タニダ歯科医院について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

国民皆歯科検診

こんにちは。院長の谷田です。

 

 

先ごろ政府は経済財政運営の指針「骨太の方針」の中に、

「国民皆歯科検診」の導入に向けた検討を行う事を盛り込んだ。

目的は医療費の削減。

歯の残存歯数が多いほど、健康で生活できる人の割合が多いことは、データでも実証済みです。

 

私の座右の銘に「検診に勝る治療なし」という言葉があります。

検診に定期的に通われている方のほうが生涯を通しての残存歯数が多くなるのは、私も臨床を通して実感しています。

当院の待合室にもポスターを掲示しています。

 

定期的に検診を受けて、生涯を通して1本でも多くの歯を残すようにされる事を願っています。

 

 

【お知らせ】

現在訪問ステーションの増改築工事をしております。

9月末に完成の予定です。

それまでは訪問ステーション横の第二駐車場が使用できなくなっております。

ご不便をおかけしますがご理解の程をよろしくお願い致します。

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

ブラキシズム

さて、もう季節は6月、初夏ですね。

まだまだ朝晩はひんやり、でも日中はメチャクチャ熱いっていう、

気温差がかなり激しい時期ですが、みなさん体調を崩してはいませんか?

そういう僕は、しっかりと風邪を引いてしまいました。

 

あっ、自己紹介が遅れました。

こんにちは、しっかりと体調を崩した歯科医師の久貝です。

 

最近診療をしていて、よく見る気がする症状なんですが、

皆さんは「歯ぎしり」をしますか?

患者さんに

「噛むと歯が痛いんです」、「頭痛がするように、ジーンとするんです。」

「メチャクチャ痛いわけじゃないけど、重い鈍痛が・・・」

「硬くて甘いものをかむとしみるんです。でも冷たい物がしみて痛いワケではない。」

などの症状を言われることが最近多いです。

 

口腔内を見て、ドコかが虫歯っていうわけでは無く。

レントゲンを撮ってみても虫歯がなく・・・

っていう事が多いんですよね。

 

そんで、口腔内の歯を見ると「摩耗の跡」、「頬粘膜に歯形」、「舌縁にも歯形」

ひどい場合なら、開口時に顎関節がカクカクとクリック音が生じる。

 

それを踏まえ、「はぎしりする?」と患者さんに聞いても無自覚であったりします。

無意識のことなので、なかなか防ぐのが難しいですね。

 

それなのに体に対する影響は結構大きいのです。

ブラキシズムは、歯・歯肉・歯槽骨(歯を支える骨)と

その周囲の組織にさまざまな影響や弊害を及ぼします。

 

歯や周囲の骨などが受け止める咬む力は、

強い人では70kgを超えるようなとても大きな力です。

ブラキシズムの場合、その大きな力が持続的に加わるため、

硬い物を食べるときのように一瞬だけ強い力がかかる場合よりも、

ずっとおきな影響がでるのです。

ブラキシズムにより激しく歯どうしをこすりあわせるために、

硬いはずのエナメル質もすり減ってしまい、中の象牙質が見えてきています。

 

ときどきしみたりしますし、残ったエナメル質の部分が薄くなって強度が落ち、

歯が割れやすくなります。

もっとすり減ると、露出した“歯髄”という歯の神経に細菌が感染し、

歯髄に炎症が起こってしまいます。

 

また、力の影響で歯髄が死んでしまったり、歯の根の先端に炎症が起きることがあります。

腫れたり、咬むと痛みが出たりします。

 

強力な力で激しくこすり合わせることにより、歯そのものが割れてしまうこともあります。

歯髄が残っている場合、強度が落ちてくるため、いっそう割れやすいのです。

 

割れてしまうと、治療のしようがなく、残念ながら抜歯しなければならないことが多くなります。

上では歯に対する障害だけを説明しましたが、他には歯周組織への影響もあります。

 

歯周病にかかっている歯に、さらにブラキシズムによって横揺れの大きな力が加わると、

急速に歯肉や歯槽骨の状況が悪化することがあります。

 

更に、顎の関節や顔面の筋肉などに悪影響を与えることもあり、

頭痛や肩こりといった症状と関係していることもあるのです。

 

