タニダ歯科医院について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

旅行前に要対策!突然痛む「気圧性歯痛」とは?

 

こんにちは。院長の谷田です。

7月に入るといよいよ夏本番。
旅行やキャンプ、マリンスポーツといった
レジャーがたくさん楽しめる季節です。

 

日ごろの疲れを癒やすべく、
お子さんの夏休みやご自身の休暇に合わせて、
計画を立てている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、そんなせっかくの「楽しみ」
突然の「歯の痛み」に悩まされては台無しです。

 

むし歯や歯周病にも注意が必要ですが、
実は『気圧性歯痛(きあつせいしつう)という、
旅行中だからこそ起こりやすい歯の痛み
が存在します。

 

 

 

 

◆飛行機に乗ると起こりやすい症状

 

飛行機が離陸する際や着陸するときに
「耳がつまる、痛くなる」といった症状が
出る方もいらっしゃいます。

 

これは、機内の気圧が変化することで、
鼓膜の内側と外側で
「気圧の差」が生じてしまうためです。

 

 

こうした
「飛行機に乗った際に起こりやすい身体の異常」は、
ほかにも「お腹が痛くなる」
「気分が悪くなる、吐き気を催す」
といったものもあり、
航空会社の案内でも注意喚起されています。

 

そして、そのなかには
「歯痛」もしっかりと紹介されているのです。

 

 

 

 

 

◆「気圧の変化」が歯痛の引き金に

 

飛行機に乗ると歯が痛む原因は、
耳のときと同じく「気圧の変化」です。

 

皆さんは、機内に持ち込んだスナック菓子が、
次第に膨らんでいくことがあるのはご存じでしょうか?

 

これは、飛行機の高度が上がって周囲の気圧が低くなると、
「袋の外側から抑える力」よりも、
「内側の押し返す力(圧力)」のほうが
強くなるためです。

 

実は、「飛行機に乗ると歯が痛む理由」も
これと同じです。

 

歯の内側には
「歯髄腔(しずいくう)という
神経の詰まった空洞があります。

 

気圧が下がるとスナック菓子の袋と同じように、
内側の圧力のほうが強くなり、
歯の痛みを引き起こしてしまうのです。

 

 

 

このような気圧の変化によって生じる歯痛を
『気圧性歯痛』といい、
飛行機だけではなく、登山やダイビングなどでも
起こりやすいと言われています。

 

 

 

 

◆楽しい旅行やレジャーの前に歯科でチェック!

 

特に、むし歯や治療中の歯は、
気圧性歯痛が発生する可能性が高くなります。

 

もし、これから旅行やレジャーへ行くにも関わらず、
治療が必要な歯や、治療中の歯を放置している方、
また「しばらく歯科を受診していない」という方は、
楽しい思い出を作るためにも、
事前に歯科で検診を受けておくことを
おすすめいたします。

 

 

 

 

 

当院では、
皆さまのお口に関するお悩みを解決できるよう
スタッフ一同、全力で治療に取り組んでいます。

 

「旅行前に治療を終わらせたい」などのご希望があれば、
精一杯サポートさせていただきますので、
いつでもお気兼ねなくご相談ください。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

口の中に水ぶくれ?〜粘液嚢胞について〜

こんにちは。歯科医師の村重です。夏も本番という感じで、

日ごとに暑さが増していますね。子供の頃は夏の方が日が長く、

遊べる時間が多かったので好きでしたが、今はダメですね(笑)。

暑さに負けずに頑張っていこうと思います。

さて、みなさんは”口内炎が治らない”、

“水ぶくれが口の中に何度もできる”といった経験をしたことはありませんか?

