銀、鉛などが原料で作られる「パラジウム合金」が使われています。

 

これが唾液によって溶け出し、皮膚が成分を吸収することにより、

 

金属アレルギーを発症する場合があるのです。

 

それでは、その歯科治療で使用されている金属の成分として、

どのような金属があるのかを見ていきましょう。

 

<歯科金属アレルギーを引き起こす代表的な金属>

・過去の歯科用金属に使われていたもの

  ニッケル、コバルト、水銀、クロムなど

・現在の歯科用金属に使われているもの

  金、銀、プラチナ、パラジウム、銅、亜鉛、鉛、スズ、

  鉄、インジウム、イリジウム、レニウム、ゲルマニウムなど

・歯科用金属ワイヤーに使われているもの

  ニッケル、コバルト、クロム、モリブデン、タングステン、マンガンなど

保険治療の詰め物に使われるパラジウム合金にも多くの金属が含まれています。

歯科金属アレルギーで厄介な点は、発症に気づきにくいことです。

金属製のアクセサリーによるアレルギー反応は、

肌が変色するなどの症状が見られるためすぐにわかります。

しかし歯科金属アレルギーの症状は目立ちにくく、

歯科治療を受けた数年~数十年後に発症することもあるため、

体調不良の原因が歯科金属アレルギーであると

特定するのは困難といわざるを得ません。

 

 

そのアレルギーにて引き起こされる症状が接触性皮膚炎」です

 

接触性皮膚炎として起こる代表的なトラブルの例が口内炎です。

 

原理としてはアクセサリーを身に付けたときに起こるアレルギー反応と同じで、

 

金属が直接触れた箇所に炎症が起こります。

 

慢性的に口内炎や舌炎ができることが多い場合は、

歯科金属アレルギーを疑いましょう。

 

症状が口腔内に留まらず全身に広がると

全身性金属皮膚炎(全身金属アレルギー)となります。

代表的なものに「アトピー性皮膚炎」や「掌蹠膿疱症」「湿疹」などがあります。

 

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は手のひらや足の裏に

水ぶくれができる病気で、口腔内のトラブルとは無関係に思える場所に

症状が出ることもあるため注意しましょう。

 

もしも「あれ、自分も何か怪しいなぁ・・・」と思うことがあれば、

皮膚科にてのパッチテストも原因究明のためには必要かと思います。

 

何から始めたら良いのか、何を疑ったら良いのか分からない場合は

 

タニダ歯科医院を訪ねていただければスタッフ一同、

患者様の不安が解消できるように誠心誠意 対処させて頂きます。