そういう場合は、マウスピースを進められることが多いと思いますが、

そのマウスピースってどんなん?・・・・って思いますよね。

 

歯ぎしり用マウスピースは、歯にはめることにより

上の歯と下の歯が当たったときの衝撃を和らげてくれます。

つまり歯ぎしりや食いしばりをしてしまっても、

何もつけていない状態より負担が軽いということ。

これにより歯ぎしりによる歯や身体への影響を軽減してくれます。

 

覚えておきたいのは、マウスピースは歯ぎしりを治すものではないということ。

あくまで「負担を和らげる」ためのものです。

 

もしも、ご自身の口腔内のことで、わからない事があれば

タニダ歯科の検診をご利用して頂ければ幸いです。

訪問診療とケアマネージャー

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。

訪問歯科診療では、診療を受けられるご本人様だけでなくご家族様や施設スタッフの皆様、

ケアマネージャーさん、多くの方々の協力があって成立します。

歯科医院への通院が困難となった場合、訪問歯科がお助けします。

その際には要介護認定を受け、介護保険者証を取得されているか確認します。

介護保険のなかで歯科医師のサービス提供は、

要介護認定を受け居宅で療養している患者を対象としており、

介護サービスは介護保険に、歯科訪問診療科や処置行為などは医療保険で請求します。

介護保険は医療保険より優先することになっており、

介護保険の認定患者で療養内容が同一であれば、

まず介護保険に請求しなければならないという決まりがあります。

これまでにもお伝えした通り、訪問診療に出向いた時には、

医療保険者証と介護保険者証どちらも確認します。

歯科医師、歯科衛生士が行う居宅療養管理指導は、歯科医師が行う医療保険上の歯科訪問診療を

実施している介護認定されている患者さんに行います。

ここでケアマネージャーが大切となります。医療を含め、

在宅サービスは介護区分によって利用限度額が定められており、

限度額に応じてサービスのプランを立てるのがケアマネージャーです。

 

 

 

介護保険法におけるケアマネージャーは、

要介護者または要支援者(以下「要介護者等」という。)からの相談に応じ、

要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、

サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、

要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術を

有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたものと定義されています。

介護区分によって1月に使用できる単位数の上限が定められており、

各要介護者は自分の心身状態に合わせて様々な介護サービスのプランを受けますが、

自分ではこのプランを組むことができないので、プラン作成を専門家に依頼します。

この専門家がケアマネージャーなのです。なお訪問で請求する居宅療養管理指導料は

ケアプランの限度額には含まれませんが、診療日時を重ねて他のサービスは

受けられませんので気を付けましょう。
介護保険制度上、大切な役割を担うケアマネージャーですが、

担当の方の氏名や連絡先は保険証に書かれていませんので初診時には

保険証類のご提示と共にこちらの情報も別途お知らせ下さい。

そして担当の変更があった場合も遅滞なく教えて下さる様にお願いします。

白い!はやい!目立たないCRとは?

 

こんにちは。院長の谷田です。
雨の季節に目にする機会が多いアマガエル。
鮮やかな緑色
をイメージされる方も多いと思いますが、
実はアマガエルの体の色は、
外敵から身を守るために
周囲の環境に合わせて
黄緑や茶色、白、灰色などに変化します。

 

 

さて、アマガエルは保護色で周囲に溶け込んでいますが、
同じように、歯の治療でも治療箇所が目立たないように
白い素材を使うことがあります。

 

その代表が保険診療でも利用できる
CRという白いつめものです。

 

 

 

 

◆CRってどんな素材?

 

CRとは、
コンポジットレジン(Composite Resin)のことで、
セラミック粒子と合成樹脂を混ぜた
複合プラスチックの素材です。

 

「樹脂」と呼ばれることもあります。

 

 

白い素材のため、
見た目の違和感が少ないのが特徴です。

 

 

 

 

 

◆むし歯治療が1回で終わる!?