それはもしかすると「粘液嚢胞」という疾患かもしれません。

口の中には「大唾液腺」と「小唾液腺」と呼ばれる唾液の生成機関があります。

大唾液腺は耳下や顎下・舌下、

小唾液腺は口腔粘膜やのどの粘膜などに存在しています。

小唾液腺からは細い管が無数に出ており、

管を通じて唾液が口内に分泌され、口の中の粘膜を湿らせています。

この唾液腺から出ている管が傷つくと、詰まったりもれたりして、

唾液が正常に分泌されずに粘膜の下に溜まってしまうことあります。

これが「粘液嚢胞」と言われています。

その原因としては、誤って唇や頬の内側などを噛んでしまったり、

ぶつけてしまったり、外傷性の場合が多いです。

歯並びが悪い人や口内炎の患者さんは、粘液嚢胞にかかりやすい傾向があるとされています。

また、唾石がある場合にも、粘液嚢胞が発生しやすくなると考えられています。

そうして出来た傷が治るときに、

唾液を出す管が詰まってしまうことによって粘液嚢胞が生じます。

下唇を噛む癖なども粘膜を傷つける原因となるの好発部位は下唇ですが、

唾液腺がある所はどの部位にもできます。

 

 

粘液嚢胞は潰れて治ってしまう事もありますが、

繰り返していくうちに繊維化して硬くなり、丸い形になってだんだん大きくなってしまいます。

治療法としては、前述のように自然に治ることもあるため、

粘液嚢胞を生じたばかりであれば 暫く経過をみるのも良いのですが、

自然治癒しない場合には治療が必要になります。

切開などで内容物を出しただけでは 一時的に小さくなっても再発するため、

嚢胞だけでなく原因になった小唾液腺も摘出します。

術後は、多少腫れます。予後は、取り残しをすると再発することがありますが、

悪性化することはありません。また再発を予防する為に、

悪い習癖(咬唇癖、吸唇癖)などがあればその改善や、

のう胞部に接触する歯や、かぶせ物の鋭い角があれば除去して再発防止することも大切です。

 

状態によっては提携市中病院等に紹介させてもらうこともありますが、

気になる症状がある方は一度診察にお越しください。

 

歯が痛むときに考えられる理由とは

子供の訪問歯科診療

こんにちは。歯科医師の西田です。

梅雨入りしてしばらく経ちますが、

大雨の日と猛暑日が交代で訪れているような感覚です。

皆さま、お変わりはありませんか?

 

さて、今日のテーマは、子供の訪問歯科診療、です。

訪問歯科といえば、

患者様の大多数は高齢者ですが、

幼い子供さんも少数ながら需要はあるようです。

皆さまは、医療的ケア児という言葉を聞かれたことはありますか?

 

 

 

医療的ケア児とは、

身体障害や知的障害の有無に関わらず、

生きるために医療的なケアを必要とする子供さんのことをいいます。

近年の新生児医療の発達により、

都市部を中心に新生児集中治療室(NICU)が増設された結果、

超未熟児や先天的な疾病をもつ子供さんなど、

以前なら出産直後に亡くなっていたケースであっても

助かることが多くなってきました。

このような子供さんたちは、

NICU等に長期入院した後、自宅に帰られてからは、

ご家族様らによる医療的ケアを24時間体制で受けられています。

医療的ケアとは、

気管に溜まった痰を吸引する「痰吸引」や、

チューブを使って鼻やお腹の皮膚を通じて胃や腸に直接栄養を送る

「経管栄養」などを指します。

厚生労働省によると、

2005年の在宅医療ケア児の推計は約1万人と発表されていました。

しかし2019年には約2万人と2倍に増加しています。

1万人の人口のうち、医療的ケア児は1.5人と推測されています。

さらに、2021年6月、

医療ケア児とその家族の負担を軽減することを目的とした法律

「医療的ケア児支援法」が成立し、

同年9月18日に施行されました。

これにより、医療的ケア児の支援が自治体の努力義務であったのが、

自治体の責務となったのです。

これまで、医療的ケア児の子供さんは、

虫歯の多発、重度歯周病を発症してからの歯科受診が多く、

専門の医療機関での診療体制が不可欠でした。

制度の拡充により、地域のかかりつけ歯科医として、

できるだけ早期にそのような子供さんやご家族様と繋がり、

お口の健康管理を行い、

良好な成長発達に寄与していけたらと、考えております。

7月休診日情報