 

CRを使うメリットは
見た目だけではありません。

 

 

通常、つめものを使った治療では、

治療箇所の型を取り
その型を使って、つめものを製作する

という工程があるため、製作に必要な時間も
数日から1週間程度かかります。
つまり、最低でも2回は通院しなければなりません。

 

 

 

しかし、
CRの場合はこれらの治療を
1日で済ませることができます。

 

CRは粘土状の柔らかい素材のため
『型取り』の必要がなく、
「特殊な光を当てるとその場ですぐに固まる」
という性質があるからです。

 

 

 

 

この性質のおかげで
治療が短時間でできることも
CRの大きなメリットのひとつです。

 

 

 

 

◆全部CRにできないの?

 

このように、
CRは白くて目立たないだけではなく、
短時間の治療で終わるというメリットがあります。

 

 

そのため
「むし歯治療は全部CRにしたい!」
と思うかもしれません。

 

 

ところが、
CRプラスチックが使われているため、
強度が弱いという弱点があり、
大きなむし歯など、広い範囲を削った歯には
使うことができません。

 

 

 

 

◆むし歯は小さいうちに治そう

 

むし歯は小さいうちに発見できれば、
CRで治療することができます。

 

 

 

 

しかし、そういった小さなむし歯は
自覚症状がない事がほとんどです。

 

自身ではなかなか気づくことができず、
痛くなった時には
大きなむし歯になってしまっている
ことも。

 

 

 

そこで大切なのが、
定期的な歯のチェックです。

 

 

むし歯を早期発見できれば
CRを使って治療できることが多く、
時間も治療費もかけずに済みます。

 

また、削る量も最小限で済むので、
「歯の寿命」という意味でも、
早期発見・早期治療はとても重要です。
定期検診は欠かさずに受けるようにしましょう。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
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子どもの歯並びについて

こんにちは。歯科医師の森岡です。

最近、親御さんからの子供の歯並びについての相談が増えています。

その子たちにはある共通点があることが多いです。

今日はその共通点についてお話させていただきます。

今の子供たちの歯並びはこういったパターンが増えています。

 

 

まず1番最初に生え変わる永久歯は下顎の前歯の永久歯ですが、

この時点ですでに永久歯が並んでいない子がいます。

なぜ永久歯が並んでこないのか?これについてお話していきます。

 

まず、歯並びが悪いというのは顎に歯が並ばないということです。

何故歯が並ばないかというと顎が小さいため並ぶスペースがないため並ばないのです。

そして何故顎が小さいかというと、お口の周りの筋肉がうまく使えていない可能性があります。

顎の骨がしっかり成長していくためにはお口の周りの筋肉がとても重要になります。

最近の子供たちにはお口の周りの筋肉が弱い子たちがたくさんいます。

日本の保険診療でも「口腔機能低下症」という病名が出るほど、

お口周りの筋肉の成長が重要視されているのが分かります。

 

そしてお口周りの筋肉の成長において最も大切なのが「ベロの筋肉」です。

ベロの筋肉がうまく機能していないと顎がうまく成長してくれません。

常にお口が開いている状態、お口ぽかんの子であったり、

飲み込むときにうまくベロを使えていない子供たち、

こういった子供たちは歯並びが悪くなっていく可能性があります。

 

それではなぜお口ぽかんになったり、ベロの使い方がうまくいかない子がいるのか、

その根本的な原因は2つあると言われています。

1つ目はアレルギーです。もう1つは舌小帯というベロの下の帯が短いことがあります。

今の子供たちはアレルギーの多い子が増えています。

アレルギーが多いと鼻詰まりの原因となり、鼻詰まりを頻繁に起こしていると口で息をするしかありません。

これが習慣化してしまうとお口ぽかんの原因となります。

 

もう1つの舌小帯ですが、生まれつきべろを動かしにくい子たちがいます。

この舌小帯がきついとベロの力を顎に伝えにくいというわけです。

 

 

他にも指しゃぶりなど歯並びが悪くなる原因がたくさんありますが

根本の大きな原因というのはこの2つと言われています。

早いうちからアレルギーによる鼻詰まりや舌小帯にアプローチしながら

お口の周りの筋肉を鍛えてあげることで、

歯並びが悪くなるのを予防できる可能性があります。

なのでお子様の歯並びでお悩みの方は歯医者さんで1度相談してみてください。